始まりました「宮古島ひとときさんぽOnline」。
第1回目は、あえて行き先をメンバーにも伏せて告知する「ミステリーツアー」としてLIVE配信しました!

そしてその行き先は・・・・ 
平良の中心街から徒歩5分と近いにも関わらず、意外に知名度が低い(観光客の認知度はほぼゼロ!)「盛加井(むいかがー)」です。

早速、宮古島の官庁街(!?)「北給油所前」交差点から、まち歩きをスタートします!


今では当たり前のライフラインである水道。水無し島の宮古では、公共上水道が整備され、どの家でも蛇口をひねると水が出てくるのが当たり前となったのは、1960年代前半~65年頃でした。当然、それまでは、1日の初めに炊事をしお茶を飲むための飲料水は、近くの井戸や湧水まで汲みに行かなければなりませんでした。当時の女性や子どもの1日は、この水汲みから始まりました。
宮古島の中心市街地・平良。生活者の暮らしを支えた井戸(カー)のひとつ、最大規模の洞井(ウリガー)が「盛加井」です。
ビジネスホテルの多い平良市街ですが、市役所からわずか徒歩10分、盛加井の入口に到着。隣には盛加井御嶽もあり、空気感が変わります。時間が止まったような感覚・・・・

水源は直径約25mのクレーター状の窪地の底にあります。
サンゴの化石を、長い年月をかけて地下水が削ってできた鍾乳洞。
そして、その天井が崩落してできた「陥没ドリーネ」という地形。
宮古島では「通り池」や多くの洞井(うりがー=地下に降りていくと水源がある井戸)がこのパターンで形成されています。

降りていくと、そこはまさに別世界! 
どれだけの人が、この階段を日々上り下りしたのでしょう?!
階段の一部は長年の使用ですり減っていて、かつて水で苦労した島の暮らしが偲ばれます!!

そして、窪地からは貝塚が、周辺の遺跡からは大陸の青磁器も発掘されており、宮古史研究家の稲村賢敷(いなむらけんぷ)氏は「与那覇原軍(宮古島史上最大の謎とも言われる一味。海賊行為を行っていた倭寇ではないかという説も=パイレーツ・オブ・ミヤコジマ伝説!!!!)の本拠地」ではないかという説を唱えており、このカーの神秘性を一層深めています。


井戸の底まで約20m。ビルで言うと地下6階!
今でも枯れることなく清冽な湧水を汲むことができます。
まさに、宮古島の暮らしを支えてきた「命の水」ですね。

湧水から見上げる空は、こんな感じでした!


今後もメンバーのみなさまのリクエストをお聞きし、"ちょっとディープな宮古島"をご紹介していきますね!
乞う、ご期待を!!


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