みなさまの温かいご支援により、目標額50万円を達成しました。

本当にありがとうございます!

貴重な土蔵の修繕・保全のために挑戦しているこのプロジェクトは、私たちが目指す最終目的である「土蔵を拠点にした地域活性化」のための第一歩となる取り組みです。

江戸時代から残る貴重な土蔵を守り続けることで、南部藩全体の郷土愛や誇りを育む存在にしたいという信念がこの取り組みの土台となっています。

そこで、國光正宗と神様の酒器をさらに広げるために、NEXT GOAL 100万円に挑戦します!

引き続きご支援のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。

既にご支援いただいた方も、プロジェクトのシェアにご協力いただけますと幸いです!


ラストスパート!!NEWリターン品追加!!

なんと、国光正宗のキャラクターが誕生しました。

その名も、「まさむねこ と コネムサマ」!!

江戸の商家・晴山家代々の特徴である太め眉毛と国光正宗を腰に携えた愛嬌たっぷりの「まさむねこ」と、子供なのかぬいぐるみなのか、はたまたロボットなのか…小さな謎の相棒「コネムサマ」。

土蔵を守るため、地域を盛り上げるため、これから大騒ぎしてくれる最強のふたりが缶バッジになりました。
記念すべき、第一弾のデザインとなります!

少額支援金のリターンとしてご用意致しましたので、お気軽にご支援くださいませ。


また、「酒器だけ欲しい」「酒器をもう一つ、おそろいで欲しい」とのありがたいたくさんのご要望により、酒器のみ5個セットと、単品のリターンもご用意いたしました。プロジェクトのラストスパートということで、特別価格でのご提供です!

ただし、完全受注生産となるため、8月以降の発送となります。

すでにご支援いただいた方も、ぜひ、もう一つ、二つ、または5個一気に一揃えなどいかかでしょうか…!

引き続き、よろしくお願いいたします!

さて、本文へどうぞ!!


待望の第2弾!!
南部杜氏の「復刻酒 國光正宗 2022」(コッコウマサムネ)が仕上がりました。

3年の歳月をかけ、2021年に第1弾として販売した江戸時代の「復刻酒 國光正宗」800本なんと!販売初日で即完売するという奇跡に続き、第2弾の今回は、より江戸時代の味に近づけ、南部藩地域の5人の焼き物職人による「神様の酒器」と共に「江戸の刻」をお愉しみいただけるよう、限定1200本をご用意いたしました!

老朽化、更には震災の被害を受けながらも江戸時代から大切に保管されてきた商家の「土蔵」の存続をかけ、幾つもの奇跡が起こった「夢とロマン」を伝えるプロジェクトです。

南部藩のこの壮大な取り組みに挑戦するメンバーのひとりとして、ご賛同いただけますと幸いです!


この度は、数あるプロジェクトの中から私たちの挑戦に目を留めていただき誠にありがとうございます。岩手県洋野町(ヒロノチョウ)で陶器の制作・販売をしておりますAkalAnd(アカランド)と申します。

きっかけ

江戸時代から続く岩手県洋野町にある商家のご夫妻の「貴重な土蔵を守りたい!」という情熱からすべてが始まりました。

お話しを伺ううちに、驚くほど歴史的に重要な土蔵であること、それなのに今まで知られることなくひっそりと小さな町の真ん中にあったこと、年々修繕が増えていく土蔵を守るためにご夫妻が地道に尽力していたことを知ることになりました。

ご夫妻は、土蔵を守るために…と、収益を修繕に当てるため、昨年復刻酒 國光正宗」を販売しました。南部杜氏(ナンブトウジ)の秘伝書を完全再現した江戸時代の復刻酒という、かなりプレミアムな日本酒です。想いをひとつに、二戸市の酒造 南部美人十和田市の自然農家など、洋野町のみならず岩手・青森をまたぐ南部藩という広い地域を巻き込んだ取り組みであることを知りました。

