社会問題と向き合う人のクラウドファンディング GoodMorning

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このコミュニティについて

常夏の美しいフィリピン。炎天下の中、舗装されていない山道を何時間も歩いて、汗だくになって聞き取り調査をした。お邪魔したお宅でご馳走になった地鶏のスープ。しぼりたてのココナッツミルクで煮たかぼちゃとマロンガイという木の葉。友人たちがもいでくれる道端の木の実。人懐っこい友人たちの笑顔や笑い声。どれも懐かしく愛おしい。

匂いまで感じられる鮮やなその情景が、引き裂かれてしまったようです。その友人たちが、一人また一人と、命を奪われているのです。民主的な社会を求め、不公正に声を上げ続けていた農民や人権活動家たちです。

私たちは友人の死をもう見たくはありません。

Stop the Attacks Campaign (SAC) は「フィリピンにおける超法規的殺害(政府が関わっている、あるいは、黙認している殺人です)を食い止めよう!」と集まった有志が立ち上げた国際人権監視NGOです。

SACを始めたわけ

国際人権監視NGO Stop the Attacks Campaign (SAC)は「フィリピンにおける超法規的殺害を食い止めよう!」と集まった有志のグループです。

2019年5月に実施したスピーキングツアーが、このキャンペーンの始まりです。日本平和学会に所属する仲間が、「友人たちが住むネグロス島で急増する超法規的殺害をなんとかしなければ!」という思いで、動きだしたのです。スピーキングツアーは、クラウドファンディングをとおして、多くの方に援助して頂き実現できました。

どうしてキャンペーンを始めたかというと、この時、フィリピンで長年にわたり続いてきた異論者への弾圧が急激に悪化していったからです。

<異論者はどんなふうに弾圧されてきたの?>

フィリピンでは、地主や政治家などの有力者に異議を唱える人、権利を主張する人、不公正に声を上げる人などが、それらを不都合だと思う人びとに嫌がらせをされたり、殺されたりするということが常態化していました。

農村地域で調査してきた私たちは、国家警察や国軍による農民への脅迫や嫌がらせ、殺害などの事件を、いつも耳にしていました。

たとえば、私たちが交流を続けてきた山間にある診療所も、国軍や警察などに事あるごとに疑われ、監視や嫌がらせの対象となっています。マルコス政権下の軍事戒厳令の最中に設立され、農民たちと連帯し不公正に抗っていた同施設は、反乱分子として監視の対象となったのです。診療所設立に尽力された米国人神父は、診療所設立後ほどなくして、強制送還されました。

他にも数々の脅迫がありました。いくつか紹介します。
地代や農地分配に関して地主との交渉の窓口になっていた農民組織リーダー トトさんが、2度にわたるでっち上げの罪による数年にわたる勾留のあと、友人たちの目の前で高度な銃器をもった数人のグループに銃殺されました。一切の捜査はありません。

また、同組織リーダー エドは、毎日のように国軍の部隊に自宅を訪問され、家族は怖くてそこに住めなくなり他の島への移動を余儀なくされました。お連れ合いは家事労働者として住み込みで働き、一番したのお子さんもそこで一緒に暮らしていると聞いています。

エドは、しばらく村に残って身を隠しながら農民組織の活動を続けていましたが、「殺人犯」であるとして指名手配のポスターに顔写真を載せられ、それ以降、村には戻れなくなりました。実際、彼に対する逮捕状は出ていません。

<どうして弾圧されるの?>

殺害や虚偽の罪による逮捕などの標的になる人びとの多くは、農民組織や労働組合、人権団体などのメンバーやその支援者たちです。

農民たちは何に異論を唱えているのかというと、多くは土地問題や不公正な労働環境、労使関係についてです。農民の多くは小作農か大規模農場の労働者です。たとえば、ある村では、9割の農民が小作農です。収穫物の一部を地代として地主に払ったら、家族が食べるのに十分なコメを確保することもできません。

法律に則るならば、大地主は、小作人や労働者に農地を分配しなければならないのです。でも、そうはしませんでした。「譲渡した」といった書類をでっちあげたりして、農地分配を回避してきたのです。農民たちは農民組織を作り、農地分配や労働環境の改善などを求め続けました。ところが、農地の分配を求めたり、労働環境の改善を求めたりすると、解雇され、その土地から追い出され、殺害の標的ともなってきたのです。

