はじめに:東京繁田園茶舗について
はじめまして。東京都杉並区の日本茶専門店、東京繁田園茶舗です。
この度は、本プロジェクトページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
少し長くなりますが、自己紹介をさせてください。
私たち繁田園の茶業の歴史は、今から200年以上前、繁田家十代当主・繁田武兵衛満該が、武州狭山(埼玉県入間市)の地に茶園を開いた1815年に始まりました。
1875年、日本初の製茶の直輸出会社「狭山会社」を設立し、米国へのお茶の輸出にチャレンジ(残念ながら8年で倒産)、
1893年、アメリカ・シカゴ万博、1900年、フランス・パリ万博に出品(こちらは大賞牌=グランプリ受賞)、
1928年、赤坂離宮の茶園の管理を任され、皇室御用達品の煎茶「鳳苑」を謹製、
1932年、来日中の喜劇王・チャップリンを招いて茶会を開くなど、戦前はいろいろやっていたようです。
しかし、繁田園が持っていた一番大きな茶畑は、戦時中に国に召し上げられ、航空士官学校の飛行訓練場(現・航空自衛隊入間基地)に変わりました。
美味しいお茶がとれるのは、水がよくて高台のある、気流の激しい場所。それは同時に、腕のいい戦闘機乗りを育てるための、絶好の場所でもあったのです。
さらにいくつかの不運が重なり、曾祖父・繁田百鑒斎の代で、繁田園は一度倒産。残っていた茶畑も、すべて失ってしまいました。
そんな無一文の状態から、私たちの祖父が1947年に立ち上げたのが、東京繁田園茶舗です。
1947年に阿佐ヶ谷本店、1949年に荻窪店を開業し、77年にわたって美味しい日本茶をお届けしてまいりました。
前述の通り、繁田園が持っていた茶畑はすべてなくなってしまいましたので、東京繁田園茶舗では、全国の茶農家さんから美味しい日本茶を仕入れさせていただいています。
多くのお茶屋さんが問屋さん経由で商品を仕入れる中、全国の茶畑に直接足を運び、その品質をこの目で確かめ、つくり手の想いを受け取って、お客様に届けることを大事にしています。
私たちの抱える課題:「急須で淹れるお茶」がなくなる!?
そんなこんなで200年以上、日本茶業に携わり続けてきた繁田園ではありますが、1980年代に缶やペットボトル入りの緑茶が登場して以来、「急須で淹れるお茶」の市場は急速に縮小し始めました。
東京の日本茶専門店の数はピーク時の1/10に減少、当店の売上もこの10年間で半減しました。
また、生産者の視点では、「急須で淹れるお茶」に使われる、最も品質の高い「一番茶」の価格が下がり続けています。
「いいお茶をつくっても、お金にならない」
産地における高齢化・後継者不足と、こうした市況があいまって、日本茶の生産者は厳しい状況に置かれています。
このままでは、日本人が何百年にもわたって紡いできた日本茶文化が、失われてしまうかもしれません。
そこで東京繁田園茶舗では、より幅広い世代のお客様や、海外のお客様にも日本茶の魅力を知ってもらおうと、2年前にオンラインショップを立ち上げ、InstagramやX(Twitter)などのSNSアカウントを開設し、より親しみやすいデザインに、パッケージをリニューアルしてきました。
このプロジェクトで実現したいこと:日本茶の美味しさを世界に発信、日本茶文化を次の世代へ
こうした小さな取り組みが徐々に功を奏したのか、Instagram等でお問い合わせをいただく機会も増えていき、先日「7月にパリで開催されるJAPAN EXPOに出展しませんか?」というお声がけをいただきました。
パリの「JAPAN EXPO」とは、毎年25万人以上の方が来場する、世界最大級のジャパンフェスティバルです。
ヨーロッパ全土から、日本文化を愛する外国人の方々が押し寄せる「JAPAN EXPO」
日本茶の魅力を世界に発信するにあたって、これ以上の舞台はありません。
私たちは、このチャンスを活かして
「日本茶の美味しさを世界に発信し、日本茶文化を次の世代へとつないでいく」
