
Q177. IPOセカンダリーで割安成長株を狙いたいと考えております。上場後2.3年も視野に入れていたのですが、さすがに長すぎますか?
柳澤先生のこれまでの手法をみると割安成長株を狙っているようにお見受けしますが、最近のグロース株有利な状況から戻ると思いますか?
A177.私の投資スタイルは、中小小型株のみで、以下の3つの選定方法にプラスαしています。
・上場5年以内
・時価総額20億以上400億円以下
・創業者でオーナー
ですので、上場後2年3年が主です。いわゆるIPOセカンダリー投資と言われる、上場後半年くらいの企業もあります。
上場まもない方が勢いもあり、まだ投資期間で、準備期間でもあり、投資期間が完了すると、利益も出てきて、それにつれて株価も上昇します。
そして、時価総額が小さい方が、大きくなりやすいです。時価総額25兆円のトヨタが2倍の50兆円になるのは、大変ですが、時価総額50億円の企業が1年で2倍の100億円になるのはよくあります。小さい方が、伸び代は大きいです。
最後に、創業者でオーナーというのがポイントです。会社の業績に影響を与えるのは、経営者が100%です。経営者次第です。アマゾンだからすごいのではなく、ジェフ・ベゾスがすごいのです。できれば筆頭株主で、20%以上は保有してほしいものです。
現在の私のポートフォリオは以下の通りです。
ギフトだけ筆頭株主ではないのですが、田川社長のラーメンにかける情熱に期待しています。有価証券報告書や決算書などの数字も見ますが、私が重視しているのは、
・経営者の情熱、勤勉さ、誠実さ
です。ですので、経営者の動画やインタビューがネットで検索できない企業には投資しません。上記6社の経営者は、皆さん、情熱があり、勤勉で、誠実です。
株式投資は、「人」への投資です。そして、企業の中心は経営者です。経営者がどんな想いで、どういうことを行い、将来を見据えているかを、オーナーとして最重要視しています。
とはいえ、これは私の方法であって、投資の世界に正解はなく、個々人自分にあった投資スタイルがあります。参考にしていただくのは構いませんが、投資の世界は自己責任です。
言われるまま、誰かが言っていたから、なんとなくで投資をして、損をした場合に、どうしても誰かのせいにしたくなります。そうではなく、自分で調べ、考え、納得し、自信を持って投資をしてほしいと思います。
・誰かのせい
にしている限り、投資家とはいえません。皆さんには、せっかくなので、投資家として、しっかり資産を増やしていただければと思います。応援しています。
ちなみに、こちらは、次の投資候補企業です。半年ほど様子を見る予定です。
明日から、企業分析の方法を説明してみたいと思います。
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