
14歳の頃、職業体験で、障害のある子どもたちと出会い、「誰かの育ちを支える仕事がしたい」と保育士を志しました。3年現場で担任をしながら、学生から5年間続けた障害児施設でボランティアが私の原点です。 結婚、歯科医師である主人と、歯科の仕事に携わることになりました。そんな中、長男の出産。息子の発達がグレーゾーンであることに直面しました。母として悩み、模索する中で「育ち」は生まれてからの積み重ねではなく、“赤ちゃん期の発達”に鍵があると気づきます。 現在は歯科医院で9年間、5〜10歳の子どもたちの口腔と姿勢を見つめ、2年間はさらに赤ちゃんの離乳や哺乳支援に従事。1,000人を超える子どもたちと向き合い、理学療法士とともに身体と心の発達を支援してきました。 この経験から、100回以上の企業講演もさせていただき、 今では70医院以上が弊社で学んだ知識を取り入れて、診療してくださっています。 歯科で見えてきたのは、口腔の未発達が脳や心、そして学習や情緒面にまで影響を及ぼすという現実です。高学年でもおねしょ・うつ・不登校に悩む子どもたちの背景には「赤ちゃん期の発達の抜け」があり、且つ、口腔機能の発達が不十分でした。 口腔機能とは、咀嚼、呼吸、嚥下という【生きる力】です。 年々増える口腔機能の未発達患者さん。このままでは、もう間に合わない。そう痛感し、歯科の枠を超えて、今子育てをしている親御さんへ直接伝えたくて、私はこの本を書く決意をしました。 子どもの未来は、赤ちゃんの育ちで変えられる。その一歩を、ぜひ一緒に。
子どもの発達を“お口”から見直す、新しい育ちのかたち。保育士と歯科医が歩んだ10年の軌跡が、「赤ちゃんの発達13段階」として一冊に。気づきが変わる、関わりが変わ...