ことに挑戦したいと思っています。
しかし、国内の市場も厳しい現状において
この「JAPAN EXPO」への出展は私たちにとって大きな決断でもあります。
そこで、私たちの挑戦に共感いただける方がいらっしゃいましたら、
お力をお貸しいただきたいと思い、本プロジェクトを立ち上げました。
ネクストゴールに向けて(2/27追記)
皆さまの温かいご支援とご協力により、30日以上のプロジェクト期間を残して、目標を達成することができました。また、今回の早期目標達成とたくさんの励ましの声を受けまして、出展ブースをサイズアップすることに決めました!!本当に、どうもありがとうございます。スタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、プロジェクト終了まで、あと約30日。私たちには、きっとまだできることがあるはず。1人でも多くの人々に、日本茶と私たちの挑戦について知ってほしい。このプロジェクトを通じて、もっといろんなコラボレーションを生み出したい。
そこで、ネクストゴールとして「200万円」を設定することに致しました。
この目標は、私たちには少し高すぎる目標かもしれません。しかし、「悔いなくプロジェクトを終えるために全力を出し切る」という決意を込めて、こちらの目標を設定しました。(なお、200万円の資金の使い道につきましては、下記「資金の使い道」欄に追記しております)
リターン品の追加につきましても、どんなものであれば皆様に喜んでいただけるのか、重ねて検討をしているところです。つきましては、プロジェクト終了の3月末までしばしお騒がせ致しますが、引き続き応援していただけましたら幸いです。
資金の使い道(2/27追記)
JAPAN EXPOへの出展では、下記160190万円の出費を予定しております。
・出展費用 約5070万円(早期目標達成を受けて、ブースをサイズアップしました!)
・スタッフ2名分の航空券代 約25万円×2 = 50万円
・日仏通訳スタッフ費用 12万円(日本茶のことをしっかりとお伝えするため、通訳スタッフをお願いすることに決めました)
・現地滞在費用 約20万円
・商品の輸送費 約20万円
・販促物・紹介資料制作費、プレスリリース出稿費等 約18万円
また、今回のJAPAN EXPO出展を足掛かりに、日本茶の魅力を全世界に発信すべく、
下記の施策にも平行して取り組みたいと考えています。
・英語版サイト/越境ECサイトの立ち上げ
・英語版各種SNSアカウントの立ち上げ
・英語版商品ラベル・説明資料の拡充
・海外コンテストへの出品
集めさせていただいた費用は、JAPAN EXPO出展および海外向け情報発信にかかる費用に充当させていただきます。
<ネクストゴール 200万円の使用内訳>
・プラットフォーム・決済手数料34万円(17%)
・リターン品原価・発送費 約60万円(30%)
・JAPAN EXPO出展費用(190万円)への充当 106万円(53%)
リターンについて(3/20更新)
・「書藝家・美咲さんコラボ『花押一煎パック』5種セット」をリターン追加しました!
お待たせしておりました、書藝家・美咲さんとのコラボリターンがついに完成いたしました!
2018年のJAPAN EXPO PARIS「WABI SABI」パビリオンに出展されていた美咲さん。
現在は、平安時代から千年以上も続く日本の署名文化「花押(かおう)」のアーティストとしてご活躍されており、今回は当店の日本茶「手摘み新茶 霧島ヌーヴォー」「夏季限定茶 こみなみ」「献上煎茶 特撰鳳凰」「煎茶 千代の香」「ほうじ茶 はんだかおり」「抹茶入り玄米茶」を花押で表現していただきました。
「手摘み新茶 霧島ヌーヴォー」が入る〈春〉verと「夏季限定茶 こみなみ」が入る〈夏〉verをそれぞれ限定10個にてご用意しております。書と日本茶の特別なコラボレーション「花押一煎パック」、ぜひこの機会にゲットしてください!
