全国のれんこんの産地が豊作傾向な中、徳島県だけは数年大凶作。収穫できる量が10年前の3分の1にまで落ち込んでいます。その間対策や努力はしたが解決できず、ついに会社の資金も無くなり倒産寸前に。周りに支えられ、もう一度徳島のれんこんを蘇らせるべくチャレンジする取り組みにぜひあなたのご支援が必要です。

自己紹介

齋藤 瑛(さいとう ひかる) 1984.5.10生まれ
徳島県鳴門市で特産品のれんこんの生産・販売をおこなっている情熱れんこんカンパニーこと日本農産株式会社の代表取締役。
地元の高校卒業後、独立行政法人農業者大学校(東京都多摩市・当時)に進学し卒業後、家業のれんこん栽培をスタート。

2020年12月に日本農産株式会社を設立し代表取締役に就任、現在に至る。
田んぼでの生産はもちろん、れんこんの移動販売では徳島県内を自ら周り1袋300g/300円を月間に2,000袋以上を対面で数ヶ月継続して販売。

れんこんで最もおいしいとされる2節目を「れんこんのシャトーブリアン」と命名する機会とお客様に恵まれる。

れんこん再生への取り組みをInstagram「@oishiirencon」で発信していますので、こちらもフォローお願いします。

このプロジェクトで実現したいこと

【収穫量が3分の1に激減!倒産寸前かられんこんを蘇らせるチャレンジにご支援を‼︎】

全国のれんこん産地が毎年豊作傾向で推移する中、出荷量全国第3位の徳島県ではれんこんの収穫量が10年前の3分の1に激減。

5年前と比べても半分に落ち込んで農業を続けていくことも困難な状況になっています。

これは私だけではなく、多少の差はあっても徳島県内全体のれんこん農家にとって大問題となっています。

しかし徳島県内のれんこん農家は今まで何も対策をしてこなかったわけではありません。

品種を変えたり、肥料を工夫したり、太陽熱を利用した殺菌処理などをやってきましたが、根本の解決とはならず収穫量は減り続けました。

加えて徳島のれんこんはテレビなどでよく見る水で掘る方法ではなく、手で掘る方法で土質が他の産地と大きく違います。

その事により他の産地では出来る対策方法も使えず、解決を難しくする理由にもなっています。

私はこの対策に加えて植物が育つ3大要素といわれる「化学性」「生物性」「物理性」から原因を徹底的に洗いだし、対策の試験をやってきました。
まず「化学性」では10年以上にわたり窒素、リン酸、カリという多量要素からはじまり石灰、苦土、さらに微量要素まで土壌分析してバランス良く投入。

作物が育つには専門家も肥料の成分には何の問題も無いと言われるバランスを実現するも収量は他と同じように減少の一途をたどりました。

次に注目したのは「生物性」でした。

カビ菌などの悪玉菌が発生して田んぼが腐敗してれんこんが根傷みするのを抑えるために品質の良い堆肥を乳酸菌などの善玉菌を付けて投入。

田んぼを発酵させて良い方向に持っていく試験を有機農業の権威の方と一緒に試験。

しかしこれでも収穫量が持ち直すことはありませんでした。

最後に「物理性」。

これは水びたしの田んぼで作るので条件が決まっているので今まではこれ以上のことは考えていませんでした。

しかしある日、現場でれんこんの収穫中に無惨にも腐ったれんこんを見て、ふと初夏にれんこんの葉が枯れだす症状とが頭の中で1つにつながったのです。

原因がわかったように思えて、一緒に試験をしている有機農業の先生に連絡し、この事と私の仮説を報告。すると2人の意見が一致しました。

考えた原因は連作で田んぼがやせて極限にまで固くなり根が満足に張れず温暖化で上昇した気候についていけなくなって大切な生育期間に枯れてしまうことが収穫量を落としているのではと。

