はじめに・ご挨拶

北海道の道東・網走市で

牛を飼っているのにお菓子屋さんもしている


「焼き菓子ダーチャ」と申します


山林に牛を放牧しイキイキとした牛を育てること

植林の山を

牛にも人にも心地よい里山に

変化させていくことに魅力を感じて

以下のように活動しています


◉わたしたちと牛たちが日ごろ体感している

ゆっくりと変化していく「ダーチャの森」

訪れてくれた人にも体験してもらおうとはじめた

「森体験~森カフェ」


◉おもにオホーツク道東地域でのカヌー体験や

縄文~アイヌ期の暮らしの痕跡や砦跡

または戦争遺構などを

地元・道産子(どさんこ)ガイドとともにめぐる

「野あそびダーチャ」


◉北海道産のもの、オーガニック(有機JAS認証済)なものを

原料に製造している

「焼き菓子ダーチャ」


さしあたっての目標は

チーズとお菓子の工房を手作りで完成させるというのと、

自然の中で自給的な暮らしを目指している人たちとつながり

助け合える場になっていけたらと思っています


商品・活動について


網走の「ダーチャの森」に放牧されているのは

お乳も出てお肉にも向いているといわれる

ブラウンスイスという茶色い牛です


我が家の牛たちは

ほぼその地域で採れる野生化した牧草や野草で育ってきました


そして

今回お肉になるオス牛の「琥珀(こはく)」は

お母さん牛「やっちゃん」から生まれて

ずっと一日も離れることなく育ち

毎日「やっちゃん」のお乳を飲んで育ちました

オスですが、とても穏やかで優しい子です。


今回、自家用としてお肉になり

その命を大切に頂くことになりました


沢山の人に食べてもらうことで

「琥珀」のことを知ってもらい

食べ物のことを想ったり

会話にのぼったりしてもらえたら

彼の命をお祝いすることにも繋がると思いました


おいしくなるような

肥育や工夫をこらされたお肉ではありませんが

野生化した牧草や自然の山野草をメインに食べ

北海道産の無添加味噌

北海道産のふすま・ぬかをオヤツに

足りない分の草は隣町の牧草を購入して育っています


私たちのこだわり

私達は酪農業に携わったとき

はじめて遺伝子組み換え作物について知りました


牛は一日に10~20キロまたはそれ以上の配合飼料

(とうもろこしや大豆などを主とした穀物のエサ)

を食べますが

そのほとんどは海外から輸入されている

遺伝子組み換え作物でした


輸入の遺伝子組み換え作物を買うということは

その作物を作ってくださいと

海外の農家さんを応援するということにもなります


遺伝子組み換え作物は

食品としての安全性

生態系などへの環境問題

食物の支配化・寡占化などの経済問題

などなどいろんな問題があり

きっちりと解決されているとは言えず

使用するには不安がぬぐえないのが正直なところです


先ほど日本の酪農家で購入してる

エサ(配合飼料)のほとんどは

輸入に頼っているといいましたが


それは国際情勢にも大きく左右され

もし牛のエサが買えないような状況になったとき

酪農・畜産農家のチカラではどうにもなりません

牛は日々生きているので

明日からしばらくご飯が無いよ

とは言えません


みんなずっとやってるからって

経済的に回るからって

これでいいのかな~?


わりと強く思いました…


わたしたちは

ご先祖から受け継いだ土地がある農家の跡取り

じゃないし

せっかくいちから牛を飼い始めるのだから…


最初を間違えると

後から修正していく方がきっと大変だから


思い切って

理想の牛飼いを初めから始めちゃおうよ!

と、思い切り思い切って始めたのが


地元の草だけでだいたい育つ牛

放牧でのびのび育てる

少頭数の、環境に優しい牛飼いでした


その代わり

もう経済とか経営に関しては

全く顧みられないので

まわりの人たちには

ペットで牛を飼ってます!

とお伝えしてびっくりされています


今までに

いろいろな幸運がくっついてきて

ブラウンスイスという

改良があまりされておらず

野生の草だけでも健康に育つ牛を

2頭北海道へ連れて

ご縁があり

網走の急斜面の多い山林で牛を飼う

ということになりました


牛を飼う

という夢だけではなくて

購入した植林の山を

牛を使って開拓しながら

牛にも人にも

そして山にも心地よい里山づくり

ついでに小屋づくり

などの楽しみ?もセットで

加わることになりました


牛はペットと割り切ると

何かの枠が外れるのか

だんだん気楽に飼えるようになってきて

どうしたらもっと楽に牛の世話ができるのか

を追求し始めるようになりました


牛も牛で

乳をたくさん出さなくっちゃとか

必ず毎年子牛を産まなくっちゃ

などといったノルマを課せてはいないので

そのおかげか

初めてママになる牛たちも

子牛に対して

お乳を飲めるよう優しくサポートしたり

また外野である他のメス牛たちも

託児?をかってでたりする

といった本来母牛が持っているチカラを

最大限出すことで

どんどんイキイキとした顔にかわってゆくことに

とても楽しさを感じています


牛は本来とても母性の強い生き物

愛情深く子供を守り育てることができます


また

群れとして子供たちを守るような

母牛同士のコミュニケーションも備わっていて

本当に賢く

生まれながらにして智慧を備えていると感じます


でも

本当は全ての生き物がそうであり

生まれながらにして

何を食べ

どのように子孫を残し

育て

何をするべきか

教えられなくても知っているはず


生き物とは

皆が神様のように完璧で

必要なものを備えている

知っている

そのように感じます


もっと牛が持っている

本能・感情を引き出したい


牛らしさとは?

