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2017年に上松町に移住し、「木工の東大」上松技術専門校の1年間、地域おこし協力隊の3年間を経て、現在は個人で木工作家をしながら、民間のまちづくりに取り組む会社「AGEMATSU LIVING Laboratory」を運営している、小林です。

今回のプロジェクトは、上松町の空き家を改修し、上松町に来てくれる大学生をはじめとした様々な方が無料で滞在できるつながり拠点「上松POTION」をつくるために起案しました。

リターンには上松町や上松POTIONの魅力を体験できるもののほか、僕たちのものづくりに触れて頂けるようなものをご用意しました!ぜひご覧ください!


まずはじめに、今回のプロジェクトで作る上松POTIONについて説明します!

上松POTIONはゲストハウスなどのような単なる宿泊の拠点ではなく、上松町の関係人口になって、上松町を楽しみながら、自分の人生にも新たな気付きを得られるような地域や人との「つながり拠点」として運営をしていきます。そして、以下の3点をコンセプトとしました。


上松町には現在、空き家活用のDIYや地域のコミュニティ作りなどに興味を持ってくれた大学生が訪れてくれています。

そんな学生たちが、上松の町や仕事、そして人に触れるきっかけをつくるのが上松POTIONの役割です。

今の上松町には「解決しなければならない」と思ってしまう問題は山積みです。でも、実際に上松に訪れてくれる学生たちと話をすると、今の上松で謎解きを楽しむかのごとく、課題を前向きに捉えてくれるんです。

だからこそ、そんな彼らがもっと深く上松町に関わるつながり拠点として、上松POTIONが必要だと思っています!

僕自身が、サラリーマンとして働いていた社会人時代は、平日は家と会社の往復をして「労働者」として働き、週末は週末で会社の同期と飲みに行ったりなど、いわゆる「消費者」としての生活しかできていませんでした。今のように自ら何かを生み出す「生産者・つくり手」としての生き方をしている人に触れたり体験する機会がなかったんです。

僕は脱サラをして上松での地域おこし協力隊での活動をきっかけに、ある意味強制的に「作り手」として生きざるを得ない環境に飛び込みました。そして、その活動をする中で段々と価値観や考え方が変わり、そして「生き方」が変わりました。

自分自身がそうだったように、つくり手としての生き方に気づけるような環境は、ただただ社会人生活をしているだけだと滅多にないんじゃないかと思うんです。でも、自分自身の人生を生きる上でつくり手としてのマインドは本当に大事だということを、この上松町で暮らす中で感じました。

だから、上松POTIONは上松の関わる「作り手」としての活動を通して、訪れた社会人にとってもきっかけになるような場所にしていきたいと思っています。

先述した2つのコンセプトを元に、外部の学生と大人、そして上松の人たちが集まる場所として上松POTIONは運営していきますが、あえて目的を持たないことも大切にしたいと思っています。

以前、上松に遊びに来てくれた大学生が、フィールドワークの間の自由時間に上松町をふらふらと散策していたら、(僕もそんなに面識がなかった)町の商店街のお店のおばあちゃんと話が弾み、お家に招待してもらって上松町のお話を聞いたり、着物を見せてもらったり、そんな交流が生まれたそうです。大学生もとても楽しそうだったし、町の方にとっても普段はない体験だったと思います。

これがもしずっと目的地を決めたフィールドワークという形式的な形をとっていたら、こんな出会いは生まれなかったんじゃないかなって。

このような何もないところから生まれる出会いや交流をもっと増やせるよう、訪れた人や町の人が、何も計画をしない、目的やコンセプトを持たず気軽に話せる、居られる、そんな時間をつくれる場所にしていきたいと思っています。

続きまして、実際の物件についてもご紹介します!

上松POTIONは長野県木曽郡のJR上松駅より徒歩5分の場所に位置します。


https://goo.gl/maps/vvQMHVVgoTizd4kq6


この物件は元々15年ほど空き家だった物件です。僕自身の木工の工房DIYなどをみてくれていた大家さんから相談があり、活用の相談を頂いたことから関わることに。

15年間放置されていたこの空き家は残置物もそのまま、床に傾きがあったり、トイレもお風呂も昔のものでそのまま使えない。そして床も壁も断熱がされておらず、そのまま住むのは難しい状態でした。

でも、これまで手伝ってくれた大学生たちとこの物件を見たとき「ここは〇〇にできるよね」など、課題としてではなく楽しめるミッションがやってきたというような感覚で楽しく話ができて。

 実は、これまで上松に来てくれている大学生には拠点となるような場所がなく、大学生が上松に来てくれたときは日帰りで帰るか、近所のおばあちゃんの家にお部屋を借りて泊まったりだったので、気楽に何日もは滞在できなかったんです。