そう、まさかの水がたくさん入った田んぼで育っているれんこんが水を吸えてなかった可能性があるという結論です。


この固まった田んぼの土という「物理性」を改善すれば、今の極限な状況でもわずかながら収穫できている生命力の強いれんこんなら10年以上前のように一気に息を吹き返すことができるのではと思うのです。


プロジェクト立ち上げの背景

現在、こうやって皆さまに支援のお願いをする事ができていますが、2023年9月には売上げの減少により月末の支払いが出来ないほど会社の資金は底をついていました。資金繰りに行き詰まり絶望していました。

従業員がいましたが解雇するぐらいなら会社をたたみ、もう農業を辞めようと考え、顧問の税理士法人にそのお願いに行きました。


到着すると予定には聞いていなかった徳島でもTOP3に入る規模の税理士法人の社長さん自らが面談してくださりました。

私がこれまでの会社の経緯を全て説明すると、会社を清算する流れの説明が始まるのかと思いきや、社長さんが「まだ、可能性が残っているように思います。私たちも最大限協力しますのでもう一度チャレンジしてみませんか?」と思ってもいなかった言葉をかけていただいたのです。

驚いた私が「なぜそこまで言ってくださるのですか?」と質問すると「あなたの目はまだ死んでいないように見える」と心の中のわずかな希望を見抜いて、ドラマに出てくるようなセリフを言ってくださったのです。

さらに「やりましょうよ!徳島のれんこんのおいしさは他と違うんでしょう?」と社長さんの言葉には胸が熱くなり自然と涙が出ました。この時点で困難にチャレンジする決心ができました。

さらに万策尽きてお先真っ暗といった感じでしたが、社長さんは会社再建までの具体的な道のりを指示してくださり、それを実行することで現在まで会社が存続することができています。
社長さんは多忙にも関わらず、直接当社の財務面をサポートしてくださっており大変心強いかぎりです。

税理士法人の社長さんだけでなく、れんこんの収穫量が減って会社が存続の危機だと恥を承知でSNSで発信するとたくさんの方から支援の申し出や励ましの言葉をいただきました。

新鮮な徳島のれんこんはおいしい!と待ってくださっているお客様もたくさんいます。

現在のれんこんの取引先からの「私たちが買い支えますので、諦めずにやってください」という激励の言葉も心に響きました。
今の私は事業再生に向けてたくさんの方に支えてもらっていると実感しています。

また、このCAMPFIREを紹介してくれたのも同じ徳島・鳴門で頑張る同級生の経営者なんです。

この経験からまず、徳島のれんこんが危機的状況だと知ってもらうところから始めるべきでは?と思いました。

そして皆さんの何か協力したいというたくさん想いをいただくなかで、再生していくれんこんを返礼品にして実際に徳島特有のシャキシャキ甘いれんこんを食べていただくというクラウドファンディングが最適なのではと思ったのです。


現在の準備状況

徳島特産のれんこんを再生するには、連作でやせてしまってカチカチに固まった田んぼの土を柔らかくしてれんこんが根を張り、水と養分を吸えるように物理性を改善することだという結論に達しました。
どうやって土を柔らかくするかというと酵母菌とエサになる堆肥を使って土を膨らませます。

パンがイーストで膨らむみたいなイメージです。

膨らんだ土はフカフカになりれんこんが健全に生育するのに適したものになっているはずです。
そんなに上手くいくのか疑問かもしれませんが、すでに容器の中で試験し手ごたえを得ました。
この試験から田んぼの土を改善するには1000m2あたり3tの堆肥が必要だと分かりました。

堆肥も何でも良いというわけではなく、酵母菌がエサにできる養分があり、しかも品質の良い堆肥でなくてはなりません。それを有機農業の先生が徳島で製造してくれる会社に依頼して地元で手に入る仕組みができました。

この取組みでは徳島で出た廃材料を堆肥化して特産品のれんこんの再生に利用するという徳島県内で良い循環も出来そうです。
今はこのオリジナル堆肥を小さい容器の中でなく実際に田んぼで使って良い結果を得られるかが最後の課題です。