第1弾「國光正宗」が復刻したタイミングで、ご夫妻の母屋にずっと飾られていた、大山咋神(オオヤマクイノカミ)という八百万の神、通称「松尾様」と呼ばれているお酒の神様の肖像画が発見されました。その必然的な運命を感じた奥さまの発案で、「復刻酒 國光正宗 2022」に合わせて酒器も販売したらどうだろうかと「神様の酒器を作って!」とのご依頼をいただき、この第2弾のプロジェクトのストーリーが動き出しました。

たくさんの「ひと」の情熱から生まれた復刻酒 國光正宗」。昨年はありがたくも即日完売したことで、遠くまで届けることなく秘めていた想いがありましたので、今年は広くみなさんにお伝えするためにも、クラウドファンディングという形での挑戦を決めました。

南部藩とは、江戸時代に南部氏が藩主をしていた地域のことで、おおよそ現在の青森県下北半島から岩手県の北上市までと、秋田県の一部の範囲を指します。
秘伝書が発見された土蔵が残る「洋野町」、酒造りを監修した「二戸市」の南部美人、米作りをした「十和田市」の自然栽培の農家が一丸となって協力していただいたことから、町を越え、県をまたぐ取り組みとして「花巻市」「八戸市」「階上町」の職人も加わり、大きなプロジェクトとなりました。

南部杜氏とは、江戸時代の日本酒造りのエキスパート集団。酒造りに命をかけた日本を代表する職人たちが、南部藩には存在していたのです。


「復刻酒 國光正宗 2022」とは

今年は2度目の挑戦。まだ誰も味わったことのない新しい江戸時代の味です。

ぜひ、封を開けて、江戸時代から現代にタイムリープする感覚から味わっていいただきたいお酒です。新しいパッケージは、「江戸時代の日本酒がこれまでの時代を飛び越え、今、眠りから目覚めたのだとしたら令和時代はどんな風に見えるのだろう…」とイメージを膨らませました。きっと、当時には無かったようなたくさんの思想文化が溢れ多様性を受け入れているのが現代なのではないかと思います。

クラウドファンディング記念の限定デザイン

デザインは、南部美人の綱木沙紀さんに手がけていただきました。打ち合わせと試作を何度も重ねてイメージを共有し、ワクワクしながら完成させたこだわりのパッケージです。

・多様性をカラフルな色で表現
パステルカラーオーロラきらめくロゴで、明るく開けた世界を表現
・良質な味に仕上がる「寒造り」にふさわしく、淡く白いフロストの瓶
・國光正宗が再び誕生したことを祝う夜明けの空のようなグラデーション

「國光正宗」を手にした人の心がキラッとときめくように…そんな魔法をかけました。



特別な酒器で「復刻酒 國光正宗 2022」を味わっていただきたいという商家の奥さまの願いを叶えるべく、南部藩の地域の工房を巡った中で、共に挑戦することに手を挙げてくださった5人の焼き物職人の方々と「神様の酒器」をご用意いたしました。

日本には古くから伝統文化を支えてきた職人の匠の技があります。一人ひとりが持つ才はかけがえのないものであり、失われたら二度と戻らないものであることは江戸時代の土蔵と同じです。

素晴らしい職人の手から生みだされた作品たちは、まさに江戸時代の日本酒が現代に復刻した「國光正宗」という存在にぴったりで、ここまでの道のりで変容してきたことも、多様性も、まるごと受けとめてくれるような豊かな世界観すら感じさせるラインナップになりました。

〈5人の職人の方々〉

・切金正治(岩手県洋野町)
・今野陽介(岩手県花巻市)
・杉村峰秀(岩手県花巻市「台焼」五代目)
・渡辺真樹(青森県八戸市「八戸焼」二代目)
・佐京三義(青森県階上町「佐京窯」)