なので、この空き家をみつけたときすぐに「彼らのための滞在拠点にしよう!」と思い、物件を借りることになりました。

実際に既にDIYには着手しており、大学生と町の人、そしてぼくも含め、この物件を遊び場のように楽しみながら作り上げていっています。


そして、DIYに着手をはじめたと同時に、改めて上松町や自分達にとってどんな場所にしたいかを大学生と一緒に考えました。

 ・地域の中や外関係なく、人が集まってほしい
 ・地域の人と交流したい
 ・場が物件だけでなく地域とも繋がっている感じ
 ・言いやすい方がいい「○○集合ね!」とか「○○でご飯にしよう!」とか
 ・ワイワイしている
 ・関わりやすい場所
 ・高校生も来やすい
 ・地方にもう一個地元ができたら嬉しい
 ・大学生がなにかワクワク感じれる
 ・お洒落なインターン宿泊先

大学生たちと考えたコンセプトを持って、名前とロゴをローカル編集チームのHuuuuさんに相談しました。
暮らしと滞在を通したつながり拠点となるこの場所は「地域に若者が定着するために上松町に回復する場が必要だ」という仮説から「上松POTION」名付け、地域と中と外の交流が生まれる場所を連想するようなロゴを制作いただきました。

<名付け親>
・徳谷柿次郎
1982年大阪生まれ。長野県在住。株式会社Huuuu代表取締役。全国47都道府県を編集している。主な仕事『ジモコロ』『Yahoo! JAPAN SDG`s』『SuuHaa』など。40歳の節目で自著『おまえの俺をおしえてくれ』を刊行。長野市で『シンカイ』『スナック夜風』を営んでいる

<ロゴデザイン>
・小島有
1991年長野県小布施町出身。長野市の美術専門学校を卒業後、Web制作会社、デザイン会社を経て、現在は株式会社Huuuuのデザイナーとして週の半分勤務。フリーランスとしての活動も行う。ハンバーガーと昼寝と読書が好き。

<ロゴへの想い>
「ロゴ制作の依頼を受けて、お話を伺って、想像を膨らませて、デザインに落とし込んでいくとき、上松POTIONが多様な交流が生まれるような、そんな場所になるといいな、という想い込めてロゴを制作しました。僕も多様な交流に飛び込みに遊びに伺いたいです。」

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上松POTIONがこの名前やロゴのように、多様な価値観を持つ若者や地域の人やプレイヤーが集まり、混ざり合い、互いに何かを与え合うような、いろいろな薬草を煮込んだポーションのような場になればと思ってます!
都会での生活の中でもやもやしたり疲弊した時に、上松町に来て滞在して普段とは違うまちづくりの体験や地域の人との交流・多様な価値観と触れ合える上松POTIONで滞在することで、ただ消費をするだけではない「作り手」としての体験ができる場所にもしたいと思っています。



出来上がりは以下のようなイメージで現在進行系でDIYを行っています。

現在すでにボランティアで参加してくれている大学生のみんなとDIYは進めていますが、自己資金とクラウドファンディングを活用して実現していきたい範囲が以下の目標となります。

<必要経費>
 ・電気工事:188万円
 ・水道、トイレ、シャワー工事:275万円

以下、クラウドファンディングも活用ーーーーーーーー

 ・内装工事費用:120万円
 ・床、壁材料購入費用:30万円
 ・キッチン製作費:40万円
 ・エアコン購入、設置費:10万円

 ・家具材料購入費、製作費:45万円
 ・ウッドデッキ製作費:25万円
 ・クラウドファンディング手数料:300
万円
  合計:763万円

<補助金等>
 ・ソーシャルビジネス創業支援金:186万円
 ・上松町空き家改修補助金:50万円
  合計:236万円

<必要予算>
 ・527万円 →自己資金にて着手中!


現地の物件でDIYを進めているメンバーでいろんな妄想を膨らませているのですが、本当に最高の拠点が出来上がるイメージになっています!


上記の目標を元に、以下のスケジュールで立ち上げを進めていきます。


■4月末日 クラウドファンディング終了
■5月〜7月 DIY着工&リターン開始
■8・9月 運営スタート

リターンには、上松町の魅力を体験できるもののほか、ぼく自身が支援者の方と関われるようなものをご用意致しました!


