みなさんは、このような光景を目にしたことはありませんか?

これは、私たちが通っている大学内の雨の日の一場面です。
皆さんにとっても、決して珍しい光景ではないのではないでしょうか。

ビニール傘袋は、基本的に "使い捨て" です。
雨の日が来る度、何枚ものビニール傘袋が資源の無駄になっています。
また、気づくと、写真のように傘からビニール傘袋が抜け落ちていた、といったことを経験したことがある人も少なくないのではないでしょうか?
そのほかにも、ビニール傘袋の底が破れ、床に水滴が落ちることで、滑って転んでしまう危険性もあります。危ないですよね・・・。

2020年7月からレジ袋が有料化されました。レジ袋は、使い方によっては何度か利用することもできたり、ゴミ袋の代わりに使用する、といった人もいたかもしれません。
しかし、ビニール傘袋の場合、同じプラスチック製品なのに、一度使ったら何かに再利用することもなく、そのまま捨てていないでしょうか?

私たちはこれらのことに疑問を持ち、今回のプロジェクトに取り組むことにしました。

そこでまず、私たちは、このプロジェクトを進めるにあたり、日本のプラスチックゴミの廃棄量について調査しました!

一般社団法人プラスチック循環利用協会によると、日本の廃プラスチックの総排出量は、なんと、

" 850万トン "

と推定されるそうです。

また、2018年6月に発表されたUNEP(国連環境計画)の報告書『シングルユースプラスチック』によれば、プラスチック生産量(2015)を産業セクター別にみると、容器包装セクターのプラスチック生産量が最も多く、世界全体の36%を占めており、各国の1人あたりプラスチック容器包装の廃棄量を比較すると、
日本の人口1人あたりのプラスチック容器包装の廃棄量は、

" 米国に次いで2番目 "

に多いことが分かりました。


そのうえで、ビニール傘袋が、実際にどれだけ廃棄されているのか気になり、ビニール傘袋の廃棄量を調べてみました!
まずは足元からということで、自分たちの通う金城学院大学にお願いをして1箇所にビニール傘袋を回収していただき、下の写真のように実際に自分たちの手で枚数を数えて調査しました。


調査結果は、なんと・・・以下の通りでした!!

金城学院大学のたった1日で、これだけの量が捨てられていることがわかりました・・・。
金城学院大学には、5,000人の学生が通学しています。調査をした時期はコロナ禍で、オンラインで行われていた授業も多く、全学生が通学していたわけではなかったという状況の中でこれだけの枚数であったことを踏まえると、通常どおり対面授業に戻った場合には、より多くのビニール傘袋が利用されている可能性があることも予想されます(涙)。

次に、他の大学の状況なども調べようと試みました。
ただ残念ながら、そのようなデータは見つからなかったので、自分たちでおおよその枚数を算出してみました。

まず、文部科学省の調査によると、令和3年5月1日現在の全国の大学に通う学生数は、およそ292万人いるそうです。
上記したとおり、金城学院大学の学生5,000人が、コロナ禍で雨の日に使用する傘袋1,740枚を一人あたりに換算すると、およそ0.35枚になります。
つまり、全国で一日雨が降った日があったと仮定すると、コロナ禍で通常よりも大学に通う学生が少ない状況であったとしても、大学だけで1日あたり、

" 1,022,000枚 "

のビニール傘袋が捨てられていることになるのです!!

全国の大学だけでこれだけの枚数が雨の日のたびに捨てられ、その他にもスーパーやショッピングモール、病院や公的な施設などでも利用され捨てられていることを考えると、もはや想像を絶する量になるであろうことが予想できます。
ビニール傘袋を使用することは、とても資源の無駄だと感じるのは私たちだけではないのではないでしょうか。


以上の結果を受けて、次に、自分たちと同じ大学生はビニール傘袋に対してどのような意識を持っているのかが気になり、金城学院大学に通う学生を対象にアンケート調査を行いました。


その結果は、以下の通りでした。(アンケート調査結果は一部抜粋)

Q1 あなたは、雨の日に大学内でビニール傘袋を利用しますか。( 回答者137人 )

Q2「利用する」に回答した方に、雨の日の学内での利用頻度についてお聞きします。( 回答者109人 )

などといったご意見もたくさんいただきました。

アンケート調査を実施してみて、やはり、ビニール傘袋を利用している人が非常に多いことが分かりました。
また、大学という特性上、建物(棟)を移動する度に新しいビニール傘袋を利用し、一日に何枚も使用している人が半数以上に上ることも分かりました。
レジ袋の有料化に伴い、レジ袋削減のためにエコバッグを利用する人は増えていても、雨の日にビニール傘袋の利用を減らそうと意識している人はまだまだ少ない現状が見えてきました。