リターンについて

ご支援へのリターンについては2通りのご提案をさせていただきました。
徳島・鳴門まで来ていただける方には、ぜひ再生への過程と想いも知っていただきたいのでぜひ体験型をおすすめさせていただきます。
来られない方にも徳島の手掘りれんこん特有のシャキシャキ甘いれんこんを食べてその魅力を体験していただきたいです。

体験型リターンには売上げ減少により実現が延期になっている体験型直売所の予定地や所有する「鳴門れんこんの桟橋」を私が暑苦しいまでにその想いと共にご案内させていただきます。

徳島まで来られない方でも、収穫してすぐ発送するれんこんは、スーパーでは手に入らない鮮度でシャキシャキ甘い徳島特有のれんこんでいつもと違う貴重な食の体験となると確信してます。


スケジュール

来シーズンのれんこんの植え付け作業が2024年の2月末には始まる予定です。

それまでにオリジナル堆肥と酵母菌で土づくりをして健全にれんこんが育つ環境を作りたいと考えています。

そしてハウス栽培のれんこんの収穫が6月初旬ごろから始まり、露路栽培が8月ごろから始まります。

れんこんが完熟して品質が安定してくる9月頃から返礼品の発送や体験の受け入れを開始したいと考えています。


資金の使い道

資金はまず100万円を目標にご支援を募集させていただきます。

その資金を全額、オリジナル堆肥の購入費用とそれを田んぼまで運ぶ運搬費用に使わせていただきたいと思います。

100万円を超えるご支援をいただけるようでしたら、堆肥と酵母菌で膨らんだ土にしみこませる水にもひと工夫しようと考えています。

ウルトラファインバブル発生装置を使い酸素を通常より多く含んだ水を深い位置のれんこんに供給します。

極限な環境で生きようするれんこんに皆さまからいただいた支援と想いは必ず届くと思います。

そのウルトラファインバブル発生装置の購入費用にもあてたいと考えます。

堆肥購入費:約70万円
輸送費:約30万円
農業用ウルトラファインバブル発生装置:約50万円

CAMPFIRE手数料


最後に

今回、倒産寸前というドン底を経験しましたが税理士法人の社長さん、取引先、お客様と苦しい時に常に一緒に走ってくれている人の存在に気付けました。

その過程で想いは伝わり想いは連鎖するという貴重な体験をすることもできました。

何をして良いかわからないような暗闇の中でも多くの支援の中から物理性の改善という解決策にも辿り着けました。

今となっては起こった全てがここに着地する運命だったのかとさえ思えます。

このクラウドファンディングを通じて徳島県のれんこんの危機を知っていただき、一緒に困難にチャレンジしていたければ不可能なことなど無いと思っています。

良い結果を出すまで努力を継続し、以前のようなれんこんが収穫できるようになり皆さまにお届けできるようになれば、私にとってこれ以上幸せなことはありません。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/02/06 15:39

    クラウドファンディングにご支援いただいた63名の方々にお礼のメールを送信させていただきました。いただいたご支援や想いに言葉だけでなくれんこん再生への成果で応えられるように頑張っていきます。クラウドファンディングは終了しましたが、チャレンジはこれからがスタートです。まだまだたくさんの方々にこのチ...

  • 2024/02/01 09:37

    たくさんの方から目標を上回るご支援をいただき、公開期間を終了することができました。感謝の気持ちとこれからの本当のれんこん再生へのチャレンジに向けて身の引き締まる思いです。皆さまには改めてお礼のメッセージを送らせていただきます。公開期間は本当にお世話になりました。ありがとうございました。

  • 2024/01/31 11:53

    今日で最終日となりました。この徳島れんこんのチャレンジを1人でも多くの方に知っていただくために最後まで頑張りますのでご支援よろしくお願いします!

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