小難しい? でも知ってほしい、この現実をー。
「どうにかしなきゃ!でも、どうやって??」
弱冠28歳の支配人による、熱意のこもったプロジェクトにご賛同ください。
☆ゲストが追加決定しました。更なるご支援をお願いします!
映画『シリア・モナムール』より
▼はじめにご挨拶
はじめまして。高田世界館の支配人の上野と申します。
高田世界館は明治44年築の現存する日本最古級の映画館として知られ、2007年の中越沖地震に端を発する取り壊しの危機や長い低迷期を乗り越えて現在も上映活動を続けております。
館内の様子(イベント開催時)
近年は上野を始め20〜30歳代の若いスタッフが中心となって映画館を切り盛りしており、疲弊する地方都市の中でも「新たな動き」として認知されております。
また、古い映画館を活かした企画や、新しい上映・鑑賞スタイルの提案など、映画館や映像文化においても新たな切り口でもって精力的に取り組んでおります。
高田世界館 正面
【イベントの概要】
高田世界館 ドキュメンタリー特集2016
〜混迷するシリア・中東情勢をひもとく〜
開催時期:10月29日〜11月11日
内容:トークショー含む映画上映イベント
今なお内戦が続き、外国勢力の介入により泥沼化するシリア。そして戦争終結が宣言されるも一向に事態の安定を見ないイラク。
ISの登場などセンセーショナルな報道が舞い込んでくるも、私たち日本人はこれらの遠く離れた国々で起きていることになかなか想像力を持つことができないでいるのではないでしょうか。
このイベントではシリア、イラクの情勢を追ったドキュメンタリー作品の上映をするとともに、ゲストを招いてのトークショーを行い、その理解を深めることを目的とします。
【上映作品】
・『イラク チグリスに浮かぶ平和』10/29(土)〜11/4(金)
→10/29(土)トークショー開催
・『シリア・モナムール』11/5(土)〜11/11(金)
→11/5(土)トークショー開催
****NEW****
・『目を閉じれば、いつもそこに 故郷(ふるさと)・私が愛したシリア』
→11/6(日)トークショー開催
内戦が始まる前のシリアの平和な風景(『目を閉じれば〜』より)
【トークゲスト】
・綿井健陽氏(ジャーナリスト/『イラク チグリスに浮かぶ平和』監督)
・ ナジーブ・エルカシュ氏(シリア人ジャーナリスト)
・斉藤亮平氏(シリア支援団体「サダーカ」)**NEW**
▼このプロジェクトで実現したいこと
①一見するととっつきにくく小難しいとされるドキュメンタリー作品を、多くの市民に見てもらう機会にしたい!そして、シリア・中東で現在も起こっている事態に目を向けてもらいたい!
②そのためにトークショーなどのイベントを立ち上げ、多くの関心を集めたい!
▼プロジェクトをやろうと思った理由
端的に、お金がないんです!(笑)
◼︎地方の映画館の運営では以下のような問題点があります。
・東京と違って、ゲストを呼ぶにも交通費がかさむ
・社会派ドキュメンタリーでの集客が難しい
=収益からゲスト招聘費用を捻出できない
今回の企画は上記2点に該当するため、予算的により難しいものとなっています。
本来なら、映画の収益から全てまかなえればいいのですが・・。
そうやって断念する企画が多いなかで、今回ばかりはどうしてもシリア・中東のことを伝えたいと思い、プロジェクトを立ち上げた次第です。
『シリア・モナムール』より
また、地方でもクラウドファンディングの力を借りてこうした企画を実現できるとなれば、他の映画館に対しても勇気づけるような前例となれるのではないかと思いました。
今回、プロジェクトの予算としては比較的小規模なものだと思っています。大風呂敷を広げるのではなく、あくまでも「ちょっと手を伸ばしたい」部分に対してご支援をいただきたいと思っております。
高田世界館 窓口
▼資金の使い道
ゲストの招聘費用。特に、交通費にあてる予定です。
他にも費用はかかりますが、曲がりなりにも映画で利益を上げている身としては、そこは売上からなんとか捻出するのが筋かと思います。
地方の映画館では「なんとかならない」部分のみ補填させていただきたいと思います。
あと、付近の大学での関連作品の上映費用にあてたいと思います。
なかなか大学生が映画館に足を運んでもらえないなか、少しでも若い世代に関心をもってもらえたらと思っています。(現在調整中)
また、もし規定額を超える資金が集まった場合、追加でのイベント開催費用(写真展など)ならびにシリアへのチャリティー募金にあてさせていただきます。
シリア支援団体「サダーカ」
▼リターンについて
お礼の手紙、高田世界館ポストカード、
(支援額に応じた)映画鑑賞券
映画館正面のアプローチ部(本町通り)
▼これまでの活動
高田世界館では一般の娯楽作品も上映していますが、社会に問題提起するようなドキュメンタリー作品の上映も年間を通じて数多く企画しています。
そういった作品は古い映画館の経営上リスクが高く、利益の増減だけを考えていれば除外されうるものです。ですが、売上のことだけを考えていてはこの地方の小さな街で映画の文化が根付かず(100円を切るレンタル商品が身の回りにはたくさんあります)、地域にもその価値が広まっていきません。またもっと言えば、長い目で見れば娯楽作品だけをやっていてはそのうちに映画館が生きる場所がなくなると思います。
実際のところ、今回のように社会に問いかける作品があるからこそ、大学、市民活動、地域の公共団体、などとつながる可能性を秘めているわけです。そうして社会とつながっていくことで映画館もまた新たな存在意義を見い出すことができるのではないかと考えています。
▼最後に
「映画で何ができるか」ということを日々考えております。
別に映画がなくても誰も食うには困らないわけです。そして、それを上映する映画館なくてもまた。(上野は食うに困りますね・笑)
ただもし、映画を通じて、ごく小さなものでも平和な空間を産み出すことができたら本望です。シリアの人々はもっと打ちひしがれています。
正直なところ、自分にとってもシリアは遠い遠い存在ですが、もし自分たちの活動がシリアの人々を勇気づけることにつながれば、これ以上ないくらい素敵なことと思います。いや、むしろそこを目がけていかねばならないでしょう。
「映画」と「社会(世界)」という垣根を行き来するような地点を目指し、その磁場としての映画館を打ち立ててみたいです。
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