【これまでの軌跡】
和歌山県みなべ町で明治37年から続く梅農家の三男。北海道大学薬学部に進学し、ガンの新薬の研究をしていましたが、2019年に天日塩と紫蘇だけで漬ける梅干し屋を立ち上げました。
塩と紫蘇だけで漬ける梅干しの研究
<2018年>
きっかけは梅農家を継いだ兄の一言でした。 「梅を栽培した後は、どの梅も甘い調味液で均一な味になる。」
僕たちが子供の頃は塩だけで漬けたすっぱい梅干しを食べて育ちました。そんな梅干しが最近はほとんど製造されなくなっている現状を知りました。
梅の味が生きたすっぱい梅干しを残したい。そう考えて塩と紫蘇だけで漬ける梅干しの研究を始めました。
軽トラックで梅干し日本一周
<2019年>
完成した梅干しは、原材料が南高梅と天日塩と紫蘇のみ。塩や紫蘇の種類、熟成などこだわりを詰め込みました。
これまで実家の梅は大手メーカーに卸していたため、販路は一切ありませんでした。そこで、クラウドファンディングで資金を募り、日本一周をしながら販売を開始しました。当時のプロジェクトはこちら
今振り返るともっと効率的な方法があっただろと自分でも思いますが、「ずっとこういう梅干しを探していた!」「やっぱり梅干しはこうでなくっちゃ」というお客さんの梅干しへの熱量を直接感じられたことが今では大きな財産です。
おばあちゃん家で梅干し屋創業
<2019年>
日本一周から帰った僕は、使われていなかったおばあちゃん家を活用して梅干し屋を創業しました。10畳ほどのスペースで漬けた梅干しは、2年で全国100を超える店舗様でお取り扱いが始まり、すっぱい梅干しを知ってもらうきっかけになりました。
【本プロジェクトの発端】
食品衛生法の改正により、2024年6月1日から漬物製造許可を取得するには原材料の洗浄設備(シンク)と器具等の洗浄設備をそれぞれ有する、など新たな設備投資が必要となりました。
これは僕達にとっても大きな試練でした。基準に対応するため、銀行から融資を受けて2023年に製造所を新設しました。
今の農家の平均年齢68.4歳です。超高齢化が進む梅産業においても新たに製造所を整備するハードルはものすごく高いと感じました。
和歌山紀南のとある産直市場に話を聞いたところ、昨年まで6名いた出品者が0名になるそうです。
【本プロジェクトで成し遂げたいこと】
日本全国には、その土地それぞれで守り抜いてきた固有の梅があります。
「すっぱい梅干しを次世代に繋ぐ。」
これまで培ってきたノウハウを全国の産地に伝え、日本の「梅干し」を守り抜いていきます。
【資金の使い道】
まずは神奈川県と愛知県から、梅産地の方々と連携し、漬物製造業許可の取得に必要な要件を満たす製造所を整備します。梅ボーイズはこれまでのノウハウを共有し、無理なく小さい規模で梅干し製造を行えるサポートを行います。
澤田酒造さんは以前から佐布里梅の継承に尽力されていて、佐布里梅を活用した梅酒や梅シロップを地域の皆様と造られています。
佐布里梅は愛知県知多市の天然記念物にも指定されている希少な梅です。小ぶりながら梅そのものの旨味や風味がが強く、食べ応えがあります。
全員が林業経験のあるパワフルなチーム「うめっち」です。神奈川県小田原市でも耕作放棄地は深刻な問題です。耕されなくなった梅畑を皆さんで管理されています。
十郎梅は「皮まで果肉」と言われていて皮が薄く果肉が滑らかなのが特徴です。
築100年のみかん熟成のための土蔵をリノベーションして、新基準に合った梅干しの加工場を整備します。
【スケジュール】
リターンは9月中に発送させていただく予定です。
【今後の展望】
梅ボーイズでは、2023年で6名、2024年は3名の新規就農者が誕生しました。このような動きを全国に広げて、次世代に梅農家を継承し、すっぱくて美味しい梅干しを繋いでいきます。
【梅干し製造所の整備を検討されている事業者様へ】
食品衛生法の法改正に伴って製造所の建設を検討されている方は、梅干し製造に必要な設備や資材情報をまとめて無償提供させていただきます。メールにてお問合せください。
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