「自由に愉しく作ってください!」

私から、お願いしたことはこのただひとつだけでした。

職人という仕事は、オーダー通りに同じものをたくさん制作するのが基本です。しかしこれは、特別な「神様の酒器」なので、作り手が持つインスピレーションありのまま表現したものに出逢ってみたいと思っていました。伝統窯の歴史が持つストーリーや技術から生み出された焼き物が出揃ったらどんなに愉しいだろうかと。酒器を通じて、職人の個性や感性、こだわりや好みがそれぞれに表現された多彩な作品が見事に完成しました。

いずれも「復刻酒 國光正宗 2022」から新たに生まれた作品たち。

それぞれの完成品に出会うたびに嬉しくて、素晴らしい気持ちになりました。使っていただけるみなさまが、ひとつひとつのあたたかみを私と同じように感じていただけたなら…。これ以上の幸せはありません。

染めの技術で新たな表現への挑戦

復刻酒「國光正宗」のラベルからイメージした風呂敷(多包布)を、花巻市「せがわ京染店」に染め上げていただきました。明治33年(西暦1900年)創業という歴史のある手づくりにこだわったお店です。

淡く、繊細な色彩のぼかし染グラデーションの風呂敷は、店主が1枚ずつ丁寧に染め上げたもので、それぞれが明るく温かく多幸感が溢れる1枚になっています。

やわらかく優しく包み込む風呂敷で色を纏えば、心も華やかに彩られます。



ここからは、「國光正宗」が生まれたストーリーです。

きっかけとなったのは、あるご夫妻のたった一つの想いでした。

時は江戸。240年以上続く商家「西大野商店」には5つの土蔵が大切に残されています。

「西大野商店」は、1778年(安永7年)創業で、八戸南部藩政期に大野村(現・岩手県洋野町大野付近)の名主を務めていました。末裔である奥さまは、自らを「歴史空想家」と名乗るほど歴史ロマンが大好きで、学芸員資格をお持ちです。

奥さまから土蔵を残すことの意味をお話ししていただきました。

自然の材料と技術と時間をかけて造られた土蔵は、自然に溶け込み住む人々の歴史や文化を思わせ、趣きある風景を作っています。人々の大切な物思いも詰め込んだ土蔵は、どんなに小さくても凛とした風格があり現代の建物にはない魅力があります。日本を代表する建造物の土蔵を、歴史的景観の一つとして、地域活性化の一つとして残していくことでその地域らしさも残っていくと思います。大野にある179年目の大型の土蔵は壊すのは簡単。しかし同じものはもう二度と作れません。もっと土蔵から学ぶものがある。私の本気度が試されるようです。』

ご実家の土蔵が辿ってきた歴史を知るたびに、生まれた時から当たり前のようにそばにあったものの貴重さが身に染みてきたと言います。だからこそ、その親しみと情熱もひとしおです。

古い建物がただ現存しているというだけでなく、この場所は歴史や文化の重要なストーリーもたくさん持ち合わせています。

かつて、ききんから村人を守ったり、江戸幕末の志士たちが五稜郭へ向かう旅の途中で宿泊をしたり、昭和時代のスターがコンサートをしたり、現代では東日本大震災にも耐えてきたりと、町のあらゆる歴史と文化の移り変わりを見守ってきたのです。

また、もっとも古い座敷わらし伝説が残されており、密かにご利益のあるパワースポット

しかし、否めない老朽化に伴い、莫大な修繕費が必要になってきました。

ずっと守り続けてきた「西大野商店」のご家族の手に負えなくなってきている現実があります。

「どうにか、この蔵を守っていきたいの!」

キラキラと輝く瞳で歴史とロマンを語る奥さまの大胆な夢を、いつもそばで支えている旦那さまは「夢を追いかける妻の応援隊長です」と話します。

千葉県出身で洋野町に移住した旦那さまは、外からの視点・価値観をお持ちだからこそ、この蔵の歴史の重みや貴重さを強く感じたそうです。この地域の誇り、心の支えとなる存在として、この蔵を守るとともに地域活性化のシンボルになり、みなさんに利用していただきたいと情熱を燃やします。

