はじめに・ご挨拶

こんにちは。〈珈琲うとと〉の佐野花帆です。

静岡県富士宮市出身。

東京都あきる野市に住んでいます。

自己紹介を含めて、このプロジェクトを立ち上げた背景を書きます。


「お店をやりたい」背景


 私は上京してからの20代前半、躁鬱の気質で思うように生活出来ず、大学を何度も休学しながら7年かかってやっと卒業しました。色々な事に失敗して傷ついて頑張る体力もない状態になっていました。

 昨年(2020)のおわり頃から少しずつ体力をつけて、病院もやめて薬も飲まなくなって、安心して居られる環境の中で、自分が働く環境についても考え始めました。病院はやめても躁鬱は少なからずあります。何より自分がのびのび出来て、得意な事を活かせて、好きな事を続けられる。その為に自分で自分の職場を作りたいと考えているうち、個人の小さなお店を思い浮かべるようになりました。

 神保町の、店の奥で店主が座って調べ物をしている古本屋。私の気配に気づくと眼鏡を上げて小さく挨拶をする。大学の近くの喫茶店。大学生らしき客は他に居ない。少したばこが煙たいけれど手作りのケーキが素朴で美味しい。アルバイトした多摩川のパン屋。ラジオを聴きながらサンドイッチを作る。チーフと店長、夫婦喧嘩の日は少し気をつかう。甲州街道沿いの古道具屋。映画、漫画、カメラ、絵、色々な事を教えてくれた。近所の肉屋。仕事おわり閉店ギリギリに行くと、そっとみかんをくれたりする。西荻窪の花屋。白やくすんだピンクなど淡い色の花と緑だけ置いてある。夕方、店に灯る明かりに家路につく人の足が止まる。それから恵比寿っぽくない中華屋、暗算が早すぎる八百屋。

 自分の思い出が付随した様々なお店を頭に浮かべ、お店はやる人間そのものに思えました。個人の小さなお店が好き、やってみたい、自分の働きやすい職場を自分でつくりたい。そんな思いから、頑張る土台に立てるようになったいま、お店づくりにチャレンジします。


焙煎珈琲屋〈珈琲うとと〉のこと


(1)自立していられるように、いちばんに自分を助けるお店。

(2)創作が好きな自分の表現の場になるお店。

(3)朝いい香りがする、夕方通るとぽっと灯りがついている、あると安心するお店。

 そのようなお店をつくりたいと考えていたときに、あきる野に小さなテナントを見つけました。前に偶然入った焙煎珈琲のお店に感動したのを覚えていて、ぴったりだと思いました。そしてすぐに、そのマスターの所へ教わりに行きました。

 日野市旭が丘にある、カフェアルベールさん。

 住宅街の中にポツンとある小さなお店です。一歩お店に入れば説明不要。どこもかしこも珈琲色に染まった店の奥から黄色いエプロンをしたマスターが出てきます。樽に入った色々な珈琲の生豆の中からひとつ選ぶと、回転式の焙煎機で、目の前で焙煎してくれます。


 焙煎機の中で珈琲豆が転がる音、熱くなった豆が跳ねる音。湯気が立ち上る。いい香りに包まれる。店から外へ出ると、何かとばりをくぐって違う世界から現実に戻ったような、不思議な気持ち。心がほかほかする。家へ帰ったら焙煎したての珈琲が飲める。なんて素敵なお店だろう!

 マスターの永井さんに〈珈琲うとと〉をやりたい旨を伝え、修行をさせていただく事になりました。焙煎のことのみならず、生豆の仕入れ、道具のこと。カフェアルベールの永井さんは、師匠であり、〈珈琲うとと〉の本家です。


〈珈琲うとと〉はこんなお店にします!


(1)珈琲豆の焙煎と販売をします(もちろん粉でのお渡しも!)

(2)珈琲メニューの提供をします

(小さなお店なのでテイクアウトメイン、店内2席くらいで計画しています)

 あきる野市はアウトドアでいらっしゃる方も多いので、珈琲関連のアウトドアグッズも販売していきたいです。自然の中で、焙煎したての豆を「ごりごり」挽いて珈琲をいれたら、どんなに美味しいだろう!


