
【今回の情報】
C氏は38歳の男性で、ITエンジニアとして勤務しています。妻と6歳の娘との3人暮らしで、思慮深く頭脳明晰な性格ですが、ストレスを抱えやすい傾向があります。身長175cm、体重82kgです。
最近、口渇、多尿、疲労感といった症状が出現し、受診の結果、Ⅱ型糖尿病と診断されました。既往歴として高尿酸血症があります。血液検査では、血糖値200mg/dL、HbA1c9.0%と著明な高値を示し、また脂質異常症(総コレステロール220mg/dL、LDL140mg/dL、HDL38mg/dL)も認められています。血圧は140/90mmHg前後で推移しており、高血圧傾向です。
生活習慣としては、朝食欠食、昼食の外食、野菜摂取不足といった食生活の乱れがあり、甘い缶コーヒーやダークチョコレートを好んで摂取しています。週2-3回のワイン飲酒があり、喫煙は5年前に禁煙しています。デスクワーク中心の生活で運動習慣はありませんが、趣味として写真撮影とハイキングを楽しんでいます。
現在、3日間の教育入院中で、メトホルミン(1日2回食後)、グリメピリド(1日1回朝食後)、アロプリノール(1日1回夕食後)を服用しています。入院中は糖尿病教育を受け、血糖自己測定の方法を学び、食事療法も開始しています。患者は病状理解と自己管理に対して積極的な姿勢を示しています。
日常生活動作は全て自立しており、1日1500mlの水分摂取、1日5回程度の排尿(総量800ml)、1日1回の排便があります。睡眠は7時間程度で良好で、コミュニケーションも円滑です。アレルギーの既往はなく、特定の宗教も信仰していません。
主な改善ポイントとして、①適切な食事パターンの確立(特に朝食と昼食)、②運動習慣の導入、③職場でのストレス管理、④継続的な血糖値モニタリングが挙げられます。妻は家庭での食事に関して協力的で、低糖質・低脂質の食事を心がけていますが、昼食の外食については懸念を示しています。
検査データは概ね腎機能やその他の項目は正常範囲内ですが、血糖コントロールと脂質管理が課題となっています。患者は自身の状態を受け入れ、積極的に治療に取り組む姿勢を見せており、今後の生活習慣改善に向けて前向きな状況です。
【アセスメント】
1.健康知覚-健康管理
〇健康状態、受診行動、疾患や治療への理解、運動習慣、服薬状況、身長、体重、BMI、飲酒、喫煙の有無、既往歴
●健康状態
C氏、38歳の男性で、Ⅱ型糖尿病の診断を受けている。糖尿病特有の口渇、疲労感、頻尿の症状が確認されている。また、高尿酸血症の既往症があり、それに伴う薬物療法が続けられている。血圧は高めであり、これは日常生活や健康状態に影響を及ぼす可能性があるため、管理が重要である。ここでの課題は、C氏の糖尿病と高血圧の管理である。
●受診行動、疾患や治療への理解、服薬状況
C氏は自身の症状に気付き、医師の診察を受け、病状と治療法を理解している。医師からの説明を受け、自身で血糖値を管理する方法を学び、服薬も自己管理している。メトホルミン、グリメピリド、アロプリノールの服用を忘れずに続けている。C氏の自己管理能力は高く、ここについては特に問題はないと言える。
●身長、体重、BMI、運動習慣
身長175cm、体重82kgのC氏のBMIは26.8で、これは日本の肥満(1度)の範囲に入る。C氏の仕事はデスクワークが主で、特別な運動習慣がない。この習慣は彼の糖尿病管理に影響を与え、ここに課題があると言える。日常生活に適度な運動を取り入れることが推奨される。
●呼吸に関するアレルギー、飲酒、喫煙の有無
特定のアレルギーの既往症はなく、現在もアレルギー反応を示していない。C氏は過去に喫煙していたが、5年前に完全に禁煙した。また、週に2~3回程度のワインを楽しむとのことだが、これらの習慣は現在の健康状態に直接的な影響を及ぼすものではないと考えられる。
●既往歴
C氏は以前、高尿酸血症と診断され、アロプリノールを服用している。さらに最近では、Ⅱ型糖尿病と診断され、メトホルミンとグリメピリドの服用を開始した。これらの既往歴は彼の現在及び将来の健康状態に影響を与え、継続的な管理が必要である。
C氏はⅡ型糖尿病と高尿酸血症の診断を受け、自己管理を行いながら、医師の指導に従って治療を進めている。C氏は自己管理能力が高く、医師の指導に従い、自身の病状を理解している。しかし、体重が肥満の範囲にあり、運動習慣がないことは、健康管理に影響を及ぼす可能性がある。適度な運動を取り入れ、生活習慣の改善を図ることが求められる。さらに、血圧が高めであるため、これも継続的に管理する必要がある。
2.栄養-代謝
〇入院前/後の食事内容、摂取量、嚥下力、身長、体重、BMI、皮膚の状態、褥創の有無、義歯の有無、血液データ(Alb、TP、RBC、Ht、Hb、Na.K、TG、TC、HbA1C、BS)
●食事と水分の摂取量と摂取方法について
C氏は一日の食事量の大部分、すなわち全体の80%を摂取している。そのうち、昼食については特に外食が多いことが認められる。さらに、野菜を食べることを好まない傾向が見られ、、、
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