
黒船の来航に日本中が
ひっくり返り幕末が始まった・・・
という歴史認識が多いというか?
ほとんどの小説や映画やTVが
そうなってるので
歴史とドラマの区別がつかない
多くの人々の間では
黒船来航により幕末が始まった
と思っている
なぜなら・・・?
帆船しかない時代に
突如、蒸気船が黒い煙を上げながら
太平洋を渡って来たのだから
そりゃぁ誰でも
腰を抜かす~と小説ではドラマチックになるが
つかみは抜群だけど・・・
どうして地球儀を知らない日本人に
太平洋が広いとわかるのだろうか?
当時は鎖国です
どうして太平洋が広くて
日本海は狭いと誰がわかるのでしょうか?
小説を書いた現代の作家なら
誰でもわかってますが~
そして世界地理を勉強している
現代人なら誰でもわかってますが
・・・歴史探訪の落とし穴は
ここにあります
当時の人たちへの目線に立てず
現代人である自分の目線で判断してしまう
これでは、すべてが開き目蔵の妄想に
なってしまいます
<さて、決定的な事実があります>
実は、ペリーの黒船は
帆船だったのです
いまでいうハイブリッド
帆船で太平洋を渡り・・・浦賀沖で
蒸気船に切り替えて黒煙を立て
脅かしにやってきたのです
そして、この事実を
当時の江戸幕府の要人たちは
知ってました
幕府は、この事実を隠さないで
情報開示していたら倒幕の動きも
多少は変わっていたかもしれません
なぜ、幕府要人は知っていたのか?
それは長崎の出島でオランダとの交流を
幕府独占で行っていたからです
オランダを通じて
世界の情勢を知っていました
もちろん、ペリーの黒船のことも
情報を仕入れていたのです
ちなみに・・・
ペリーの黒船が浦賀にやってくる
60年も前から最初はロシアが北海道の
根室に、そしてイギリスが千葉にと
つぎつぎにやってきたは開国を
迫ってました
だから幕府にとっては
寝耳に水ではなく十分に予期できて
知識もあったのです
ただ・・・だから、どうする?
という方針も判断もできない
世にいう小田原評定の
腐り切った組織病の状態にあった
のかも知れません
<他に幕末の不思議に気が付きませんか?>
多くの医者が幕末のリーダーシップを
とってることです・・・それは
倒幕思想や新技術や新戦術の指導指揮など
緒方洪庵
福沢諭吉
大村益次郎
箕作秋坪
渡辺崋山
高野長英
不思議と思いませんか?
なぜ医者が・・・と~
彼らは蘭学を学ぶことで
世界の最新技術や動向に通じていたからです
そして、日本がいかに遅れているのか?
このままでは日本が世界から
取り残されるのではなく
植民地として奴隷にされてしまうことを
蘭学を通じて理解していたからです