
この検証シリーズは、ヤフーのトップページに
掲載された、つぎの記事に基づく検証です
『史実を再現するだけでは意味がありません』
制作統括・落合将氏が語る「麒麟がくる」制作の背景
光秀の年齢に異議あり
>40代に入るまで全く史料が残されていないという
>光秀をどう描いていくのか、同作の制作統括を
>務める・落合将氏に話を聞いた
*上記は参照記事原文を引用
光秀が本能寺の時点で54歳であり
信長よりも6歳年上とする説が通説として
通っていますが、これは元禄年間(江戸時代)の
肖像画に誰かが54歳と書き込んだ資料に基づく
もので~
・永正13年(丙子。1516年)生まれ(『当代記』)享年67
・大永6年(丙戌。1526年)8月15日生まれ(『綿考輯録』)享年57
・享禄元年(戊子。1528年)8月17日(3月10日とも)生まれ(『明智軍記』)享年55
・天文9年(庚子。1540年)生まれ(咲村庵『明智光秀の正体』)享年43
明智軍記が今日の光秀伝の通説になってるが
江戸元禄時代の大衆娯楽として書かれて物語を
今日まで通説にするのは大きな違和感を感じる
歴史ドラマは創作物(作り話)
>ドラマは研究結果の発表の場ではなく
>史実をそのまま再現するだけでは意味がありません
>道三がケチだというのは池端さんが創作した部分です
>「伊呂波太夫(いろはだゆう)ですね」と尾野真千子
>演じる旅一座の女座長の名を挙げ、「いろいろと
>鍵を握る、ミステリアスな役どころになっています」
*上記は参照記事原文を引用
ドラマとか小説というのは創作物で
作者の自由に描ける世界だ
だから、作者の意志や意図ひとつで
歴史に忠実でも歴史など全く無視しても
なんでもいいわけで、むしろ、歴史に
忠実に見せかけて~昔、こんな英雄がいた
知らないだろう?と世に打って出た方が
ビジネスとしても創作物としても
大きな成果があがる
それは歴史を背景にしなくても
現代ものでも全く同じことで、衝撃的な
事件があると、実録・・・などという
副タイトルで発表される作品は多い
昔、ラジオ作家だったオーソン・ウェルズ
が行き成り火星人が地球に攻めてきたと
いうドラマをラジオから流した
余りにも現実のように描かれたので
人々は本気になって脱出避難をはじめ
たので国道という国道は停滞マヒして
それでも治まらず、ついに国家非常事態宣言
が出されて「ドラマなので現実ではない!」
と警察が総動員したほどの騒ぎをアメリカ
で起こしている
この1本でオーソン・ウェルズは
大作家の地位をつかみ取り生涯安泰の
生活を送った
最近では、ホラー物で世界中で空前の
大ヒット作がある
ロシアで制作された家庭用のビデオで
撮られ登場する俳優たちもまったくの
無名で演技力も乏しい作品がなぜ?
世界中のローカル局でラジオのDJの
会話が空前のヒットを生み出していた
ホラー映画といえば豪華な俳優人とか
映像などで人々を沸かす作り物なのだけど
これは実際にあった話だから迫力が
違う~家庭用のビデオで撮ったものを
編集したというが真実の力は強い~と
いう宣伝を世界中で流した結果だった
つまり世界中の人々がラジオという
信用に騙されただけで先入観が働き
見ると本当に見えてしまう
ラジオのDJは噂話を日常会話に
挟んだだけで報道ではない
ドラマや小説に「実録」という
タイトルをつけるのと同じ手法だ