▼△プロジェクト概要△▼
アイヌ語でソウウンベツ(滝の多い川の意)と呼ばれ、大雪山の山々のふもとに位置する北海道上川町層雲峡温泉。
そこに登山や紅葉散策の拠点となるゲストハウス『層雲峡ホステル』をオープンさせます。
層雲峡温泉には、以前まで登山や紅葉散策の拠点となっている"層雲峡ユースホステル"という旅人宿がありました。
昭和30年代から50年ほど宿として動いていましたが、数年前に建物の老朽化と、管理人さんの退職により長い歴史に幕を閉じました。
宿を修理し、旅人や登山者であふれていたユースホステルをもう一度、自然を楽しむ拠点の宿にします!
今回は、皆さんからその修理費用についてお力を貸していただけたらと思い、CAMPFIREに掲載しました。
▼△ご挨拶△▼
こんにちは。プロジェクトを立ち上げさせていただいた志水陽平と申します。
生まれも育ちも北海道の27歳。好きなものは登山と白米と広末涼子です。
北海道の旭川市で "宿レトロハウス銀座旭川" というゲストハウスのマネージャーをしています。
少しだけ自分の話を続けさせてください。
▼△"知りたい"という思いで公務員を退職△▼
私は、地元である旭川市の大学を卒業後、北海道で公務員として働いていました。
担当したのは運よく自分の好きな山の環境に関することでした。仕事はデスクワークの他、登山道や山小屋の修理をしたり、山の上にあるトイレのう〇この汲み取りまで。
そのため、層雲峡から登ることのできる大雪山の山々には何度も訪れていました。
(※大雪山とは、ひとつの山の名ではなく、一帯の山々の総称です)
正直、私がどれだけ地域へ貢献できたのかはわかりませんが、山々の中で働いていることが本当に楽しかったのです。
そんな一見順風満帆に見える公務員ライフですが、実際の心境はそうではありませんでした。
だんだんと『知りたい』という思いが強くなっていき、よくわからないですが、このままでは終われないと毎日考えていたのです。
仕事を辞めてやりたいことに挑戦したらどうなるのか。
その分野でどこまでやれるか。その時どう思うのか。
どんな人と知り合ってどんな景色を見るのか、いつまでその考え方なのか。
知らないままは嫌だったのです。
そしてそのやりたいことというのが、ゲストハウス(宿泊業)でした。
(※ゲストハウスとは、ドミトリー(相部屋)があり、キッチン、トイレ、シャワールームなどを共同で使用する代わりに安く泊まることができ、他の旅行者と交流も出来る宿泊施設のことです)
旅行中にゲストハウスを利用したり、ボランティアスタッフとして関わっていく中で、
色々な人と話ができて、自分の知らない世界を見ることができるゲストハウスはいいなあと思うようになり、
気が付けば、ゲストハウスをやることがずっと前からの目標だったかのようになっていたのです。
そうして私は公務員として丸3年働き、ゲストハウスをやるために、不便のない職場を辞めました。
▼△"泊まる"を知るため自転車日本縦断へ△▼
まずは自分の足で日本のゲストハウスを見てこよう、自分の国をまず知ろうという思いから、北海道から沖縄まで自転車で日本縦断をしてきました。
日本縦断時のブログ記事
http://kokorozashimizu.hatenablog.jp/entry/goal
泊まるということに関して、たくさんのゲストハウスを利用し、建物を見るのはもちろん、そこにいる人の雰囲気を感じてきました。
そして、利用するばかりではなく、実際にゲストハウスや北アルプスの山小屋で働き、宿泊を提供する側に立つことで、宿泊業の表と裏を少しだけですが見ることができました。その経験がいまでも活きています。
どこでゲストハウスをやろうかなと自分の好きな土地を探す旅でもあったのですが、他を見れば見るほど地元の良さに気づいたり、自然とたくさんの人に北海道(特に道北)の良さをアピールしている自分もいて、特別な決意もなく地元でやろうと決まったのでした。
▼△大雪山の自然△▼
本州や四国九州、海外の自然も見てきましたが、北海道の自然は本当に良いです。デッカイドウです。
その中でも大雪山は壮大なスケールです。
数十キロ先まで見渡せる景色に遠近感が狂います。鳥の視点で自然をみることができます。
↑黒岳の山頂からの景色(8月中旬) 奥の山々へ道がつながっています。
(層雲峡からロープウェイとリフトを使えば、黒岳の7合目まで行くことができ、約1時間30分の登山で山頂まで行くことができます。(個人差あり))
紅葉時期の大雪山系は特にキレイで、燃えるような赤で染まった山を見ることができます。
↑黒岳8合目付近からの景色(9月中下旬)
さらに奥へ進むと、整備されていない本当の自然がそこにあります。日本にもこんなところがあるのかと思えるほど。
↑忠別岳から白雲岳への登山道(8月下旬)
そんな山々のふもとに拠点をつくるので、このプロジェクトに支援しなくても、ぜひ一度自分の足で歩いてその景色を見てほしいです。
▼△どんな宿にしたいか△▼
層雲峡ホステルでは、北海道の自然を思う存分楽しんでもらいたいとの思いから、以下のような宿を目指します。
①安く泊まれる宿
ドミトリー(相部屋) 1泊3,200円から!(地区最安値)
個室も用意しますので、カップルやお子さま連れでの宿泊も歓迎です!
