はじめに・ご挨拶
初めましての方は初めまして、これまで動画を見てくださったことのある方にはお久しぶりです。
私たちは「NPO法人かむいクロカン情報局」です。
”旭川から、クロカンをメジャースポーツに!”をモットーに、これまでクロスカントリースキーの面白さを発信する数々の動画をYouTubeやInstagramで発信してきました。
クロスカントリースキーとは、公園や林の中に設定された登り下りやカーブのあるコースをスキー板で滑走する競技で、老若男女、誰でも始めやすく楽しめる魅力があります。
その魅力を発信するため、時には「クロカンあるある選手権」で、この楽しくも過酷な競技の面白さ、奥深さをご紹介し、
時には「クロカン選手は5日間で〇〇km滑れる?」という過酷な検証動画に、体を張って挑戦してきました。
クロスカントリースキーは、一部の地域で小さな子供の頃に始める人が多い中、私たちは大学生になってからこの競技を知り、社会人になってからも続けてきました。
いわば”競技を外から見ているもの”であり、だからこそ分かる競技の楽しさ・面白さをより多くの人に伝え、このスポーツをやってみたいと思ってもらえたらという思いで活動を続けています
今年度は動画発信から一歩踏み出して、「旭川ローラーロングライド(2023年7月29日)」というローラースキーのイベントを開催するなど、地域の方々と協力して、クロスカントリースキーを、引いては地域を盛り上げていく活動を始めています。
このプロジェクトで実現したいこと
そんな私たちは今回、「医学×クロスカントリースキー」でクロカン、地域を盛り上げることに取り組みたいと考えています。
具体的には、クロカン研究の本場フィンランドを訪問し、最新の研究動向・手法について学び、日本に持ち帰ってきたいと考えています。
この記事を読んでいただいている皆様は「Evidence based medicine(EBM)」あるいは「Evidence based policy(EBP)」という言葉をご存じでしょうか?
調査や研究により明らかにされた最新の科学的根拠(Evidence)に基づき診療や政策形成を行うという取り組みであり、現代の医療・まちづくりには欠かせないものとされています。
誰か一人の経験や主観に頼って決めるのでなく、数々の調査を基に明らかになった客観的な証拠を基に意思決定を行うことがその肝です。
私たちは世界中の研究者がこれまで明らかにしてきた「クロスカントリースキーが健康にどのように役立つか」の成果を収集して広め、クロカンを今後の健康づくり、街づくりの中に活かしてもらい、より多くの人がクロカンを楽しめる社会につなげていきたいと考えています。
クロスカントリースキーを医学的に解明していくこのプロジェクトは、旭川医科大学病院リハビリテーション科のご協力を得て進めています。
活動は以下3つの段階に分かれています。
①文献検討
これまでに世界で作成された研究論文を抄読し、「クロカンの健康効果」についてまとめます。国内外の文献データベースを参照し、クロスカントリースキーヤーを対象とする疫学研究・介入研究を探し、その内容を精査していきます。
この検証の過程はシステマティックレビューと呼ばれ、これを行うことでクロスカントリースキーを行うことで健康にどのような効果があるのか、健康への効果をもたらすにはどれくらいの運動頻度・強度が必要かが明らかになると考えます。あるいは明らかになっていない場合は、今後どのような検証が必要かが分かります。
②欧州におけるフィールドワーク
現在世界でどのような研究が行われているのか、研究が盛んな欧州を実際に訪問し、研究の現場を肌で感じてきます。今回のクラウドファンディングの主目的です。
実際に研究者とお会いして、研究を部分的に手伝わせていただきながらお話を伺い、まず上記①で行う文献検討についての指導を受けます。
また、スキー研究者がどのような目的意識を持ち、どのような環境において、どのような手法を用いて研究を行っているのかを知り、また今後の研究の動向について伺うことで、スキー研究の過去と現在を繋げ、この先どのような研究を行い得るのかの提言につなげます。
訪問するのは北欧のクロカン強豪国・フィンランドであり、調査対象としては次の内容を予定しています。
・ユバスキュラ大学をはじめとする現地研究機関、研究者
・Voukatti スキートンネル
・Voukatti ナショナルトレーニングセンター
③成果報告
プロジェクトを通して明らかになったことを発信するため、旭川市内では対面の報告会を行います。
本事業は旭川市、旭川スキー連盟にご後援いただいており、行政・競技団体との連携を活かして競技の普及に繋げていきます。
また、全国に向けては活動レポートを作成することで発信していきます!
