沖縄県の離島、久米島で16年間黒毛和牛の仔牛生産をしてきましたが、飼料などの高騰や仔牛価格下落のため、経営環境は非常に厳しくなってしまいました。
この難局を乗り越えるためにも、新たな取り組みとして、我が家で肥育した和牛肉の販売に取り組んでいます。
コロナ禍に突入して以来、牛に給与する穀物や、牧草を栽培するための肥料などが値上がりしていましたが、コロナ禍を抜けると更に一層の値上がりに加え、追い打ちをかけるように仔牛価格が下落し、経営状況は悪化するばかりです。そこで一念発起し、かねてから考えてきた、和牛肉の販売に挑戦することにしました。
私の牧場は繁殖経営で、仔牛を生産して売る経営形態なのですが、6年ぐらい前から、自家消費のための肥育を始めて、親類縁者だけで我が家の和牛肉を堪能してきました。
これまで、たくさんの人にうちの和牛肉を食べてもらった中で、確信したことがあります。それは、美味しい和牛肉は数々あれど、我が家の和牛は一味違うとこと、和牛肉としては新ジャンルだということです。
一般的な黒毛和牛のお肉は、サシがたくさん入り、とろけるような柔らかさで、色はうっすらピンク色、こんな感じのイメージかと思います。確かにこれは無敵の美味しさですが『美味しい』には様々あります。この和牛の美味しさと180度対極にある『美味しい』がジビエかと思われます。ジビエは野生で長年生きた動物の肉ですから、基本的に固くて赤身がちですが、味や香りが深く、好きな人には堪らない美味しさがあり、これもひとつの『美味しい』の形です。
畜産という産業の中では経済優先のため、育ち盛りの若牛の期間を肥育期間とするのが一般的なので、通常は若いうちにお肉になるため、結果的に流通する肉の殆どが、味も香りも色味も淡白なお肉となっています。
一方、我が家の和牛肉の『美味しい』は、従来の和牛肉とかなり違う方向性です。私のところでは長年繁殖用に供してきた『成牛』を肥育しています。放牧地に放ち、のびのびと過ごさせながら、1年以上かけて肥育して行きます。久米島は国内でも類を見ないほどの粗飼料自給率が高い島で、我が家の牛には100%久米島産の牧草を食べさせています。
こうしてできた和牛肉は、味も香りも色味も濃厚で、適度な歯ごたえがあり、特に赤身がとても美味しい和牛肉に仕上がります。もともと柔らかい肉質を誇る和牛ですから、モモなど固めの部位でも弾力はありますが固すぎず、脂の旨味も格別です。
このように、従来の和牛肉とはまるで違う『美味しい』のベクトルに進んできた、我が家の和牛肉ですが、地元久米島の皆さんの嗜好と非常に相性が良く、口を揃えたように『よくある和牛よりこっちが上等よ』と言われます。
そんな我が家の和牛肉の美味しさを、より多くのみなさんに味わってもらいたいと思い立ち、ここ半年ほど、地元の業者(合同会社結人舎)を通じて和牛肉販売を始めました。この新たな取り組みを軌道に乗せたいので、皆様のご支援をお願いします。
リターンのご紹介
リターンには、我が家の黒毛和牛のお肉の一番の特徴である『濃厚な赤身のあじわい』がよく分かるように、1kgの塊肉(ブロック)を中心に、サーロインを調理しやすくカットしたステーキ用や、焼しゃぶなどにオススメのローススライス、お手頃な切り落としやハンバーグなどをご用意しております。
沖縄県の離島久米島からの発送なので、一口あたりの送料が3,000円前後かかるため、送料込みで通常販売よりもお得になるよう、リターンの金額を設定しております。
さらに、リターン商品には、このお肉にかけた生産者の想いの詰まったメッセージを添えて、お送りさせていただきます。
なお、リターンの発送は、我が家の和牛肉を販売している『結人舎』からの発送となります。
資金の使い道・スケジュール
資金の使い道としては、次の肥育のための素牛導入費用や飼料購入費用のほか、リターンの発送、CAMPFIREの手数料に使用させていただきます。
肥育素牛導入費用 約20万円
配合飼料購入費用 約40万円
リターンの発送費用 約23万円
CAMPFIRE手数料 約17万円
スケジュール
2023年8月 募集締め切り。
2023年10月 ご用意が整い次第、順次リターンを発送。
2023年11月 肥育素牛導入。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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