「それが僕のライフワークです」とにこやかに話しながら、細やかな交渉や調整をし、ものすごい決断力を持って行動していく姿はいつも勇敢で素敵です。

いつも明るく優しく、そして熱い想いを持って活動しているおふたりにお会いするたびに元気と希望が湧いてきます。

この数々の逸話をもつ貴重な土蔵を残すために、より広くたくさんの人に知っていただきたいという想いから、岩手県最北端の沿岸に位置する「洋野町」「國光正宗」という復刻酒と南部藩の酒器づくりのプロジェクトは動き出しました。


これが酒造りが行われていた土蔵です。手前の小屋は大正時代に増設された部分で、南部杜氏が寝泊まりしていました。

一番大きな蔵はなんと60坪体育館ほどの広さがあり、今でも現役で倉庫として活用されています。ほぼ壁の力だけで支えられている大きな蔵。壊れてしまえば、二度と再建することはできません。新しい柱を数年かけて増やしながら補強しています。

東日本大震災のあの大きな地震にもかかわらず蔵自体の崩壊が免れたというだけでも奇跡ではありますが、傷は浅くはありません

ここ以外にも、実際はたくさんの外壁や柱や屋根の補強などが必要なのですが、古い時代の建物を修繕する知識や技術を持つ大工も限られており、古民家専門の大工にその都度補強、補修の作業をしてもらっています。最低限の維持をするだけでも数十万円から数百万円

個人にとっては膨大な費用がのしかかります。

残るのか、永久に失われてしまうのかという分岐点なのです。

しかし、歴史空想家の奥さまはめげません。


「江戸のお酒を復刻して、令和に歴史を繋げたい!」

1843年(天保14年)に酒造りをするための土蔵が建造され、太平洋戦争が激しくなり食糧難で酒造を規制される1942年(昭和17年)まで、日本酒が造られていたことがわかっています。

この土蔵で酒造りが行われていたと知った奥さまは
「江戸時代のお酒をもう一度造って販売すれば、土蔵を守れる!」と思いつきます。

まず、蔵から酵母を取り出すことを考えました。

数々の専門家に話を聞くも、土蔵から酵母を取るためにかなりお金がかかる、しかも取れないかもしれないし、取れても美味しいお酒ができないかもしれない、などと難しい返答。

しかし、最後に辿り着いた二戸市の酒造、株式会社南部美人の久慈社長からの一言で変化の風が起きます。

「当時の日本酒のレシピでもあれば再現できるけどなあ」

ということで、東北大学附属図書館に所蔵している土蔵の古文書を確認するために宮城県へ。

しかし、それらしい古文書は見つかることなく、意気消沈でご実家へ戻ります。

すると、奥さまのお母さまから「そういえば昭和時代に土蔵が火災に遭った時、母屋に移した資料があると聞いたことがある。」とのお話が。

西大野商店に保存されている古文書を改めて探してみたところ…

『醸造法ノ開陳秘傳』『酒類醸造方法書』を発見しました!

まさかの奇跡!一番近い場所に存在していた秘伝書(レシピ)

専門の方に解読していただき、再び南部美人の久慈社長の元を訪れるのです。


秘伝書が見つかってすぐに久慈社長に相談したところ、
「ぜひ日本酒づくりをやりましょう!僕にとってもチャレンジです」とご返事をいただきました。

南部美人は、岩手県の技術者にとって最高の栄誉である「岩手県卓越技能者」を輩出しており、全米日本酒鑑評会モンドセレクション金賞を受賞するなど、日本国内外問わず酒造りの技術力で評価の高い酒造です。
「江戸時代の日本酒を復刻する」というロマンは、常に究極の酒造りに挑戦する南部美人の情熱を掻き立てました!