プロジェクトを立ち上げた背景
私たちの暮らす旭川市は雪に恵まれ、複数のクロカンコースがある環境にありながら、年々クロカン愛好者が減少していると言われています。コロナ禍でクロカン大会が中止になったことに始まり、スポーツ少年団の解散や高校部活動の廃部など厳しい話が年々聞こえてきています。
そのような中でも、パラスポーツとしてのクロスカントリースキーには旭川市も注力しており、クロカンにも希望は残されています。
また豪雪地帯に特有の問題として、冬場のスポーツ実施率が低いということがあり、この問題に対してクロスカントリースキーは一つの解決策となり得ると考えています。高齢化が進む中で、高齢者の方に安心して取り組んでもらえる運動としてもクロスカントリースキーは有効な提案となり得ます。
そういった提案を、医学的に、政策的に、力強く行っていくため、今回のプロジェクトを進めて参ります。
これまでの活動
プロジェクトを4月に立ち上げて以来、毎月の抄読会で世界中の論文を読み、国内のスキー研究者への方々へのインタビューを行ってきました。
その中で感じたのは、スキーの研究はトップアスリートの競技力向上に関するものが中心であり、健康効果に関する研究は行われてはいるものの充分ではないこと。
そして、スキー研究の中心は欧州であり、研究手法や計測技術、公的機関のサポートなどで日本よりも進んでおり、その研究環境を肌で学ぶことができれば、今後の日本のスキー研究に大いに生かすことができると感じました。
また実際に欧州に行くことができたなら、研究だけでなくクロカンの文化についても学んできたいと考えています。
国民スポーツとしてクロスカントリースキーに多くの人々が取り組んでいる北欧の国々では、スキーのための休日があったり、通勤手段がスキーであったり、電車の中にスキー置き場があったり、生活の中にスキーが溶け込んでいると聞きます。
そういったスキー文化を日本に持ち帰ってきたいとも考えています。
資金の使い道・実施スケジュール
いただいた支援金の用途は下記のとおりです。
1 欧州渡航経費 計 390,000円
渡航経費 310,000円
宿泊費 80,000円
2 リターン経費 16,500円
3 CAMPFIRE手数料 93,500円
プロジェクト実施のスケジュールは下記のとおりです。
2023年8-9月 フィールドワーク調整、文献検討
10/4~10/21 フィンランド訪問
(予定) 現地で2週間程度の活動を行います
11-12月 フィールドワークと文献検討のまとめ
1-3月 市内報告会開催、活動レポートの作成・送付
リターンのご紹介
リターンとしては、2,000円から50,000円までのコースをご用意いたしました。
ご支援に対してお返しできるものはわずかではございますが、お選びいただければ幸いです。
最後に
晴れた日に、木々の間の踏みしめられたコースを走り抜け、ぱっと視界が開けた瞬間に広がるその景色を見たいと思いませんか?
雪の降りしきる中、歯を食いしばりながら険しい坂をクイックで駆け上がり、ラストスパートでゴールを駆け抜けた瞬間の、その達成感を味わってみたいと思いませんか?
クロスカントリースキーは誰もが楽しめるものです。
世界を目指す競技者も、友達と一緒に滑るのが楽しみなレジャースキーヤーも、運動不足解消のため週末に汗を流したい社会人スキーヤーも、子供たちも、誰もがクロカンを楽しむ、そんな未来を一緒に作りませんか?
そんな未来を創るため、欧州に学びに行くためのお力添えを、どうか私たちにください!
事業名:クロスカントリースキーによるヘルスプロモーション事業
主 催:NPO法人かむいクロカン情報局
協 力:旭川医科大学病院リハビリテーション科
後 援:旭川市、旭川スキー連盟
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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