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不登校の子どもたちに最低限の学力をつけて学校に戻れるように支援したい。

私は昨年、公立学校の教員を早期退職しました。それは、不登校の子どもたちを支援するためです。彼らが自分にあう仕事に就き、自立した生活ができるようになることが、彼らの未来を明るくするものだと思います。そのために、最低限の学力をつけて、学校に戻れるようにするため、サポートスクールを立ち上げました。

現在の支援総額

20,000

2%

目標金額は1,000,000円

支援者数

1

募集終了まで残り

53

不登校の子どもたちに最低限の学力をつけて学校に戻れるように支援したい。

現在の支援総額

20,000

2%達成

あと 53

目標金額1,000,000

支援者数1

私は昨年、公立学校の教員を早期退職しました。それは、不登校の子どもたちを支援するためです。彼らが自分にあう仕事に就き、自立した生活ができるようになることが、彼らの未来を明るくするものだと思います。そのために、最低限の学力をつけて、学校に戻れるようにするため、サポートスクールを立ち上げました。

プロジェクトの実行者について

 はじめまして。

 塔﨑功(とうさき いさお)と申します。福岡県北九州市で公立中学校の教員をしていました。

 この度は、私のクラウドファンディングのページをご覧いただき、ありがとうございます。初めてのクラウドファンディングで、説明が不十分なところがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 私は2024年3月、勤務していた公立学校を早期退職しました。それは、私が現代の教育が抱える「不登校の子どもたち」という課題を感じたからです。中学校時代に不登校傾向だった子どもたちが通えるような通信制高校は、市内にも数多くあります。しかし、義務教育段階で不登校傾向の子どもたちをサポートするような学校は、ほとんどありません。そのため2024年7月、義務教育段階の子どもたち(主に中学生)で、不登校傾向にある子どもたちを支援する「サポートスクール C-Academy」を立ち上げました。

 私のこれまでの経歴としては、大学卒業後、レンタル店で店長などをしながら資金を貯め、英語もよく話せないままカナダに渡りました。3年間滞在し、学校で学んだり、MLBの野球場やNBA&NHLのアリーナで働いて経験を積みました。帰国後は、偏差値50以下の子どもたちを対象にした学習塾を開き、10年間経営しました。その後、公立中学校の教諭として11年間勤務(発達障害者支援センターでの1年間を含む)しました。現在は「サポートスクール C-Academy」で日々、子どもたちと向き合っています。教員免許は中学英語、中学社会、高校地歴、高校公民を取得しています。また、3年前にメンタルケア心理士の資格も取得しました。


スクール設立の背景

 塾経営10年間、公立中学校勤務11年間を通して、様々な子どもたちや家庭を見てきました。その中で「このままの教育でいいのか」と感じたことが、このスクールの設立の決意につながりました。

 現在、全国の15~64歳で約146万人がひきこもり状態にあるそうです。(令和4年度内閣府調査)学校でも「この子は将来、大丈夫だろうか」と心配になる子どもたちがいました。不登校や、別室登校で教室に上がれないなど、その人数は増加傾向です。その原因も、集団が苦手だったり、勉強がわからなかったり、家庭環境が複雑だったりなど様々です。

 そして、特別支援学級で学ぶほどではないが、通常学級では厳しいのではないかと思われる子どもたちも多くいます。いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる子どもたちです。彼らは、発達障がいの診断が出るほどではありませんが、なんらかの特性があって困難を抱えている子どもたちであり、現在の各学級に数人は在籍していると言われています。私が担任していたクラスにも、不登校の子どもが2~3人いました。学年や学校全体だと、その人数はかなり多いものになります。近年では、大人の発達障がいやグレーゾーンについても、よく耳にするようになりました。発達障がいの診断が出ている子どもたちについては、経済的および社会的など公的支援が受けられます。例えば、税金の控除や交通機関の料金割引、放課後等デイサービスの利用などです。それに対し、グレーゾーンの子どもたちについては、公的支援や受け皿がほとんどない状態です。このような子どもたちが将来、ひきこもりになってしまうのではないかと心配でなりません。

 グレーゾーンの子どもたちに限らず、現代においては様々な背景を抱えた子どもたちが多くいます。彼らが大人になり、自分にあった仕事に就き、自分で稼いで生活できるように自立することが、彼らの人生とこの国を豊かにしていくものと信じています。現在の日本は、労働力を確保するということで、より多くの外国人を受け入れようとしています。しかしその前に、まずは彼らのような日本人を支援することが優先されるべきではないでしょうか。なんとかして子どもたちの未来をより良くしたいと取り組んできましたが、現在の学校現場は教員不足や業務の多様化、生徒指導や保護者の要求への対応などが増加し、サポートを必要とする子どもたちに対して十分な支援ができているのと言うには難しい状態にあります。私自身、生徒たちから「放課後に勉強を教えてもらえませんか」と頼まれても、それを断らざるを得ない状況にあることがよくありました。