秘伝書を読み解いていくと、これほど詳しく書いてある指南書は珍しく、当時造られていた日本酒は「國光正宗(コッコウマサムネ)」という名称であるということもわかりました。南部美人にたった一つだけ残っていた木桶で、手探りのまま南部杜氏の酒造りへの挑戦がスタートしました。

江戸時代の製法に従い、精米歩合は90%、仕込みに使う水の量は現在より4割ほど少なくしました。それによりなかなか発酵が進まなかったとのこと。失敗なのか、これから変化するのかと、杜氏は毎日こまめに醪(モロミ)の様子を見守り、発酵の進みを確認するまで五感を頼りに手作業で温度調整をしながら大切に育んでくださったそうです。まさに南部杜氏の再来!

ようやく発酵が進んできた時の喜びはひとしおで、挑戦と試行錯誤と明るい兆しを見つけながらの復刻酒づくりは南部美人の杜氏にとっても貴重で偉大な体験でした。

夢とロマンを追い求めたこのプロジェクトのこだわりは「おいしさ」だけでなく、最優先は「江戸時代の味」をいかに再現できるか、その一心で情熱を注ぎました。

はじめて秘伝書のレシピを見た南部美人のみなさんは「これが本当に日本酒になるのか?」とさえ思ったほど、現代の美味い酒造りの常識とは全く異なる製法に挑んだのです。

手間ひまを惜しまず、時間をかけて大切に慎重に育んできた江戸時代の復刻酒。

こうした長い道のりの中で、多くの方々の情熱が「奇跡」を呼び…

ついに!

ついに!!

ついにーーー!!

「復刻酒 國光正宗 2022」が誕生しました!!!

気になるお味は、昨年よりもさらにまろやかで、マスカットのような爽やかな甘味と酸味が程よい絶妙なバランス。

みんなで喜びを分かち合う中、南部美人の久慈社長が少し大きめの小声で仰っていた一言を聞き逃しませんでしたよ!

「また、おいしくできてしまった…」と!!

ぜひ、みなさまので、で、「國光正宗」に次々と命を吹き込んだ「ストーリー」をも含め、夢とロマンが詰まった復刻酒を体感していただきたいです!

全てのお酒を搾った後「火入れ」をし、最終工程の瓶詰めです。
あの素敵なラベルは一枚ずつ丁寧に手作業で貼っています!

また、木桶仕込み特有の黄色みがかった色は、刻を追うごとにさらに色濃く、味はもっとまろやかになります。江戸時代の日本酒は熟成させるのが一般的でしたので、今回の國光正宗も2〜3年以上寝かせると更なる歴史を重ねていく愉しさを色と味でご実感いただけます。


応援メッセージ 〜株式会社南部美人 5代目蔵元 代表取締役 久慈浩介さん〜

『南部美人の五代目蔵元の久慈浩介です。江戸時代の復活酒を製造させていただいています。

江戸時代の南部杜氏の仕込みの指南書が見つかり、それを再現する、というこの企画は、南部杜氏の総本山がある岩手県の蔵元でやる以外の選択肢は無いと思っていました。しかし、指南書のレシピを再現するだけでは面白みもなく、出来る事なら当時の状況に出来るだけ近い形でやりたいという事で3年かけて完成に近づけて来ました。布施さん夫妻の熱き情熱と想い、そして歴史を辿る酒の旅ロマンあふれるこの事業は楽しみしかありません。是非、古の酒造りに想いを馳せ、乾杯していただければ嬉しいです。私も頑張って造りますので。』


主原料となる米の栽培方法も江戸時代に近づけるため、化学的なものは一切使用しないことにこだわりました。

酒造りを手がけるメンバーの一人である十和田市の農家小林さんは、青森県産の(※1)で種の消毒を行い、八甲田のブナの葉を堆肥にしたり、除草剤を使わず手作りの器具を使用して雑草を抜いたり、田んぼの周りにハーブを植えて虫よけしたりして、自然を生かして化学的なものを持ち込まない自然栽培(※2)で稲を育てるエキスパートです。

國光正宗に使われた品種は「亀の尾」。プレミアムな日本酒に使われる高級な米として有名です。現在のコシヒカリ、ひとめぼれなどのブランド米の祖先にあたります。しかも國光正宗は、亀の尾の酒米ではなく飯米を使用しているため、さらに贅沢で貴重なお酒なのです!

