2024年10月から2025年3月にかけて、「PLANETS School 教養講座」の第三期を開催します!

「PLANETS School 教養講座」は、僕(宇野)と一緒に、いま本当に身につけておきたい学問の入り口をノックして、学び始めるための講座です。

※現時点での草案です。講座内容は変更することがあります。
(敬称略)


(宇野常寛からのメッセージ)

PLANETS CLUBでは、2023年10月に「PLANETS School 教養講座」を開講しました。

文学、ケア、食、AIなどこれからの世界を考える上で大切な視点を、僕(宇野)が信頼する知性を集めてお届けします。

SNSや動画プラットフォームで、誰かを貶める快楽を提供する言論ビジネスとは正反対の、私たちの生活に根ざした問題をじっくり、時間をかけて考えるための道具を共有するための講座です。聞き手は僕がつとめ初学者にはわかりやすく噛み砕き、そして批評的にその知見の応用をみなさんと一緒に考え、講師のみなさんから学んでいきます。

当日は講師のみなさんのお話のあと、生参加のできる受講生とのディスカッションの時間を設けています。

この人たちの生講義をこの距離で受けられる機会はなかなかないはずです。僕たちにとっても冒険的な企画なので、ぜひこの機会を逃さずにご参加ください。

※2023年9月に開催したガイダンスは、こちらから!


▼講義概要

福嶋さんの新刊『世界文学のアーキテクチャ』は、「小説」という割と新しい表現形式を通して人間がどう世界を把握してきたかという「認識の歴史」を、これまでになかった通信や戦争といった視点を用いて書き直した意欲作です。そしてこれは同時にいま、「批評」という分野がなすべきことは何かという福嶋さんからの応答でもあります。研究者でもある福嶋さんが、「批評」の機能をどう捉えるのか。それは本書の小説論とパラレルな関係にあります。


福嶋亮大(ふくしまりょうた)

1981年京都市生まれ。批評家。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。東アジアの文化・思想を中心としながら、文学からサブカルチャーまで幅広いテーマについて批評活動を展開している。著書は『復興文化論』『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』『ハロー、ユーラシア』『感染症としての文学と哲学』『思考の庭のつくり方』『書物というウイルス』他多数。PLANETSのメールマガジンで「世界文学のアーキテクチャ」を連載中。


▼開催日程

3/10(月)20:00〜


▼教養講座への参加方法について

講座は、zoomにて行います。

①「学割コース」「スタンダードコース」以上のコースに参加の方は、メンバー限定Facebookグループにてzoomリンクをお知らせします。

②「教養講座コース」にご参加の方は、当日19時ごろにCAMPFIREにご登録のメールアドレスに送付されるzoomリンクより、ご入室ください。


▼アーカイブの参加方法について

講座終了後、翌日以降にアーカイブ動画を公開いたします。
それぞれ公開期限あるので、ご注意ください。

①「学割コース」「スタンダードコース」以上のコースに参加の方アーカイブの参加方法は、メンバー限定Facebookグループでお知らせいたします。本講座のアーカイブ参加期限は、公開後3ヶ月です。

②「教養講座コース」にご参加の方CAMPFIREにご登録のメールアドレスに送付されるリンクより、ご参加ください。アーカイブの参加期限は、公開後1ヶ月です。


▼第三期(2024.10 - 2025.3)ラインナップをご案内いたします

※現時点での草案です。講座内容は変更することがあります。
(敬称略)


山崎はずむ 「人文知としてのAI」を考える

山崎はずむ(やまざきはずむ)

音声・言語解析AIを開発するスタートアップ、Poeticsの代表取締役。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学(比較文学比較文化)。これまでICT Spring (ルクセンブルク) など国際的なピッチ・コンテストで6度優勝しているほか、IFA Next 2019 (ベルリン) やInnovex 2019 (台北) など国際的なテック・カンファレンスでAIに関するキー・ノートを担当。ニューヨーク大学大学院客員研究員 (2013-14年) 。


苫野一徳 ルソー『エミール』再入門

苫野一徳(とまのいっとく)

哲学者・教育学者。熊本大学大学院教育学研究科准教授。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。著書に『どのような教育が「よい」教育か』『勉強するのは何のため?』『教育の力』『「自由」はいかに可能か』『子どもの頃から哲学者』『はじめての哲学的思考』『「学校」をつくり直す』『ほんとうの道徳』『愛』『NHK100分de名著 ルソー「社会契約論」』『未来のきみを変える読書術』『学問としての教育学』『『エミール』を読む』『親子で哲学対話』など。


青田 麻未 『日常美学』から暮らしを考える

青田 麻未(あおたまみ)

群馬県立女子大学文学部専任講師。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科単位取得退学。日本学術振興会特別研究員PD(成城大学)を経て、現職。専門は環境美学・日常美学で、私たちの暮らしのなかでの感性のはたらきについて哲学的な探究を行っている。主な著作に『環境を批評する 英米系環境美学の展開』(春風社、2020年)、『「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門』(光文社新書、2024年)がある。


畑中章宏 希望の民俗学 宮本常一とグレーバー

畑中章宏(はたなかあきひろ)