 グレーゾーンの子どもたちは、不登校傾向になることは少なくありません。そして、前述したように、そのような彼らの受け皿となるような機関や施設などは、とても少ない状況です。支援を必要としている彼らを何とかサポートしたいという思いをもちながら年月が流れていく中で、彼らが明るく社会に羽ばたくためには、最低限の学力や他者との関わり方を身につけることが必要だと思い、教員を早期退職し、「サポートスクール C-Academy」を設立するに至りました。

主にリサイクルショップから備品を購入しました。


スクールが目指すもの

 スクールが目指すものは、「子どもたちが学校へ戻ること」です。もちろん、子どもたちのペースや状態を考慮しつつ、保護者の方と話し合いを重ねながら進めていくことになります。

 市内には、不登校の子どもたちの居場所としてのフリースクールは、いくつか見つけることができます。フリースクールには、一緒に農作業をしたり、料理をしたり、パソコンをしたりして、子どもたちの得意なことや好きなことを伸ばすことで居場所をつくるものがありました。一方で、私が教員としての経験や、発達障害者支援センターでの勤務を通して感じたことは、少しでも学力をつけて、学校に復帰できるようにするために、その不安を取り除くことに重点を置いたスクールがあっても良いのではないかということです。せっかく頑張って学校に行っても、授業がわからなければ苦しいでしょう。わからないまま6時間の授業を静かに受け続けるというのは、きっと苦痛だと思います。少しでも学力がついてくれば数値として見ることができます。「すべてのテストで高得点を取る」というようなことを目標にしているわけではありません。「頑張ればできた!」という経験値を積んでほしいのです。それにより学習意欲も増し、精神的にも安定することで、学校へ戻りやすくなると思います。またこれには、高校入試のことも考えられています。不登校傾向の子どもたちは、どうしても欠席日数が多くなってしまい、内申点が低くなります。高校受験をしても、合格が難しくなってしまうのです。

 「得意なこと = しなければいけないこと」ならば特に問題はありません。大切なのは「苦手なことだけど、しなければいけないこと」とどう向き合うかです。そのようなことにも「ちょっと頑張ってみようかな」という気持ちを形成していくために、どのようにすればよいのかという方法を子どもと一緒に見つけ、それを身につけていくことが彼らの自立につながるものと考えています。「勉強は頑張ってみたいけど、やり方がわからない」ということは、子どもたちからよく耳にした言葉です。勉強や活動を通じて、人生で壁にぶつかった時の自分なりの対応方法を身につけ、彼らが自立できるようにサポートをしていきたいと思います。

教室(左)と自学スペース(右)です。学校に近い雰囲気にしました。


スクールの理念

 サポートスクール C-Academy で大事にしていることがあります。それは以下の3つです。

  ・挨拶をしよう
  ・「ありがとう」と「ごめんなさい」を言おう
  ・人の話を素直に聞こう

 学力をつけていくことも大事ですが、それ以前に人として成長することも大切です。社会には様々な人たちがいます。学校も同じです。これら3つのことを身につけることで、他者とのコミュニケーションを円滑にしていけると思います。子どもたちが社会に出てからも周りから愛される存在になるように、この3つの大切さを教えています。

 また、現在の学校教育は、生徒全員にタブレット端末や、それを使ったオンライン授業など、以前の状況とは大きく変化しています。それらをうまく使える子どもたちはよいのですが、そうではない子どもたちも一定数います。私は個人的には、タブレット端末は授業のサポート的な役割として使用し、基本的にはやはり紙の教科書で授業をすることが重要だと感じています。子どもたちには、最低限の学力をつけながら、思いやりのある大人になってほしいと願っています。


スクールの現状

 「最低限の学力をつけ、学校に戻れるようにサポートする」という方針のもと、スクールは彼らの学校への復帰をサポートしています。スクールは、彼らが一時的に不安定になっている状態を調整し、学校に戻る準備するような場所と考えています。対象は義務教育段階の子どもたちで、主に中学生です。午前中から夕方までの間、スクールで勉強や活動することができます。また、学校に戻れるようになったら、放課後にスクールに通って勉強することができる体制にもしています。講師は私一人ですが、フルパワーで子どもたちに向き合っています。

 現在、スクールには数名の中学生が通ってきています。学校に行けなかったり、家の外にもなかなか出られなかったりした子どもたちが、スクールに来ることをきっかけにして、少しずつ良い方向に進んでいるように感じています。保護者の方々も、子どもが少しでも外出したり、家族以外の人と話したりすることで安心した様子です。子どもが家にずっと居ることで、保護者の方々も心配で精神的に疲れてしまったり、仕事を辞めないといけないかもしれないという悩みがあったりしましたが、それも解消傾向に進み、家族全体の中でも良い循環が生まれているようです。

