2025/01/09 21:46
この度鳥取県文化奨励賞を受賞しました。
この賞は活動全体における奨励ということで、これまでの活動が評価されたことを嬉しく思います。
これまでを振り返ると、鳥取に漆を植えてそこから作品を作るという、一見無謀な挑戦が、その後の制作に大きな影響を及ぼしています。
国産漆の風当たりが厳しかった時期から考えれば、今では少しずつ認識が改善してきているように思います。
また、活動当初から「空前の漆ブームを起こす、それも世界で」という意識で制作をしており、大英博物館所蔵や海外の財団所蔵など、国内にとどまらない活動が少しずつ、結果として現れ始めました。
それらの点が、少しずつ線となり、そして面となってきたことを実感しています。
今後はさらに活動の軸に厚みを持たせ、漆芸文化を後世に伝える足がかりとなるよう尽力してゆきたいと思います。
今回、私の名前で賞をいただきましたが、日頃から応援いただいている所蔵家の皆様、コミュニティの皆様、スタッフのみんな、そして家族の応援なくしては、生まれなかった作品と活動です。関わってくださったすべての皆様に感謝しております。
今後も世界に向けて、信じる漆の美を届けてゆきたいと思います。
浅井康宏