(※1)青森県内で自然栽培された「藍」は、通常よりも特に抗菌性・消臭性に優れています。
(※2)自然栽培とは、肥料や農薬には頼らず、自然界が持つ本来の力を引き出す農業方式のことです。

応援してくださる皆さんと一緒に、春には田植え、秋には稲刈りの作業をし、國光正宗のために800kgの「亀の尾」を精米することが出来ました。酒を仕込むことのできる木桶は一つのみのため、400kgずつ時期を2回に分け、今回は酒造りにもっとも適した寒造りが行われました。


第1弾では、南部美人で普段使っている二戸市の井戸水を使用しましたが、今回は洋野町の西大野商店の敷地にある井戸水を使いました。南部美人で使われている二戸市の水は中硬水ですが、洋野町の水は軟水。そのため昨年よりさらに柔らかな日本酒に仕上がりました

井戸水を調査したところ、驚くことに水道水よりも綺麗だという結果が出ました。

もし、周囲に田畑が作られていたら、農薬などが流れ込んでしまうなどの影響で飲み水には使えなかったでしょう。國光正宗を復刻するこの時を待っていたかのようにひっそりと佇んでいた井戸。どうしても運命のようなドキドキを感じられずにはいられません!


強烈な寒波が吹き荒ぶ厳しい寒さの年末の日、南部美人のみなさんに洋野町で汲んだ井戸水をタンク車で二戸市まで運んでいただきました。

「すべては國光正宗を復刻するため」

チームのみんなが共有するたった一つの大きな目標が、一人ひとりを突き動かしているのだと思うと胸が熱くなります…!


南部藩の夢とロマンを詰め込んで、職人たちの情熱によって完成したのが「復刻酒 國光正宗 2022」!

冒頭にも触れましたが、実は、第1弾の國光正宗が完成した後で、今回のプロジェクトに繋がる奇跡のストーリーが動き出していたのです。

西大野商店の母屋にずっと飾られていた大山咋神(オオヤマクイノカミ)という八百万の神で、通称「松尾様」と呼ばれているお酒の神様の肖像画です。

お酒の入った「かめ」を前に、どっかりと岩に鎮座し高杯を持ってお酒を嗜んでいるお姿は、豊かに微笑んでいます。國光正宗が復刻したタイミングで、この松尾様の肖像画が発見されたことに必然的な運命を感じた奥さまは、國光正宗に合わせて酒器も販売したいというアイデアを思いつき、洋野町で陶器の制作・販売を始めた私にお声をかけてくださったのでした。

「神様の酒器を作って!」という壮大なご依頼!!

せっかくの南部藩としての大きな取り組みなので、この地域にいるたくさんの素晴らしい焼き物職人の方々に酒器を作っていただきたいとの想いから、私は南部藩地域の工房を巡って5人の焼き物職人さんに出逢い、共に挑戦することになりました。

「歴史と伝統、技術の継承」

洋野町の土蔵の存在に抱くものと同じ想いを馳せていた焼き物職人のみなさんに、熱く賛同していただいたことでこれが実現しました。それぞれの創造で生み出された素敵な酒器は、國光正宗をさらにロマンの味へと誘ってくれるものです。

八百万の神にふさわしく、さまざまな個性をもった酒器たち

ぜひ、お気に入りの酒器で愉しいひとときをお過ごしください。


1. 洋野町の土蔵を保全し、歴史や文化を守っていくこと。

2. 蔵を活用して愉しめる場所を作り、町を元気にすること。

3. 町の人の心の支えとなり、誇りになること。

たくさんの人の情熱と技術で生まれた「國光正宗」は、日本酒という形をしていますが、ただの日本酒という存在ではないと思っています。その先に希望があるからこそ、この江戸の復刻酒を作ることに情熱を捧げ続けることができます。