牛の幸せとは?


まだまだ追求していきたい!

この夢は終わりがありません




今、牛を飼う私達に与えられた役割


牛を山に放牧し始めたとき

山に生える草が徐々に

牛の大好きなイネ科の草や

マメ科のクローバーに変わってくるのを観察して

牛というのは

草を食べはするけれど

それは草を殺すのではなく

若返らせて活かして増やしている


草は

牛に踏まれたり食べられたりすると

ますます元気になって

土の中の微生物の力を借りて

どんどん新しい葉や根を伸ばす


ということが最近やっと理解してきました


それは

お互いに愛を送り合って繁栄するという

食べる(勝ち)

食べられる(負け)

ではない関係性


食物連鎖なんだけど一方向じゃない

輪になっている

「循環」という言葉が

深く理解できた気がしました


もともと草食動物は草を増やして環境を保つのが

持って生まれた役割なのかもしれません


でも

土地の面積に対する牛の数が多すぎれば

土に返しきれない量の糞尿などの影響で

すぐに環境を悪化させてしまいます


牛=環境破壊

という構図ができてしまいます


家畜である牛という動物は

人の利用することのできない草だけを食べて

乳や肉などの食料を人に与えてくれる生き物です


また聖書には

人類が殺生をせずに頂くことができる食べ物の代表として

乳と蜜(ハチミツ)がでてきます

そしてヒンドゥー教では

牛は神聖な生き物・神様として大切にされています


むしろ環境を守るためにいるような存在です


最近話題の書籍

「ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法」(発行・山と溪谷社)では

CO2排出量の削減効果を総合的に試算し

色々な解決策が紹介されていて

そのCO2削減効果ランキング第9位に

林間放牧(シルボパスチャー)がランキングしていました


ただの放牧地と比べて

木が縦横に生えている牧草地では

5〜10倍ものCO2を吸収してくれる

という事も紹介されています


大地と草が持っているCO2を隔離固定するチカラ

森林の持っているCO2を隔離固定するチカラ

それらを合わせて自動的に管理する

「林間放牧」(シルボパスチャー)という牛の飼い方が

CO2削減を担う存在として

世界で注目されているようです


牛=環境を悪化させる悪者


ではなく

環境を保全する番人へとかわる日も

そう遠くはないのかもしれません


しかしそれをコントロールするのは

牛を扱う人間次第なのです


牛乳やお肉をいただくとき

その牛が何を食べて

どんな場所で

どんな風に生活していたのか

どのように加工されたのか

さらに

どんな人が作ったものか


愛情や想いがどれ位入ってるのか

までをも自分たちでみて

選べたらどんなに良いだろうか


そうなれば


わたしたちは

牛や環境に対して

愛に溢れている

その優しい空気をも含まれた

乳製品やお肉をいただくことができると思います


食べ物ができるまでの過程を

できるだけお伝えすることも

生産者と呼ばれる私達の

大切な役割だと思っています



リターンについて。

リターンはもちろんお肉です!

「琥珀」のお肉 ロース・モモ・バラを田村精肉店さん(美幌町)が

部位ごとにおすすめのカットをしてくださいます


○もも肉(赤身が多く煮込みなどに向いています)=かたまり

○バラ(脂身の多く焼き肉的な使い方に向いている)=スライス

○ロース(柔らかく、赤身も多い。煮込みにも焼き物にも向いている)=かたまり、又はスライス


※原材料及び添加物等の食品表示はラベルに表記され、真空パック、冷凍されたものをお送りいたします。

これらを組み合わせてのお楽しみセットとなります


牛のことがよく分かるフォトブックをお肉と同封いたします

どんな毎日を送っている牛なのか

私達の思いなどが伝われば幸いです


お肉以外のリターンとして

網走での様々な森体験ツアーをご用意しました


これらは網走市まで来られた際にご利用できます

焼き菓子ダーチャではお菓子屋さんの他に

自然体験として

「野あそびダーチャ」というアクティビティを

お客様に提供しています。


○森体験・森カフェ (牛が拓いた山で、デイキャンプのような外カフェをお楽しみいただけます)

○カヌー体験 (牛を飼いながら自然・カヌーガイドもしている「もんちゃん」が同行します)

○森さんぽ(森の中にある縄文~アイヌ期などの古代の暮らしの跡や砦跡・戦争遺構などを巡ります)


