2022/06/29 10:30

こんにちは つむらです。

原始感覚クラファン残り1日!! 最後のアーティストメッセージは馨子さんです。

告知などでちらほらと名前が出ていたと思いますし、ご支援者の中には友人という方も凄く多いと思います。

内輪話になりますが、馨子がいなければこのクラウドファンディングをはじめることは出来ませんでした。たくさんのことを馨子に支えてもらいこのページ達が形となっています。この場をお借りして… 本当にいつもありがとう!

馨子さんと出会ったのは、去年の原始感覚美術祭です。馨子さんもアーティストデビューが最近だったので勝手に親近感を憶えていました。自分の悩みとシンクロする部分もあったり。

今回のメッセージを読んだ時、彼女は精力的にアーティスト活動をして色々な答えを出していっているんだなと、本当にそう生きるのがたのしいんだなと感じました。

それではどうぞ。


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『生きてるんだ』と思った夏

去年初めて原始感覚美術祭に参加した馨子です。


原始感覚美術祭が終わり帰ってきた日の翌日、

目が覚めてそのまま絵を描きました。


その作品を見た人が何人も


生きてるみたいだね


そんなことを言っていました。


私はずっと生きるということにあまり興味がなくて、

生きることに執着もなく、日々を過ごしてきました。


そんな私から

「生きてるみたい」

そう感じられる作品が生まれたことに、

なんだか他人事のように「面白いな」って思いました。


そしてもうちょっと経って、

「生きてる」って面白いんだなって思いました。


このお祭りのあとに控えていた個展も

思っていたより長く生きてしまった」という思いを込めた展示の予定だったのを、

あふれだしたいのち」というタイトルに変えて、


今私からあふれてきた

生きる」「」「ここで生きている意味

そんなことを考えた展示に変更しました。


去年のお祭りは直接的にではなく、

じんわりしみわたってくる形で、

生きる」ということに興味を持たせてくれたお祭りでした。


私は去年、千年の森で滞在制作を行いました。

最終的には土砂崩れした壁面、落石を使用して、壁画を作成しました。




制作に入る前には、森を感じる時間を過ごしました。


森で制作をするなら、この森を見て、感じて、ここで創る意味を考えてほしい


そんな言葉をもらって、それは本当にその通りだと思ったからです。


森を毎日どんどこ歩き、

寝たい場所を探し、テントを張り、寝ました。


雨が降る日に雨粒が当たるところにテントを張ってしまい、

外に出ていけず、そのままテントで過ごしながら雨音を聞いていた日もありました。


森に集まっている色んな家族と過ごした日もありました。


真っ暗な中、懐中電灯もつけずに歩いてみて、

久しぶりに「恐怖」という気持ちを感じました。


足元が見えない。道が見えない。この先は崖かもしれない。

そんな想像で足がすくみ、一歩も歩けなくなりました。


真っ暗だと想像していた森の夜は月の光、星の光が明るく、

遠くに見える街灯になぜか親近感を感じました。


過ごせば過ごすほど、

この森が美しくて、

作品なんかない方がいいんじゃないかと思いました。


でも、この森の美しさが見えている人と見えていない人がいるんだと気が付きました。

そして当然私にも見えていない部分があります。


同じものを見て、同じ場所を過ごして、見えているものや感じるものは違うから。


私の見えている世界にも気づいてもらえたらいいなって思いました。


自然と向き合って、そこにいる人と向き合って、

そこを作ってきた歴史と知らない間に触れあって。


今、私が出来ることを真摯に。


今年も私は千年の森で作品を創ろうと思っています。


まだまだたくさんの知らないことがあります。


毎日毎日たくさんの不安があります。


そして生きています。


原始感覚美術祭、原始感覚がなんなのか、

私にもまだわかっていません。


でも、今、私はここに集まる人が好きで、

私もその一員として過ごしています。


参加してくれるみなさんの感じ方で原始感覚美術祭を楽しみに来てほしいです。


馨子


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