みほとけの寺子屋ではお寺や仏像を中心とした勉強会をオンライン形式で開催しています。
この文章は、2024年4月13日に開催されたオンライン勉強会のレポートです。
生徒コースにご参加のメンバー彩念さんが書いてくださいました!
勉強会の厚い内容を丁寧にレポしていただいています。ぜひご一読ください。
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今回は2024年4月13日に行われたオンライン勉強会、
兵庫県須磨区にある大本山 須磨寺の副住職でいらっしゃいます、小池陽人さんをゲストにお迎えしました!
2017年6月よりYouTubeで「小池陽人の随想録」を開設し、法話の配信を始め、
もう一度会いたいお坊さんNO.1を決める大会「H1法話グランプリ」の企画、
著者 「しんどい心の処方箋」や 毎月の須磨寺での法話に、
令和の糞掃衣プロジェクト、
ラジオや フジテレビ心に沁みる説法GP初代説法王に輝くなど
幅広い場で日々、仏教の魅力を伝え続けている小池さん。
勉強会では、僧侶になる前の半生から現在の活動など大変興味深く、素晴らしいお話しを沢山してくださいました。
・印象に残った場面
陽人さんがなぜお坊さんになったか?という話です。
元々一般家庭育ち(母の実家はお寺)で、幼少期から高校までを公務員の父の元、八王子で過ごされ、大学奈良県立大学地域創造学部を卒業し就職活動をしていました、
内々定をもらってた企業で働くか、幼い頃から縁のあった仏道を選ぶか?迷っているタイミングで奈良の下宿先に母から「頑張れ仏教!」と言う一冊の本が届いたそうです。
この本の1番目に出てくる臨済宗 神宮寺の住職だった高橋卓志さんの僧侶として地域に根付く寺の役割を真剣に考え実践される姿に新鮮さを感じた陽人さん。
それまでの仏教・お寺=暗いイメージがあったが、一転して仏教・お寺への興味が一気に高まり、お坊さんになろう!と思われたそう。
このきっかけの場面のお話が印象的でした。
・エピソードと驚いた所
選んだ進路の先には、学生時代の時とは真逆の厳しい修行生活の始まりで…
京都にある醍醐寺の修行道場「伝法学院」へ入山した最初の時、「修行に関係の無い物を持って人が居たら今すぐに名乗り出なさい。」と先生に言われたそう。
当時13人の修行の1人だった小池さんは、大学時代にやっていたバンドのドラムのステックを道場に持ってきて、そこで没収されてしまいました。
しかも、そんな厳しい状況を笑ってもらえたらまだ気持ちもらくなものを、その場では誰1人とすら笑う者はいなく滑ってしまった…
想像しただけで心折れる。泣
だけど、今だからこそ許される笑い話のようなエピソードで私はびっくりしました。
しかし、小池さんは小学生の頃に代表委員として全校生徒の前で話すことが好きだった経験から、
醍醐寺での修行中は、桜の時期の参拝者で満員の国宝金堂で「参拝客向けに法話をしてすごく楽しかった!!」と、いう経験を語ってくれました。
小池さんのYouTubeの視聴者である私でも、初めて知れた話でした。
現在の小池さんの活動の中心とも言える、YouTube法話ですが
人生を豊かにできる仏教の智慧を多くの人に知ってもらいたい、という思いから始められたそうです。
私自身も、毎日のように小池さんのYouTubeを視聴させて頂いているのですが、
話し上手なのはもちろん、子供にも理解しやすいような表現や言葉使いと説得力がある所や、どの話に対しても視聴者に心に響く熱意のある伝え方をされているのが本当にすごくて。
宗派を超えた僧侶さん始め、数々の有名ゲストさんがご出演なさっているのも納得です!
そんな、仏教界大スターの小池さんですが、私もお寺のイベントなどでお会いする機会はありますが、直接だと尚慈悲深く…
生き仏のような精神世界のあるすごいオーラを感じ…
会話の際も、見ているだけで幸せな気分になってしまうような、素敵なニコニコ笑顔と優しさある誰からでも親しまれる存在のお坊さんです。
長くなってしまいましたが…最後に。
今日五件の須磨寺のお話。
須磨寺(正式名: 福祥寺)は、
古くから「須磨のお大師さん」として平安時代より親しまれ
源平合戦「一ノ谷の戦い」の舞台になったこと、
この地域での弘法大師信仰の中心的な霊場と伝えられています。
度重なる天災人災により資料のほとんどは紛失していますが
歴代住職が書き継いだ記録には、
本尊の聖観世音菩薩は1169年に源頼政が安置し、
本堂は1602年豊臣秀頼による再建、と残っているのだそう。
みうらじゅんさんが編集した雑誌「グッとくる仏像」にも掲載されてる、
鎌倉時代(重要文化財)の観音様を私も一目拝んでみたい、、
境内には、平敦盛と熊谷直実の一騎打ちの場面を再現した“源平の庭”があったり、
敦盛塚(首塚)、義経腰掛けの松、霊宝殿では敦盛が使用した青葉の笛など、
歴史好きな人にもたまらないおすすめスポットなのではないでしょうか。
外には、前住職の祖父でいらした小池義人さんが「笑顔でお参りしてほしい。オモロイお寺にしたい。」と言う願いから考案された
遊び心があって可愛い石仏様や、動く五猿やマニコロ像、青葉の笛歌碑. ボタンを順に押していけば曲になるという再生機に、謎のオリジナルキャラクターきんぽとん童子など・・・
見どころ満載で、老若男女問わず楽しめる仏教テーマパークな雰囲気があるお寺です!
是非、みほとけの寺子屋メンバーでの須磨寺ツアーを開催できたらいいですね!!
大変、ご多忙でいらっしゃる中での貴重なお時間を本当にありがとうございました!
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以上、レポートでした。
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