など、できるだけご希望に合わせたプライベートツアーをご用意させていただきます


小規模な酪農

農的暮らし

動物のいる暮らし


などに興味のある方たちに

私達のような

極々小規模酪農・森林放牧している存在が

誰かの励みになったり

繋がることで

お互いに助け合うことができれば

最高に嬉しいし

知ってもらえるだけで

私達も励まされます


お肉の販売というより

そんな繋がりが生まれたら

という期待の方がじつは大きくて

そんな感触を残せたら

もうこのプロジェクトは大成功だと思ってます


夏の牧草収穫

冬のあそび イグルー作り

なお、すべてのリターンには、CAMPFIREの手数料が含まれます。


リターンまでのスケジュール

2022年11月 クラウドファンディング終了と同時に琥珀お肉に。

2022年11月中旬 リターン発送


資金の使い道

私達の活動は

これからも牛や森を通じて

みなさまを自然の中にご案内しながら

人にも牛にも心地よい「ダーチャの森」

里山・森の放牧地づくりを目指していきます


里山とは、

生物多様性が一番大きくなる環境のことです


人の手が入りすぎた都会では

生物多様性がないのはイメージしやすいと思います


しかし

逆に人の手が全く入らない

極相と呼ばれる原生的な自然も

生物にとって

あまり多様性はありません


人も動物も入りやすく

活動しやすい

風通しの良い山

木々を薪にしたりして

適度に明るく

お日さまの入る山


そんな場所は

鳥や動物も集まりやすく

たくさんの生き物が

活動しやすい環境になっています。


そして

薪だけではなく

山菜や果樹・キノコ・おいしい水

など自然からのギフトもたくさんある山

が「ダーチャの森」が目指す山であり森です


そんなギフトあふれる山や森には

お返しをすることによって

もっと豊かさが戻ってくる

循環というキャッチボールが生まれてきます

それが人や牛に心地よい里山のイメージです


そんな場所をつくるには

酪農・畜産の人たちだけではなく

林業・パーマカルチャーといった

他の分野の方たちともつながって

活動していくことも肝要だと考えています


また自分たちだけで

それをなしとげるのではなく

出会った人たちとも協力して

ともに楽しめる場所づくりもしていきたい


そんな活動にもつなげていきたいと思います


春の山菜いろいろ

森体験〜森カフェはツリーテラスで!

最後に

もし、北海道・道東の端っこ

知床や網走周辺に来られた際には

ぜひ会いに来て下さい!!


自然しかない

湖がやたらとある

冬には海も凍る


と今までは「辺境の土地」の代名詞のような場所でしたが

コロナ禍のお陰か

地元民でも自然の素晴らしさに気がついた方も

多いのではないでしょうか?


まさに網走は宝物の宝庫です!

自然からのパワーをいただいて下さい!


森体験~森カフェ


焼き菓子ダーチャのお菓子の販売・牛ののんびり放牧風景・焚き火・ツリーテラスなどの森あそびが同時に楽しめる

森の中にある完全に屋外の森体験~森カフェです


住所 網走市字呼人29

営業期間 5月~10月末

土日の、晴れた日営業

平日は、前日までのご予約制

営業時間11時~16時頃まで



野あそびダーチャ


カヌー…オホーツク・道東地域などを中心に各コースをご案内 
    カヌー・自然ガイド歴30年以上?道東生まれの道産子「もんちゃん」が
                  同行します

期間… 5月~10月頃まで

お天気や風の具合で中止になることがあります


古代の暮らしめぐり…縄文~アイヌ期の住居跡・砦跡を巡り古代のロマンいっぱいにご紹介 
                       オホーツクの戦争遺構巡りもあります

期間…年中できます。

冬季はスノーシューでの雪上アクティビティーとなります

開催時間はご都合に合わせて決められます



場所…googlemapで「焼き菓子ダーチャ」を検索。

網走湖の近くです!


焼き菓子ダーチャのHPもぜひご覧ください

https://www.darcha.jp/?mode=pc

スーパー小規模酪農の日々を綴っています、youtube動画

https://www.youtube.com/watch?v=0nK9oHKa0uw

インスタグラム

https://www.instagram.com/darchadaccha/


カヌーがおすすめの、屈斜路湖

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/12/13 23:10

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/11/05 20:00

    今回様々な所でプロジェクトについて発信させていただきましたが、お乳を使って何か作る、という時とお肉にします!という時、反応は必ずしも同じではありませんでした。命を頂くことが、重たく受け止められる事がやはりあります。私自身も命を断つ事ということを決めるのですから、気持ちは重め。牛が生まれて、名前...

  • 2022/11/02 19:49

    紅葉真っ盛りの網走です、牛はいつものお昼寝もそこそこに、落ち葉をず〜っと食べています。大好きなんですね!そして、友人の特別な計らいのお陰で有機人参と、有機じゃがいもの規格外のものをいただきました。毎日ポリポリ、これも大好きな様子です。琥珀だけにあげる訳にはいかず、みんなに平等に…(こっそり多め...

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