1962年大阪生まれ。民俗学者。災害伝承、民間信仰から流行現象まで幅広い領域に取り組む。著書に『災害と妖怪』 (亜紀書房)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『廃仏毀釈』(ちくま新書)、『五輪と万博』(春秋社)、『宮本常一』(講談社現代新書)、『100分de名著 忘れられた日本人』(NHK出版)ほか多数。最新刊は『傍流の巨人 渋沢敬三』(現代書館)。


関屋 裕希 「働く人」の「孤独と孤立」を考える

関屋 裕希(せきやゆき)

東京大学大学院医学系研究科 デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員心理学博士 臨床心理士 公認心理師早稲田大学第一文学部を卒業後、筑波大学大学院人間総合科学研究科にて修士号・博士号を取得。2012年より現所属。専門は、産業精神保健(職場のメンタルヘルス)であり、心理学の知見を活用して、従業員や管理監督者向けのワーク・エンゲイジメントやウェルビーイング向上プログラムの開発に従事。労働者の孤立・孤独感改善の介入研究を実施中。著書に『感情の問題地図』(技術評論社)など。


田中浩也 鎌倉でサーキュラーエコノミーに挑む

田中浩也(たなかひろや)

慶應義塾大学SFC  環境情報学部 教授 、デザイン工学者。京都大学総合人間学部、同人間環境学研究科等を卒業。日本で最初に3Dプリンタを自宅で使い始めた人間として知られ、近年は都市の静脈系へのアプローチや循環型まちづくりに取り組んでいる。


先﨑彰容 批評回帰宣言 ―文学にとって「近代」とは何か

先﨑彰容(せんざきあきなか)

1975年東京都生まれ。思想史家。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院日本思想史博士課程単位取得終了(文学博士)。この間、文部科学省政府給費留学生としてフランス国社会科学高等研究院に留学(2006‐2007年、国際日本学専攻)。現在、日本大学危機管理学部教授。ジョージタウン大学東アジア言語文化学部訪問研究員 産経新聞「正論」メンバー。

著書に、『未完の西郷隆盛』(新潮選書2017年12月)、全訳・解説『文明論之概略』(角川ソフィア文庫2017年9月)、『維新と敗戦』(晶文社2018年8月)、『国家の尊厳』(新潮新書 2021年5月)、訳・解説『三酔人経綸問答』 (角川ソフィア文庫 2021年12月)、最新刊に『本居宣長』(新潮選書2024年5月)ほか多数。その他、BS日テレ「深層NEWS」、BSフジ「プライムニュース」、Eテレ「知恵泉」・「100分de名著」等メディアへ論客として登壇。現代日本の諸問題を、明治日本の「近代化」を論じた知識人の倫理・思想観を援用しながら鋭く抉り、その本質を明らかにしている。


松田法子 都市に『湧水』をたどるとは?

松田法子(まつだのりこ)

専門は建築史・都市史。単著・共著に『危機と都市』、『変容する都市のゆくえ』など。WIREDで「人と地球の共構築に向けて−汀のトラヴェローグ」を連載。近年は「領域史」や「都市と大地」というテーマの探究、ヒトによる生存環境構築の長期的歴史とそのモードを探る共同研究「生環境構築史」に取り組む。


2/7(金) 
中村香住 アイデンティティの労働とジェンダー

中村香住(なかむらかすみ)

神奈川大学人間科学部非常勤助手、慶應義塾大学文学部等非常勤講師。専門は文化社会学、ジェンダー・セクシュアリティ研究。第三波フェミニズムやクィア理論の観点から日本のポピュラーカルチャーについて研究をおこなうかたわら、レズビアン/クワロマンティック当事者として“恋愛至上主義にノれないセクシュアルマイノリティ”の居場所作りにも取り組む。
Twitter:@rero70


2/14(金) 
鞍田愛希子 「ムジナの庭」から「こらだ環境研究所」へ

鞍田愛希子(くらたあきこ)

1980年生まれ。精神保健福祉士・社会福祉士。植木屋、花屋に勤務ののち、2011年に植物と哲学の実験工房「アトリエミショー」設立。植物や五感をテーマにしたワークショップを各地で手がける。その後、精神保健福祉領域への関心を深め、就労支援施設やフリースクールでの活動を経て、法人化。植物や身体を糸口とした『働く×ケアの場』の提供を試みている。東京都小金井市の福祉施設「ムジナの庭」代表、「こらだ環境研究所」所長。

【Web】https://atelier-michaux.com


3/10(月)
福嶋亮大 批評はなぜ必要かーー「世界文学のアーキテクチャ」に寄せて

福嶋亮大(ふくしまりょうた)

1981年京都市生まれ。批評家。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。東アジアの文化・思想を中心としながら、文学からサブカルチャーまで幅広いテーマについて批評活動を展開している。著書は『復興文化論』『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』『ハロー、ユーラシア』『感染症としての文学と哲学』『思考の庭のつくり方』『書物というウイルス』他多数。PLANETSのメールマガジンで「世界文学のアーキテクチャ」を連載中。


3/20(木) 11:00〜
落合陽一 〈マタギドライヴ〉と、その先へ
※通常と開始時間が異なりますので、ご注意ください。

©Impress Corporation

落合陽一(おちあいよういち)

メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」NFT作品「Re-Digitalization of Waves(foundation・2021)」など。2016年PrixArsElectronica栄 誉賞 、EUよりSTARTSPrize受賞、2019SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞。Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART andTECH、 Asia Digital Art Award優秀賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品多数。


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