
41年以上の農業経験をもとに、さまざまな作物の栽培に取り組んできました。 農業高校卒業後、まずはタバコや白菜、キャベツ、レタスといった重量野菜の生産からスタート。その後、春は白菜、夏はきゅうり、秋は重量野菜という露地野菜の輪作を行い、安定した生産体制を確立しました。 さらに、きゅうり栽培を経て、農協の勧めでハウストマト栽培を開始。栽培面積は50aに達し、地元では面積・収益ともにトップクラスを誇るまでに成長しました。その後、農協の合併に伴いトマト部会を退会し、独自の流通ルートで市場への直接出荷を開始しました。 平成18年には有限会社濱農産を設立。 従業員を迎え入れ、事業規模を拡大するとともに、近隣地域(岡山県井原市美星町)に3haの土地を借りて、じゃが芋・ごぼう・さつま芋の生産を行いました。しかし、経営環境の変化により事業規模を見直すこととなり、借地を返却し、従業員体制もスリム化しました。 その後、ピオーネやシャインマスカットの栽培に新たに挑戦し、現在ではロイヤルシャインマスカットを主力作物として栽培・販売しています。 野菜の生産においては、農薬を減らし、化学肥料を使わない特別栽培や有機栽培に取り組んできましたが、さらなる美味しさと安全性を追求する中で「これでは本当に美味しい作物にはならないのではないか?」という課題を感じるようになりました。 そこで、自然栽培に着目し、令和6年に試験栽培を実施。その結果、作物本来の力が引き出され、これまでにない味わいと手応えを感じることができました。 今年はこの成果を踏まえ、生姜・里芋・人参・さつま芋・じゃが芋といった作物を自然農法で本格的に栽培する予定です。 また、次世代への技術継承にも力を入れており、新しい世代が学びながら農業を実践できる環境を整えています。これからも有限会社濱農産は、環境に優しく、安心で美味しい作物をお届けする持続可能な農業を目指し、挑戦を続けてまいります。
「本来の野菜の味、知っていますか?」ロイヤルシャインマスカットの農家が「本物の農業」に挑戦!自然の力で育てるショウガとサトイモを、多くの人に届けたい。持続可能な...