Q:上松POTIONがオープンした後の宿泊費は1泊いくらですか?
A:ゲストハウスなどの宿泊所ではないのでオープン後も宿泊料などは一切頂きません。あくまでこばやしを通して上松町に関わる方が自由に使える滞在拠点として運営していきます。

Q:上松POTIONはどうやったら泊まれますか? 
A:上松町に来てコンテンツを体験したり、地域と関わったりして頂けたらどなたでも利用可能です。こばやしにご連絡ください。

Q:車がないのですが上松POTIONでの滞在には必要でしょうか?
A:駅徒歩5分なので公共交通機関で来れます。また現地にはシェアカーを準備する予定ですので、利用相談も可能です。

 今回、上松POTIONを立ち上げるにあたって、多くの方のサポートやお手伝いをいただいています。そんな方々から応援メッセージをいただいたので、こちらでご紹介させていただきます。

 上松POTIONプロジェクトに参加して、リノベーションを通して上松に貢献できることと、これから上松を盛り上げてくれる人の手伝いができていることを嬉しく感じました。上松町と小林さんのつながりの中でお誘いいただいたイベント出店のお手伝いをしたときに、木曽ヒノキでできたアロマのKINOKAについて知りました。とてもいい香りがしたので、ぜひ使ってみてほしいです。上松POTIONでは自然に囲まれ、ワーケーションをしたり、ヒノキに包まれ癒やされたりする、そんな場所になって欲しいと思います。

 上松町に移住した木工家として、今回施工を担当させていただきました。小林さんは地域の内外から施工のお手伝いをしてくれる方々を集めてくれ、その情熱にはいつも感銘を受けています。その物件をより多くの人々に知っていただくことで、このプロジェクトが成功することを願っています。是非、皆様もこのプロジェクトを応援していただければ幸いです。


 小林さんは、地域をフィールドに新たなチャレンジをする人や各地の魅力と可能性を発信する弊誌「TURNS」主催のビジネスプロジェクト審査会で、2期連続で最優秀賞に輝いた気鋭の起業家です。誠実で温厚なお人柄で、上松愛に溢れる小林さんが創る「上松POTION」には、誰もが気軽に参加しやすい配慮がなされています。ここで生まれる交流から「自立と生命力」という地域での最上の学びが得られるはずです。地域資源を使った場作りとコンセプトは、参加者の学びのみならず、他地域でまちづくりに関わる人たちのヒントにもなり得ます。小林さんの想い、一人でも多くの方に届いて欲しいです。


 ぼくは会社員時代に、結婚する友達へのプレゼントとしてはじめたウェディングボード作りがきっかけで、自分にとってのものづくりに気づいて上松技術専門学校に入校するためにこの町に移住してきました。
そこで上松町の魅力と課題に関心を持ち、地域おこし協力隊を3年、その後は自身で工房を立ち上げたことをはじめとして、更に2年間この上松町で活動してきました。

<外部リンク>上松町地域おこし協力隊メンバー紹介ページ

<外部リンク>ヒトタビトークVol.5「仕事も暮らしも自分で形にできるまちをつくろう」

<外部リンク>AGEMATSU WOOD LIFE MAKINGコンセプトムービー

<外部リンク>【上松で生きる。】 TURNS BUSINESS SCHOOL 最優秀賞 小林信彦さん



上松町の活動の中で、はじめて着手したのが、町の使われていなかった空き工房を改修した地域おこし協力隊の工房です。
何年も使われていなかった空き工房の片付けから、建物の修繕、設備の導入などを実施しました。


2件目は町の商店街の空き店舗を活用して家具ギャラリー兼コミュニティースペースです。
地域おこし協力隊や町の木工作家が作った作品を展示できたり、町の方がご飯会や交流会を開催できたり、コミュニティスペースとしても使えるように、と考えて整備しました。


3つ目が、協力隊を卒業して上松町にそのまま残ることを決め、僕自身の工房です。



地域おこし協力隊としての3年間や、卒隊後に様々なまちづくりの取り組みをさせていただいてきましたが、これらの活動は当然僕一人ではできませんでした。地域の方々の応援やご協力、地域外から興味を持って訪ねてきてくれる人たちに支えられてきたんです。

この町を通して関わってくれた皆さんのおかげで、僕にとって上松町は単なる木工起業の場としてだけでなく、自分の人生を自分で選択して生きられるきっかけをもらった町となりました。


このような体験を、これから上松POTIONを通じて出会った方たちにも体験してもらいたい、1人でも多くの人がこのまちに関わることで自分の人生を自分で選択して生きていける「人生のターニングポイント」となるような拠点になっていってほしい!と思っています。

だからこそ、絶対にこの町に上松POTIONが必要で、その実現のために全力を尽くします。
そして、皆さんにもこの上松POTIONを通じて、一緒に上松町の未来をつくる仲間になってほしいと思っています。

ご支援のほど、よろしくお願い致します!

AGEMATSU LIVING Laboratory 小林信彦

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