②ゆっくり休むことができる宿
層雲峡ホステルの建物は現代風のオシャレな見た目ではありません。
しかし、少し古いからこその "気取らない居心地の良さ" があると私はあると思っています。
はじめて入る建物だけど、なんだか落ち着く..という経験はないでしょうか。
当宿もいまの建物の良さを活かして、"スタバでカフェ"というよりも、"ばあちゃん家でお茶"というイメージでいきたいです。
昔ながらの空気、以前のユースホステルだった時の想いも勝手に継ぎながら、古さを恥ずかしがることなく再オープンしたいと思っています。
③山の情報が行き交う宿
登山の拠点として、天候や登山道の情報をスタッフから登山者へ伝えることができるのはもちろんですが、登山者から登山者へ情報交換ができるのはゲストハウスという宿泊形態ならではです。
また、これから登山を始めたいという人も、ルートや時間などについてスタッフが相談に乗りますので、安心してお越しいただければと思います。
そんな登山や旅の計画を安心して立てられる、安くて居心地が良い宿を。
国籍年齢性別を超えて自然を楽しんでいただければ嬉しいです。
(もちろん自然を楽しむ目的だけではなく、旅の中継地やただ遊びに来たという目的でも)
△▼場所と設備▼△
場所は、旭川市から自家用車で1時間30分ほど、バスで1時間50分ほどのところです。
時間を聞くと遠いように感じますが、北海道第二の都市から山のふもとまで1時間30分なのです!
また、宿から黒岳登山口(黒岳ロープウェイ)までは徒歩7分、宿の前から他の登山口行きのバスも出るという絶好の立地ですので、登山の前泊地として、山から下りてきてひと休みなどの利用にはもってこいです。
そう、層雲峡ホステルは北海道で一番登山のフィールドに近いゲストハウスなのです!(たぶん)
宿の間取り図。
客室はドミトリー(相部屋)の他、個室も用意します。
空きスペースには乾燥室も設ける予定です。使った登山用品を一度広げて乾かしていただければと思います。
また、素泊まり宿としてオープンさせる予定なので、食事の提供と、温泉をひくことは現時点では考えていません。(温泉ではない普通のシャワーはあります)
食事に関しては、宿に広い自炊場を設ける予定です。
北海道の食材で料理をしたり、買ってきた惣菜を温めたりなどが可能です。(近隣に飲食店もあります)
温泉に関しては、隣や向かいを含めて近所に大きく良質な温泉宿があるので、そちらの日帰り温泉を利用していただこうと思っています。(宿泊の方限定で割引券があります!)
▼△資金の使い道△▼
前管理人さんや管轄の役場さんからお話を聞いていくと、建物が相当古く、色々な部分にガタがきているということでした。
実際に中を見させていただくと、細かな修理が必要な部分はたくさんありましたが、自分達でなんとかできないこともないというもの。
しかし、点検を進めていくと、ライフラインのひとつであるボイラーの故障が見つかり、大規模な修理が必要な状態だということが判明してしまいました。
そこで今回集まった資金は建物の核となる"ボイラーの修理"に使わせていただく予定です。
丸ごとリノベーションをするというよりは、今の建物を直して大切に使いたいと思っています。
▼△リターンについて△▼
ご協力いただいた方へはHPにお名前を載せさせていただくことはもちろん、
登山や温泉、その他の用途にもお使いいただけるオリジナル手ぬぐいを作成予定です。
また、宿泊所ということで、ご宿泊券の提供を考えております。山々を中心とした自然をこの機会にぜひ見に来てください。
さらに、この宿をはじめるにあたっての事業計画書などの書類データの送付を考えております。
あくまで私の事業についてのものですが、今後自分で何かを始めたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
▼△最後に△▼
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
地域の核となる場所をつくるというよりは、自分の好きな山々を楽しんでもらうための拠点をつくりたい。それだけです。
アウトドアの拠点としての需要が本当にあるのか、あったとしてそれがいつまで続くのか、近くに同業態の宿が出来たらどうするのか、不安はたくさんあります。
しかし、先の不安を考えていても埒が明かなそうなので、いまはただやりたいことに挑戦してみようと思います。
そして、『自分がやりたいのであれば自分でお金出してやればいい』というのは百も承知でのクラウドファンディングです。
もしご協力いただける方、賛同いただける方がいましたら、どうかお力を貸してください。よろしくお願いします!
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