
会員の皆様、お久しぶりです。堀越です。最近は人工知能システムが安定していることもあり、人間の出番は久々になりました。しかし、もちろん何もしていなかったわけではありません。収集したデータは毎月欠かさず分析を行い、今では年間の症状の変動モデルが見えてくるに至りました。これは何より毎日症状の報告に協力して頂いている会員の皆様のおかげです。お礼を申し上げると同時に、今後もご協力をよろしくお願いいたします。
さて、これまでは分析の詳細な情報はスポンサー会員限定で、一般公開は行ってきませんでした。これには様々な理由がありますが、この度スポンサー会員の皆様の許可を得た上で一部のデータの公開を検討しています。
具体的な内容は昨年10月に明らかとなった「気圧と症状の関係性」です。データによると気圧はほぼ影響を与えていないことが明白でしたが、リターンの都合上「気圧は重要ではない」ことしか公表しませんでした。その結果、公表に対する批判的な意見が散見されました。
公開を検討している内容には、気圧ではない別の気象パラメータが重要であり症状を軽減させるヒントともなり得る情報が含まれています。公益性が高く、限定的な情報とすることに意義がないこと、また批判意見に対する正式な回答とするため公開を検討するに至りました。
脳脊髄液減少症の症状はほとんど感覚が頼りです。そのため何が正しく、間違っているのかが見えにくいものです。そこに数値的なアプローチを行うことが本研究会の目的のひとつです。症状は気圧に影響されるというこれまでの通説を覆す結果を数値的に示すことで、より現実的に症状を和らげられるようになったり、また議論が活発になることで新たな知見が得られることを願っています。
公開の可否は2月10日に確定するので、結果は追ってお知らせします。