プリント作成のコツについて書かせていただきます。
重要ポイントとして以下になります。
① コンパクトであること
② すべてを書かないということ
③ 公式や定理の覚え方を書くこと
④ 教科書で書かれてあることをわざわざ書く必要はない
⑤ ノートサイズにすること
⑥ 1ページ単位の説明を心がけること
⑦ 系統性を意識すること
順番に説明していきます。
① コンパクトであること
これは、見やすいことです。プリントをぱっと見たときに、ビジュアル的に見やすい読みやすいことが大切です。文字があまりにも多い。図に対する説明が不足しているなどがあるとマズいです。
② すべてを書かないということ
これは、意外かもしれませんが、答えをあえてかかない。プリントをあえて未完成にしておくということです。
なぜ、そのような工夫が必要かといえば、プリントは、授業で用いることが目的です。プリント内で全てが完結していると、授業は不要ですね。授業において、強調する部分をプリントにメモをさせることで、完結すると、より理解が深まります。
作図などはやはり、自分でさせた方が良いですね。プリントに全て書き込めば、確かにノートを取る負担も軽減することはできますが、生徒としては、聞くことだけになってしまいます。メモをとることで、頭を使わせます。
年々ノートを取る力、聞く力が弱まっている印象を受けます。
それは、指導者側があまりにも丁寧過ぎるということも、考えられます。
何よりも、バランスが大切です。説明しすぎないということです。
③ 公式や定理の覚え方を書くこと
これは、生徒側が最も求めていることです。
公式があります。それを使って解きましょう。といった授業は誰でもできます。
生徒として、困っていることは、公式が覚えられないのです。
それであれば、覚え方を教えてあげれば、良いと思いませんか?
あらゆる公式の覚え方を説明してますか?
その覚え方は、生徒にとって覚えやすいものですか?
覚え方は、論理性を欠いていませんか?
数学ですから、単なる語呂合わせでは、いけませんね。
考え方も伝えなければ、いけません。
そこが難しいところです。
④ 教科書で書かれてあることをわざわざ書く必要はない
よく証明をプリントに書くことがあります。がそれは、教科書の転記に過ぎません。作業になっています。そうではなく、証明をプリントに書き起こすならば、証明の流れや気付きのポイントを落とし込むと良いと思います。
あとは、教科書の参考ページを書いておくと、良いですね。
⑤ ノートサイズにすること
これは、結構重要です。B4版を心がけましょう。
豆知識として、B5版2枚分でB4版1枚になります。
プリント作成が途中の場合などは、まずB5版で作っておいて後からB4版にまとめることも工夫の一つです。
⑥ 1ページ単位の説明を心がけること
同じ内容のものが1まとめになっておらずに、ぶつ切りになっている状態だと非常に読みにくいです。ページごとにまとめるようにしましょう。
wordでは、挿入機能もあります。挿入機能とは、改行文章ではなく、図中に文を入力できる機能です。
⑦ 系統性を意識すること
これは、数学の教材において非常に大切なことです。
系統性を意識したプリントだと、フォルダにまとめる際に便利です。
例えば、三角比と三角関数は系統性がありますね。
三角比のプリントを作成する際、三角関数の内容も意識して作成するということです。意識すると、プリントの構成もより整理されてコンパクトにまとまります。
以上になります。
プリント作成のヒントになればと思います。