2024/12/09 15:00

まずは、社会人として大学院に進学することのデメリットを述べてみたいと思います。
私の場合、仕事(技術職)であり、大学院(法学研究科)での学問との関連がなかったために、会社側からの配慮は全くありませんでした。
また、進学した大学院では特に社会人コースのようなものはなく、特にオンライン講義等は皆無、全て対面式のゼミであったため、ゼミに出席するためには有給休暇やフレックス制度を利用するしか方法がなく、時間的にも体力的にも厳しいという問題もありました。結局、仕事と大学院ゼミとの両立は不可能と判断、退職することを選択しました。
逆に大学院進学のメリットですが、これは仕事上、疑問に感じたことを具体的に何が問題であるかを探求できることです。
親に学費を出してもらっていた頃と違い、自分で学費を捻出して自由に学べる、極端にいえば途中で大学院をやめてもよいのです。
「まずは大学院に入ってみる」
そういう誰にも遠慮する必要がない自由さ、これも大人の学びであるように思うのです。
上片 洋子(うえかた ようこ)
中央大学大学院法学研究科民事法専攻修了
修士(法学)
専門は労働法