「出会いがあれば、別れもある」人間関係では当然のことですが、建物においてはどうか。空き家率が上昇する中で、ちゃんとお別れできずに廃墟同然で残ってしまっている建物が多くあります。取り壊さざる得ない建物に、区切りを付けお別れする式典が必要ではないか。そんな発想から「棟下式」は生まれました。上棟式に対して棟下式。オーナーの記憶に残ることを意識し、内容としては、清拭いを中心に建物との思い出の写真アルバムを作成しています。その際になるべくその家から巣立ったお子様やお孫さんもお呼びし建物の思い出をお話頂くようにお願いしています。 また他の開催例としてお世話になった近隣地域の方にお越しいただき、まだ使える家具や備品を持ち帰っていただいたり(思い出の継承)、建物の壁にお礼のメッセージを書いたりするなどしながら、これまでお世話になった建物の最期を盛り上げています。
「リノベーションでリユースできる建物は良いが、耐震や老朽化で取り壊さざるを得ない建物に、きちんと別れする式典があってもいいのではないか。」そんな発想から「棟下式...