はじめまして。 名古屋市伏見のネイルサロン藍rishを運営しております、ネイルアーティストの山田愛理(29)と申します。 2016年に伝統工芸ネイルを生み出した発案者であり、今回のプロジェクトの発起人として企画を立ち上げました。 少しだけ、私の自己紹介をさせてください。 育ちは愛知県一宮市の田舎で、暖かい家庭に恵まれてのびのびと育ちました。 幼少期から絵を描くことが大好きで、小学校1年生の頃から高校生までアートスクールに通い、水彩画はもちろん油絵など、幅広く様々な絵画に挑戦してきました。 大学時代は名古屋芸術大学に入学し、アートと離れデザインを学びました。 そんな描くことが大好きな私がネイルの世界に最初に触れたのは、高校生(17歳)のときでした。 ネイルチップにマニキュアでアートをし、休日は自分の爪につけてよく遊びにでかけたものです。 それまで大きなキャンバスに絵を描き続けてきた私にとって、ネイルアートという小さなキャンバスに世界観を閉じ込めるという制限のあるアートの世界は、とても魅力的に感じられました。 大好きな絵画をネイルアーティストとしての活動に転じさせ、独自の世界観を持ったネイルアート制作をしていきたいと思い、約1年半のネイルサロンでの勤務期間を経て、2015年名古屋市伏見に【ネイルサロン藍rish】をオープンさせました。 当時、自分にしか作ることのできないネイルアートを模索していたのですが、今ネイル業界にあるもので制作をしている時点で、人と違うものを作ることは出来ないと気がつきました。 ブランク状態が続いたある日、昼寝をしていてハッと目がさめたときに「漆ネイルをやりたい!」と言いながら突然飛び起きたことをきっかけに(笑)伝統工芸職人さんに興味を持ち始めることになりました。 そこで、名古屋市で活動されている江原漆工所の江原繁治さんと出会い、「漆って何?」「ネイルって何?」お互いに初めはそんなところからお話がスタートしました。 ネイルに本物の漆を乗せるだなんて、前代未聞の挑戦。様々な課題にぶつかりながらもようやく完成した「漆ネイル」。 業界の中で瞬く間に知られて行き、台湾での展示会出展やアートセミナーや国内の国際展示場展示会での出展など、講師業を通じて多くの方に漆ネイルの存在を知っていただけるようになりました。 そこで、漆以外にもレパートリーを増やすことで「伝統工芸ネイル」として活動の場を広げていきたいと思い、螺鈿(らでん)職人さんや七宝焼き職人さんにもご協力いただけるようになり、素材の展開も充実していきました。 そうした活動を通してネイルサロン藍rishは新聞社や全国放送のテレビ番組でも取り上げられるようになり、現在サロンは2ヶ月先まで予約が埋まっている状況です。 施術や講師業のお仕事の枠を超え、現在は各ネイルメーカーにてプロデュース商品も数多く生み出し、海外で発売されているカラージェルなどのプロデュースも手掛け、幅広く活動しています。 日本の伝統工芸が大好きで、その美しさと文化の素晴らしさを発信し続けています。
新型コロナウイルス感染拡大による問屋の休業などで、日本の伝統工芸職人たちも甚大な被害を受けています。「夏まで持つか分からない」などの悲痛な声を聞いて、「伝統工芸...