プロジェクトで実現したいこと


(1)オープン資金を募ること。オープンを実現させること。

(2)リターンによって〈珈琲うとと〉を知ってもらう、試してもらう、ファンになってもらえるようにすること。


オープンのその先


 飲食店を開業してからの生存率は、10年で1割と言われています。始めることより続けることが大変なのは、もちろんそうでしょう。それでもオープンしなければ何も始まりません。身近にいちばんのお手本になる人がいました。故郷である静岡県富士宮市で飲食店を営む父です。

 〈ままん〉は2021年11月、13周年を迎えたようです。富士宮やきそば、燻製、おっぱいな見た目のミルクラーメン「マリリンメンロー」、そして音楽好きな人たちが集まって、いつも何やら楽しそう。オープンした当時、難しい状況で店をやるか悩み保留していた父を、この場所で父に店をやってほしい、と待ってくれていた方々がいたそうです。そこから13年。

 〈ままん〉は「人と人が交わる街角交差店」だそうです。オープンしたその先、続ける努力と変化していく勇気を持ちながら、自分らしいお店をつくりたいと思っています。


資金の使い道・スケジュール


・テナント費用(初期費用と1年間の運転費用)

・店づくり(食品衛生上の基準で手洗いを増やす等、改装が必要です)

・道具(焙煎機、コンロ、冷却機、ミル、製氷機)

・仕入れ(3ヶ月分)

・CAMPFIRE(手数料)


2022年4月1日オープンを目指しています!


リターンについて


 1万円のご支援からリターンをご用意しました。手軽な金額ではないと思いますが、納得してご支援いただけるように「購入型クラウドファンディング」All-or-Nothing方式の特徴を踏まえてご説明します。

 CAMPFIREホームページより


〈購入型クラウドファンディング〉

・プロジェクト立案者は支援金額に応じて金銭以外のモノやサービスを提供すること
・資金を集めるサービスですが寄付や出資・投資ではないということ
・結果として商品やサービス等を事前に購入してもらった形になるということ

〈All-or-Nothing方式〉

・目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取れる
・目標金額を達成した場合のみリターンを履行する義務が発生する
・目標金額を達成しない場合は、支援がキャンセルされ返金される


 支援金は、店のオープン資金に使わせていただきますが、〈珈琲うとと〉の商品を事前に購入していただくという形でもあります。金額に見合った(又はそれ以上と思っていただけるような)リターンをご用意しております。目標金額に満たなかった場合、支援金は返金され、リターンは履行されません。目標金額が達成された場合、皆さまの大切なお金を事前にオープン資金としてお預かりし、その後のリターンとはなりますが、心から感謝しリターンをお送り致します。

 リターン内容については「リターンを選ぶ」「プロジェクトを支援する」のボタンからご覧ください。また、いま金銭的に支援は出来ないけれど応援しているよ、という方がもしいましたら、よろしければご連絡ください。皆さまの気持ちに励まされます。

 追記 : リターンに父の店〈ままん〉の富士宮やきそば1回無料券を追加します。ご支援いただいた方全員、どのリターンをお選びいただいてもこちらが付いてきます。〈ままん〉店舗にてご利用いただけます。券はリターンの珈琲をお届けする際、郵送にて一緒に同封致します。(ままん : 静岡県富士宮市大宮町5ー17)


最後に


 私は今までの人生の実感として、この様にチャレンジすることが出来る状況というのは、とても有難いことだと思います。頑張る前から心がくじけたり、頑張ろうにも頑張れない状況の人は世の中にたくさんいるはずです。助けられ、支えられ、背中を押されて生きているという事を忘れず、いつか私も誰かの背中を押せるように、まずは自立して生きていけるよう精進して参ります。最後まで読んでいただきありがとうございます。〈珈琲うとと〉オープンのため、ご支援よろしくお願い申し上げます!

 佐野 花帆


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2024/02/26 08:05

     珈琲うととは、東京都あきる野市にある、店舗の場所を手放して、体調や生活を整える期間を設けることにいたしました。再開のお約束はせずに、このプロジェクトの活動は、ご支援者の皆さまにお願いをして、おわりにさせていただきたいと思います。リターンのお届けが出来ないままおわりにさせていただくことを、お詫...

  • 2023/11/30 21:36

    こんばんは。珈琲うとと、佐野花帆です。11月末まで活動報告をお待たせをしました。活動を継続していくために、以前より内容を短く率直にお伝えいたします。【11月のリターン発送状況】0人【活動内容】活動報告をストップしていた8月〜11月の間、今年6月に営業再開をした店舗を継続する期間を、しっかり持た...

  • 2023/11/20 10:38

    こんにちは。珈琲うとと、佐野花帆です。月に一度とお知らせをした、活動報告を出来ずにおりました。申し訳ありません。今月末、改めてリターンのお届けのことを含めて、活動報告をさせていただく予定です。体調のことと、お店の営業と経営、生活に日々奔走する中で、上手く出来ない部分のサポートを、長年の友人にお...

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