なお、美咲さんは、ルーヴル美術館直通の大型商業施設「カルーゼル・デュ・ルーヴル」にて10月に開催予定の国際アートフェスティバル「Art Shopping Paris」への出展を予定されており、現在クラウドファンディングに挑戦されています。
ぜひ、こちらのプロジェクトページもご覧ください!
「【国際アートフェア出展】サインの文化「花押」の魅力を世界に広めたい inパリ」
https://camp-fire.jp/projects/view/740019
・「夏季限定茶 こみなみ」をリターン追加しました!
今年6月に新発売予定のプレミアムシリーズ版夏季限定茶「こみなみ」をリターン追加いたしました!
「こみなみ」とは、全国に作り手が3名という日本茶の希少品種のこと。
毎年ご好評いただいている、夏季限定の深蒸し茶です。
爽やかな香りと美しい水色が特徴で、水出しや冷煎茶にオススメです。
限定20個にてご用意しております。
・「1100円OFFクーポン券」をリターン追加しました!
オンラインショップをお得にご利用いただける「1100円OFF」クーポン券を追加しました!
ゆっくりお好きな日本茶を選びたい方は、ぜひこちらをご利用ください!
東京繁田園茶舗オンラインショップ:https://handaen.official.ec/
・「テーブル茶道体験講座」「オンラインお抹茶の点て方講座」をリターン追加しました!
繁田庵テーブル茶道教室を主宰する店主の妹・繁田翠が8月に日本に帰国することになりまして、大好評の「1dayテーブル茶道体験講座」をリターンに追加いたしました!
こちらは、正座なし・服装自由・道具不要で、どなたでも気軽に茶道を楽しめる講座となっております。
アットホームな雰囲気の中で、季節のお菓子も楽しみながら、パリでの出展の様子も簡単にご報告させていただく予定です♪
また、対面講座のご参加が難しい方や、「じっくりお抹茶の点て方を学びたい」という方向けに、オンライン・マンツーマンの「お抹茶の点て方講座」もご用意しております!茶道やお抹茶にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらのリターンをご検討ください!
※リターン品「オンラインお抹茶の点て方講座&茶道具4点セット(15000円)」について、リターン品の説明欄に一部誤りがございましたため、下記の通り訂正させていただきます。
(訂正前)「薄茶用抹茶「和光」10g〈丸久小山園〉」
(訂正後)「薄茶用抹茶「和光」20g〈丸久小山園〉」
・「ソフトクリーム定期券」についての補足説明
リターン品「ソフトクリーム定期券」について、リターン品の説明欄に一部誤りがございましたため、下記の通り訂正させていただきます。
(訂正前)「食べ放題定期券の他のお客様との共有はご遠慮ください。」
(訂正後)「「1日1本」であれば、ご家族・ご友人様との共用が可能です。」
具体的には、下記のようなスタンプカード形式の定期券をお送りさせていただき、ご利用いただいた日にはスタンプを押させていただきます。
改めて、この度は説明不足によりご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
もし、上記訂正により、リターンのキャンセルをご希望される方がいらっしゃいましたら、対応させていただきますので、ご連絡ください。
スケジュール
2/14(水)10:00 プロジェクト公開
2/24(土)目標金額100万円達成!
3/31(日)プロジェクト終了
4月下旬以降 リターン発送開始
7/11(木)-7/14(日)JAPAN EXPO出展
7月下旬以降 出展レポートの公開
最後に
私たちの曾祖父たちが、1900年に出品したパリ万博。
当時のフランス人たちは、繁田園の日本茶をどのように味わったのでしょうか。
そして今年7月、JAPAN EXPOに訪れる人々は、私たちの日本茶に、いったいどんな反応を示してくれるのでしょうか。
ぜひ、一緒にワクワクしながら、応援していただけたら嬉しいです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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