
異常な気候に危機感を感じたのか?生きものの世界にも異常な事態が起きている。
亜熱帯沖縄の猫の繁殖は他の地域より多いのは周知だが、今年は季節に関係なく、ずっと出産期が途切れない。朝から夜間まで仔猫の遺棄や保護要請に忙殺されている。これ以上の悲惨な事態を避けるために.毎週末の里親会の後にTNRも続けているが、それでも間に合わない。やんばるでは責任ある愛護団体もないために、行政の無策の結果を個人ボランティアが全て引き受けている現状。狭い「はーべーるー」店内ももうこれ以上保護出来ないので、メンバーの個人宅にもそれぞれ何とか仔猫や病猫たちを引き受けているが、その手間や費用は際限ない。
長年公園の猫たちのケアを続けて来た先輩ボランティアさんもねをあげている。
その一方で、それらの地道な活動を無断で利用して、現場を知らない人々へ大々的に支援を要請する「愛護詐欺」が登場する事態に驚いている。
沖縄の「愛護利権」に「愛護詐欺」への真贋が問われている。
もう一度、私たちが目指すのは何であるのかを自らに問いたいと思う。
「外猫ゼロ」を謳う北部アクションプランが今年度から強行され、やんばる3村では地道に外猫を減らすためのTNRさえ許されず、屋外に出た猫は容赦なく捕獲される。
先例である奄美でも、飼い猫、サクラ猫でも容赦なく捕獲、迎えがなければ1週間で殺処分で島外の支援ボランティアさんからは悲鳴が上がっている。(奄美では島内では声が上げられない状況)
小さな島でさえ、この状況である。やんばる3村からやんばる3市町村(今帰仁村、本部町、名護市)に拡大されたら…とても個人ボランティアでやんばるの猫たちを救うことは出来ない。
新ためて私たちのなすべき活動は、日々のレスキューだけではなく、今後予想される「.沖縄県動物の愛護及び管理に関する条例」へのアプローチが必須であろう。世論に配慮して、一度は削除、修正された「猫への餌やり、水やりの禁止」は、悪しきアクションプランを下敷きにしている以上、新たな形で再登場することは間違いないし、現実的には既に各地で先取り的にボランティアさんたちが圧力を受けている。
アクションプランが住民合意を装い、いつのまにか強行されてしまった苦い経験を無駄にしてはならない。
奄美のボランティアさんはやんばるは住民が声を上げている事が希望だと指摘されている。
奄美の猫たちを守る人々とやんばるの猫たちを守る住民たちが手を結び、間違った環境保護施策に声を上げ、島々の住民と動物たちの共生社会を実現させるためにもう一歩踏み出そう!