土蔵を守ることと同時に、グルメやツアー、イベントなどを創出し、地域のみならず日本全国や世界にもつながっていきたいと考えています。お酒が大好きな人も、少しだけ嗜む人も、まったく呑めなくても、みんなで一緒に愉しめる新たなコンテンツを生み出していきます。

私、AkalAndの最初の挑戦となったのが、「神様の酒器づくり」でした。このちいさな町から広く大きくどこまでも遠くへ、私たちの夢とロマンのストーリーを届けるため、國光正宗は生まれました。そしてまだまだ新たな挑戦をし続けていきます。

○蔵を守り続けてきた商家のご家族
○酒造りをした南部美人のみなさま方
○自然農法の米作りをした小林さん
○神様の酒器、風呂敷を手がけた職人の方々
○プロジェクトにご協力いただいたみなさま

ご協力、ありがとうございました!


資金の使い道

土蔵の補修・保全
國光正宗仕入れ
酒器制作費
風呂敷制作費
梱包・発送代
イベント開催費
CAMPFIRE手数料 他


私たちの想いを、最後まで読んでくださりありがとうございます。

悲しい気持ちになることが、ちょっと多すぎるな…という今の世の中。せめて身近な人には、優しい気持ちで接したり、素敵なところを褒めたり、大切だよと伝えたり、大丈夫って励ましたり、面白いものを共有したり、一緒にいられる時は少しでも愉しく過ごせるように、穏やかに幸せを感じられる時間を少しでも増やす工夫をしようと思いながら過ごしています。

「國光正宗」は、そんな風に今よりもう少しだけ幸せな瞬間を増やせる存在になれたならと願い、多くの方のご協力があって作り上げることが出来ました。

遠い昔の江戸の酒が、令和という現代の世界に繋がりました。

江戸時代の復刻酒というプレミアムな日本酒でありながら、その役割はお酒として愉しむだけではなく、さまざまな人の情熱と素晴らしい技術から生み出されたお酒なので、今度は「國光正宗」が軸となってコンテンツを生み出し、「國光正宗」の世界を創ろう。さまざまな世界とつながり、出会った人が少しでも心を輝かせる存在になるように。

その名のとおり、私とあなたの世界という「國」に「光」を届けます

これが、國光正宗が届けたい「夢とロマン」。そのはじまりの一歩です。ぜひ、たくさんの皆様の元へ、國光正宗と南部藩の素晴らしい職人技の魅力が届きますように!

AkalAnd 代表 安藤あさひ


南部杜氏の復刻酒「國光正宗」と南部藩の酒器CFプロジェクトチーム

Produce:安藤あさひ(AkalAnd)、布施かおり・雅彦(フェアリーチェ株式会社)
Support:今野陽介(花巻市地域おこし協力隊)
Package design:綱木沙紀(株式会社南部美人)
Other:柴田翔(株式会社南部美人)
Photographer:小野昭仁(ArtBridge Photographer)
CF visual design:高橋菜摘(723DESIGN)

メンバーをはじめ、ご協力いただいた皆さまに大いなる感謝を込めて。

布施雅彦・安藤あさひ・今野陽介・布施かおり

酒類販売管理者標識:https://www.fairyche.com/hpgen/HPB/shop/business.html

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


おすすめリターンのご紹介
○「復刻酒 國光正宗 2022」と神様の酒器のセット

「復刻酒 國光正宗 2022」500ml × 1本(クラウドファンディング限定パッケージ )
・名称:國光正宗
・原材料名:米(日本産)、米麹(日本産米)
・内容量:500ml
・保存方法:常温(日の当たらない冷暗所で保管)
・添加物表示:なし
・アレルギー表示:なし
・賞味/消費期限:なしor製造年月から1年程(※)
・主原料の原産地:岩手県洋野町

※基本的に日本酒には賞味期限・消費期限はございません。未開封で冷暗所に保管していれば熟成して古酒にもできるので特に期限はありません。心配な方は、製造から約1年でお飲みください。開封後であれば、お早めに飲むようにお願いしております。

「神様の酒器」(5種のうち一つお選びください)