私たちは、「長く持ち続けられるマイ傘袋」を提案したいと考えました。

先生の紹介で、私たちは、2021年2月に行われた株式会社MILKBOTTLESHAKERSさん(詳しくは下部参照)主催の「Loopach学生ミーティング 」に参加し、Loopachという取り組みを知りました。私たちはその取り組みに共感し、傘袋にも取り入れたいと思い、ご協力をお願いしました。

Loopachとは、「『EGO BAG』にならないような『ECO BAG』」をキャッチフレーズに、「人にも環境にも優しく、売る人と買う人で共創する。 持ち歩くことで、世界が変わる。エコバッグに代わる、 新たなパッキングプラットフォーム」のことで、日本国内で開発したNFC内蔵のネームタグをリーダー端末にかざしてポイントを貯めることができ、使えば使うほどアプリ上に自身の環境・社会への貢献が可視化していくという、新しい価値を生み出したものです。

 *Loopachに関する詳細は↓をご覧ください!
  https://loopach.com/customer/about/

この間、関係者の方々と何度も話し合いを進めていく中で、製品化に向けてまずは大学内に取り入れて、モニタリング調査を実施することにしました。その際、Loopachのネームタグを製作している「株式会社ヤギ」(詳しくは下部参照)さんから、ネームタグを100セット無料でご提供くださいました。

モニタリング調査では、既製品の傘袋を利用することにしました。そこで、既製品の傘袋にLoopachのネームタグを縫製していただく作業を、名古屋市港区にある「社会福祉法人みなと福祉会 イルカ作業所」(詳しくは下部参照)さんにお願いしました。
イルカ作業所さんとは、今回のモニタリング調査で使用する傘袋だけでなく、製品化された際の傘袋の縫製の全て、もしくは一部を担っていただけないか、現在も話し合いをさらに重ねています!

< 縫製作業の様子 >
↓動画はこちらから↓
https://drive.google.com/file/d/1I9f72wi6048h0KPZnDrSr0ZzIhUrHwE2/view?usp=sharing
ぜひご覧ください!!

そして、今回のモニタリング調査では、学内の学生が既製品を実際に使用し、製品化の際にどのような機能が必要か、また、学内で利用する上での課題点は何かなどを検証しようと考えています。


この活動を通して、まずは、同じ金城学院大学の学生の皆さんと、少しでもエコ意識を一緒に高めていきたいと思っています!

そして、モニタリング調査を踏まえ、製品化することで、まずは金城学院大学の学生にマイ傘袋を持ってもらうこと、そして他大学をはじめ、ショッピングモールやスーパー、ドラッグストアなどでもこの仕組みを導入していただき、社会全体で海洋プラスチック問題・マイクロプラスチック問題など、環境問題の関心をさらに深め、広めていきたいと考えています!

このビニール傘袋の削減は環境問題全体の中で見ると微々たるものかもしれません。それでも、この活動を通して、環境問題の改善に貢献し、少しでも多くの人にエコ意識を持ってほしい、というのが私たちのこの活動に込めた思いです!


“雨の日をちょっといい日に”





本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



★500円
ご支援いただいた方のお名前や団体名を一覧にしてInstagramでご紹介(一投稿)します。
※ 支援時、必ず備考欄にご希望のお名前(掲載名)をご記入ください。


★1,000円
お礼のお手紙(メール)をお送りします。
高額の支援は難しいけど、趣旨に賛同し、プロジェクトを応援したい!という学生の方にオススメです!

★5,000円
お礼のお手紙(メール)をお送りします。
また、ご支援いただいた方のお名前や団体名を一覧にしてInstagramでご紹介(一投稿)します。
※ 支援時、必ず備考欄にご希望のお名前(掲載名)をご記入ください。

★10,000円
お礼のお手紙(手書き)をお送りします。
また、ご支援いただいた方のお名前、団体名を一覧にしてInstagramでご紹介(一投稿)します。
そのほか、傘袋が製品化された暁に、製品をお一つお送りします!
製品の詳細は現在検討中ですが、まずは、女子大生が持ちたくなるデザインで、長傘と折り畳み傘のどちらにも使用できるもので、環境に配慮した素材を使用できないかと考えています!
支援時、必ず備考欄にご希望のお名前(掲載名)をご記入ください。

