
《日本スポーツ再興会議》は2023年2月、作家・スポーツライター小林信也を中心に発足した有志の会です。スポーツが商業主義、勝利至上主義に支配され、本来の目的を失いかけている中、改めてスポーツの哲学・意義に基づいた改革・提言を行うことを目的にしています。大半のスポーツは勝負を争う前提でルールが規定されていますが、その究極の目的は相手に勝つことでなく、自己と向き合うことであり、勝負を超えて友情を培うことです。その意味で「スポーツは本来、調和・平和の源泉であり、スポーツ交流は世界平和の礎となる」という哲学が会の基本理念です。 主宰者の小林信也(こばやしのぶや)は1977年から取材・執筆を始めた作家・スポーツライター。1956年、新潟県長岡市生まれ、現在は東京都武蔵野市在住。 父親が従軍先の広島で原爆に遭ったため〈被爆二世〉です。 長岡高校時代は野球部投手、1974年春季新潟県大会優勝。慶應義塾大学2年の時フリスビー同好会を立ち上げ、76年日米フリスビーチャンピオンシップ日本代表。77年フリスビー世界選手権初代日本代表。ディスクゴルフ日本チャンピオン、ジャパンオープンマスターズ優勝など草創期に普及と競技を先導。 学生時代から雑誌《ポパイ》のスポーツ特集を担当。25歳から雑誌《ナンバー》のスタッフ。28歳で独立し、以後フリーランスで活躍。執筆の傍ら《ヒーロー工房》を設立し、国際的トレーナー白石宏と共に国内外で活躍する選手のフィジカルサポートを行い、ソウル五輪では鈴木大地選手、斉藤仁選手の金メダル獲得の一翼を担いました。フライングディスクの世界王者・大島寛選手、トライアスロンの勝又紀子選手は競技経験がない段階でリクルートし、育成支援、チャンピオンに導いた選手です。文筆活動にとどまらず、常に実践を重視する歩みを続けてきました。いまもプロ野球、高校野球選手が愛用する〈オンヨネ・ベースボールウエア〉や全国で展開されている 〈42.195㌔リレーマラソン〉〈手ぶらでバーベキュー〉なども小林信也の創案。 1987年に翻訳出版した《メンタルタフネス》はロングセラー。1993年出版の《YOSHIKI 蒼い血の微笑》もベストセラー。2000年出版の《カツラーの秘密》は日本のカツラ文化に革命的変化をもたらした。2023年には《真夏の甲子園はいらない》(岩波ブックレット)を上梓。常に既存の常識にとらわれない発信を重ねてきました。2000年からは、武術家・宇城憲治師に学び、競争でなく調和の身体文化に目覚めたことが今日に続く「身体文化を通じて平和を実現する」姿勢の基盤になっています。著書《古伝空手の発想》《宇城憲治師に学ぶ心技体の鍛え方》のほか、最新刊は《宇城憲治師直伝「調和」の身体論 武術に学ぶスポーツ進化論》。まもなく、スポーツマンシップを主題にした《スポーツの約束》(小林信也著 川淵三郎監修 黒井健絵 ミラクル書房刊)が出版予定です。 60代半ばを過ぎ、今後のライフワークを問い直したとき、平和への発信を重要な使命と感じ、新たな活動を展開し始めました。
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