<どうやって乗り越えようとしてきたの?>

農民組織や先ほど挙げた山間の診療所関係者は、多くの農民たちの拠り所でした。

診療所が設立された当初、医療サービスの提供を目的としていました。でも、農民たちと生活を共にするうちに、診療所のスタッフらは、村人の不健康の根本的な原因は貧困であると考えるようになりました。そして、不健康の根本的な問題を解決しようと、農地改革や不公正な労使関係の改善を求める活動を始めました。

ところが、その行為によって、診療所も脅迫や監視の対象となりました。

嫌がらせを受け、命の危険を感じながら、診療所や農民組織のメンバーやリーダーたちは、農民たちの尊厳の回復と人権を守るために、そして、誰もが意見を言える社会を目指して、必死に働いてきました。でも、いま、そのたゆまぬ彼らの努力が、木っ端みじんに踏みにじられようとしているのです。

自分の利益にとって不都合な者たちを力でもって抑え込むことが当たり前になっている社会構造の中で、不公正に必死に抗ってきた友人たち。その彼らが徹底的に潰されようとしているのを、ただ見ていることはできません。

しかも、私たちが消費するバナナや砂糖、鉱物資源の生産現場でも、不公正に声を上げる労働者や先住民族が殺害されたり、脅迫されたりしています。つまり、その構造を支えているのは、日本企業や日本のODAによる開発だったり、私たち消費者の無自覚の消費行動だったりするのです。私たち日本人の生活を変えない限り、フィリピンの農民や労働者の状況は変わらないのではないでしょうか。


私たちのこれまでの活動

以下のような活動をしてきました。

・2019年5月・11月: フィリピンから人権活動家や砂糖労働者連盟代表らを招聘し、大阪、東京、神奈川において16回の講演会、記者会見などを開催(下写真)。講演の内容は冊子や動画に記録。
・ホームページやフェイスブックによる情報発信。
・「フィリピンにおける超法規的殺害の停止を求める緊急申入書」を茂木外務大臣あてに提出(2021年3月)。
・「『フィリピンにおける超法規的殺害の停止を求める緊急申入書』への外務省回答に対す声明」(2021年4月)。
・「フィリピンにおける超法規的殺害等深刻な人権侵害に係る要請書」を菅首相あてに提出(2021年4月)。

私たちの活動(今後の予定)

フィリピンで発生する人権侵害を止め、日本とフィリピンの市民レベルの豊かな交流を促進していきます。

・院内集会開催: フィリピンにおける組織的な市民弾圧の実態を明らかにし、同国への防衛装備品移転やODA供与について問題提起する。
・最低週2回の定期的な情報発信(現地フィリピン人やStop the Attacks Campaignメンバーによる記事)
・調査と報告書作成
・ホームページの改装と充実
・市民弾圧、超法規的殺害に関する演劇の制作

ご支援の使途について

以下などに使わせて頂きます。

・記事執筆者への謝礼
・調査費
・通信費
・事務費
・演劇製作費
・ホームページ改装費

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平和学の研究者や人権アクティビスト、いろんなバックボーンの人たちが集まっています。

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フィリピンにおける人権侵害などに関する主要なニュースを集めた会報を、毎月、メールでお届けいたします。周囲の方々との情報共有に利用して頂けたら嬉しいです。フィリピンで続く市民弾圧を止めるために、あなたも、実態を知らせる一人の語り部になってください。

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Stop the Attacks Campaign (SAC)は、2019年に、フィリピンの人びとと交流を続けてきた研究者らが中心となり、超法規的殺害(政府が関与する、あるいは、黙認のもとに実行される殺人)を食い止めるために始まりました。

友人が次々に殺害され、不当逮捕されていく状況に、危機感をもったからです。

フィリピンでは長年にわたり、法律に則った農地分配を求めたり、公正な労働環境や労使関係を要求したり、環境破壊や開発に反対したり、腐敗や不正を正そうとしたりする人びとが、政治家や国家警察、国軍などによって弾圧されてきました。いま、その状況がいっそう悪化しています。

私たちは友人の死をもう見たくありません。

そして、私たちにはそれを止める責任があるとも考えています。なぜなら、異論を唱える人びとへの暴力は、バナナや砂糖、鉱物資源などの生産現場でも起こっていて、実は、私たちの生活と直接つながっているからです。

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