★20,000円
お礼のお手紙(手書き)をお送りします。
また、ご支援いただいた方(個人もしくは団体様)ごとにお写真や画像とお名前や団体名を、Instagramでご紹介(一投稿)します。
そのほか、傘袋が製品化された暁に、製品をお一つお送りします!
製品の詳細は現在検討中ですが、女子大生が持ちたくなるデザインで、長傘と折り畳み傘のどちらにも使用できるもので、環境に配慮した素材を使用できないかと考えています!
なお、Instagramでご紹介させていただく際には、投稿内容について、
    事前にメールにてこちらから個別に確認のご連絡を差し上げます。


これからの時代に不可欠な、持続可能でありながらも革新的なアイデアとソリューションを提供する会社です。ブランディングやマーケティング、グラフィックデザイン、ソーシャルワーク…SHAKERと呼ばれるあらゆる領域・専門分野の社内外のパートナーシップメンバーと共に、トータルディレクションをされています。また自社ベンチャー事業として、今回、私たちも協業させていただく、ソーシャル性も兼ね備えた「Loopach」などの事業も展開しています。

株式会社MILKBOTTLE SHAKERSさんの詳細は↓をご覧ください!!
https://milkbottle-shakers.com/
Loopachの詳細は↓をご覧ください!!
https://loopach.com/


社是「終始一誠意」を規範とし、新しい価値の創造とグローバルな挑戦を行い、人々の生活によろこびを与え豊かな社会に貢献していくことを経営理念とし、1893 年の創業以来、繊維商社として大阪・船場と東京に本社を置き、繊維ビジネスの発展に寄与されてこられました。近年は、CSR基本方針のもと、同社グループのエシカル・サスティナビリティへの取り組みを、「ヤギにしかできないエシカル」の意味を込めて「YAGIthical(ヤギシカル)」と名付け、「続けよう、未来のために。」をコンセプトに掲げ、持続可能な社会の発展を目指して、人や社会、環境に配慮した様々な企業活動を行っておられます。

株式会社ヤギさんの詳細は↓をご覧ください!!
https://www.yaginet.co.jp/ja/index.html


「社会福祉法人みなと福祉会 イルカ作業所」は生活介護事業を運営する障害福祉サービス事業所です。『それぞれのペースで働くこと』を日々の日課の中で大切にしながら活動をしています。一人ひとりに合った活動の提供を心掛けており、作業所では丈夫で長持ちが売りのふきん、通称「たふきん」を中心としたオリジナル商品の製作や近隣に土地をお借りし自然栽培で農作業、リサイクル事業の一環として廃品・アルミ缶の回収等を行っております。日課の中では外部講師の方をお招きした創作・療育的活動も行っており、利用者と職員が力を合わせて楽しく活気ある職場作りを目指して活動を続けています。

社会福祉法人みなと福祉会 イルカ作業所さんの詳細は↓をご覧ください!!
https://www.minato-fukushikai.jp/iruka/


金城学院大学人間科学部コミュニティ福祉学科では、福祉マインドを実践的に養う授業として、3年次に「ソーシャルウーマンプロジェクトD」を開講(授業担当:同学科 橋川健祐)。授業では、社会貢献事業の事例研究を通して、社会貢献事業の企画・実施・評価に必要な知識、スキルを養い、学生自身が自ら関心のある社会問題や社会課題を解決するための事業計画(プラン)を作成し、自身で作成した事業計画(プラン)を外部機関等の協力を得ながら実践に移します。
私たちも、この授業を受講する中で今回のプロジェクトを企画し、実践しています!


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  • 2022/10/27 16:08

    こんにちは!ビニール傘袋削減プロジェクトです。この度、「令和4年度ワンウェイ(使い捨て)プラスチックごみ削減取り組み表彰」に応募したところ、見事、優秀賞を頂きました!!学校・教育機関に関しては初の受賞とのことなので非常に嬉しく思っております。早速宣伝ですが、今週末の10/29(土)にナディアパ...

  • 2022/10/11 19:00

    皆様、こんにちは!金城学院大学ビニール傘袋削減プロジェクトでございます。この度、オリジナルの傘袋Oungの「U-bag」がついに完成いたしました!そして、リターン品梱包作業が完了し、クラウドファンディングにご協力頂いた皆様の元へ発送致しましたことをこちらでご報告させていただきます。(一部の方々...

  • 2022/08/24 17:00

    みなさま、こんにちは!金城学院大学ビニール傘袋削減プロジェクトでございます。久々の活動報告となりますが、ぜひご覧いただけますと幸いです!この間、試行錯誤を重ね新メンバーで取り組んできたU-bagですが、二度の試作品の制作などを重ね、先日、完成品の発注の手続きへと踏み切りました。自分たちが思い描...

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