▼ 切金正治(岩手県洋野町)
岩手県では最も古い焼き物で、江戸時代後期から約250年の歴史ある「小久慈焼」での修行を経て、現在は洋野町の陶芸工房で活動中。生活に馴染む優しい形づくりを得意としつつ、切金さん独自のセンスを生かしたものづくりで愉しい作品を生み出している。
地元洋野町の自然土灰で釉薬を作り、淡い浅葱色のグラデーションを纏った美しい高杯を作り上げた。


▼ 渡辺真樹(青森県八戸市「八戸焼」二代目)
江戸時代後期に一度途絶え、幻の焼き物と言われていたが昭和50年に復窯。青森県の伝統工芸品に指定されている。八戸焼といえば独自の緑釉が代名詞だが、二代目真樹さんの挑戦で林檎の木の灰で桜色を表現した器が新たな人気を得ている。
悠然とした存在感から現れる可憐な桜色の高杯は、北国の遅い春を一足早く感じさせてくれるような高揚感が湧き上がる。


▼ 今野陽介(岩手県花巻市)
花巻市地域おこし協力隊で工芸品・民芸品を担当し、台焼で杉村峰秀さんに師事。今野さんは、土・釉・窯のジャンルや格式に囚われず、自らの感性を磨きながら日々研究する努力家。若手ながら茶道を心得る陶芸界の新鋭。
繊細でありながら揺るぎない心を感じさせる独自の美的バランスは、唯一無二の魅力を持つ。この酒器には手にしたときにわかる生命力がある。


▼ 杉村峰秀(岩手県花巻市「台焼」五代目)
岩手県の伝統工芸品で、約120年の歴史を持つ「台焼」。花巻から採れる良質な陶石が使われる、東北では珍しい磁器の窯。五代目峰秀さんは、まさにその磁器そのもののような存在感で、洗練された朗らかな空気感を纏いつつ鋭い感性を併せ持つ。そのインスピレーションから生み出された作品は人の心をハッと目覚めさせるようなパワーを持っている。
花巻の米糠を釉薬に使用した伝統的な「糠青磁釉」の薄緑色を縁に彩る酒盃は、國光正宗のためだけに作られたとても貴重な新作。


▼ 佐京三義(青森県階上町「佐京窯」)
「よみがえる縄文の美」をコンセプトに、土器文様をテーマとした作品作りをしている。縄文スピリットが入り込んでいるかのような精密な文様は、三義さんのフリーハンドでいとも鮮やかに装飾されていく。
縄文時代にはすでに登場していた高台の透かし文様や、漆塗りを再現した土器製の酒器。他では手に入らない縄文の息吹で、時代を超えた特別な体験を。


○風呂敷(せがわ京染店×國光正宗)

▼ 花巻「せがわ京染店」による手染めの風呂敷(72㎝×72㎝)
「國光正宗」のラベルのイメージを膨らませて一枚いちまい丁寧に染め上げた。珍しい淡いグラデーションの風呂敷は、同じものが二枚としてない手染めならではの味わい。風呂敷としてお酒や贈り物を包んだり、持ち手を結んでバッグにしたりと、工夫次第でさまざまにお愉しみいただきたい逸品。



  • 2022/07/27 11:36

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/07/01 08:00

    「國光正宗と南部藩の酒器プロジェクト」として昨年から約半年かけて尽力してきた取り組みも、昨日を持って終了いたしました。岩手県の小さな町からの初挑戦でなんと83名の方にご支援いただき、ネクストゴールの100万円を達成、1,092,000円ものご支援金が集まりました。本当にありがとうございました。...

  • 2022/06/18 09:47

    地元のメディア各社さまにたくさん発信していただきましたので、ご紹介します!〇東奥日報 さま6/6 付※LINEニュースやYahoo!ニュースにも掲載されました!〇BeFM さま「私の街八戸」6/18 19:30~6/22 20:00~(再放送)※リスラジ アプリで、全国どこでもお聴きいただけま...

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