 思い返すと、公立学校の教員を早期退職した直後は、スクールの設立にあたり、最初はまったく何もわからないところから始まりました。幸いにも、スクールの場所を探すために相談した不動産屋さんや、スクールが入ることになった建物のオーナーさんも私の考えに共感していただき、とても良い御縁に恵まれました。スクールが入る前は、この場所にテレフォンアポの会社が入っていたらしく、個室がまだ残っていました。それらも、視覚的な刺激が苦手な子どもたちにとっては、集中しやすい場所として活用できると思います。スクールの場所が決まってからは、さらに内装、机、イス、パソコンなどのハード面の準備だけではなく、保険や家賃などにもコストがかかります。開校には100万円以上かかりましたが、運営側に公的な補助金や助成金などの支援があることもなく、私自身のわずかな貯蓄と退職金を使いながら、なんとかスタートすることができました。

 また、障害者手帳や医師の診断書があることで申請できる受給者証をもっている子どもたちは、1割負担で放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用できます。そのため利用者も利用しやすく、福祉施設もある程度の収入が見込めます。一方でグレーゾーンの子どもたちは、受給者証を取得できないような場合もあり、経済的にも厳しい家庭が少なくありません。そのため、スクールでは彼らが通いやすいように、授業料もできる限り低く設定しました。できれば無料が良かったのですが、スクールを維持していく必要がありました。また、入会金や教材費など、授業料以外の費用は一切ありません。教材は学校の教科書やワークなどを活用しています。当然、ここまでの経営状況はとても厳しい状況になっています。グレーゾーンや不登校の子どもたちの受け皿となるようなスクールが市内にもあまり見当たらないのは、ご家庭の経済的負担を考慮した場合、現実問題として経営を継続するには収入的な困難が大きいからなのだろうと感じました。

4つの自学用の個室です。刺激が苦手な子どもたちは、集中しやすい場所です。


クラウドファンディングとの出会い

 スクールを開校したものの、やはり私自身の思いだけでは難しい面も出てきます。そのような中、クラウドファンディングを知人から教えてもらいました。実際、クラウドファンディングという名称は知っていましたが、その内容などはあまりわかっていませんでした。これから、より多くの子どもたちをサポートしていく上で、スクールを継続的に運営していくには、自己資金だけでは正直、不安はあります。そのため、詳しく調べていく中で、このクラウドファンディングを通じて、私の考えに共感していただけるような方々に出会えたら、子どもたちの未来にとっても良いことなのではないか思いました。

 また、クラウドファンディングを活用してみようと思った理由が、もう1つあります。それは、このように困難を抱えた子どもたちが存在しているということを、より多くの方々に知ってほしいということです。グレーゾーンの子どもたちの困難について、社会にはあまり知られていないというのが現状です。彼らの状況や情報を知ることで、何ができるかを考えるきっかけになれば幸いです。一人一人ができる範囲でいいので、子どもたちと日本の将来について考えたり、行動したりすれば、社会全体にとって良い影響が生れると思います。そして私自身も、自分の信念を貫いて活動していこうと思います。


スクールのこれから

 開校したばかりのスクールですが、様々な視点から子どもたちをサポートしていくことを考えています。例えば、子どもたちが通う学校の校長先生と話し合いで合意できれば、スクールに通うことが、学校での出席扱いになります。また、私自身の教員としての経験から、学校や担任の先生の業務内容などを把握しており、状況なども理解しています。今よりもさらに連携を密にして、「学校ができること」と「スクールができること」の両面から子どもたちをサポートしていくことができます。幸い、私の元同僚の多くの先生方が現職で頑張っておられます。学校とスクールが協力し、ご家庭とも情報共有をして、同じベクトルで子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。

 そして、将来はこの「サポートスクール C-Academy」をNPO法人にしたいと考えています。NPO法人になれば、運営も今よりはスムーズになるのではないかと思います。

 また、子どもたちが卒業した後、就職などで困難にぶつかり、どうしようもなくなってしまった場合に備えて、お金を稼げるような場所(お店や作業場など)をつくり、働けるようにしたいです。そして彼らが納税者になることが、自立するということになります。しかし、これはまだまだ先の話になると思います。


リターンについて

 リターンにつきましては、お礼のお手紙やメール、スクールのホームページやインスタグラムに感謝の言葉とともにお名前を記載する設定にしております。

 教育という関係上、商品などの生産はできないので、できる限りの感謝の気持ちを込めて、リターンとさせていただきたいと考えています。


最後に

 国とは人です。人が国をつくります。そのためにも、支援を必要とする子どもたちに手を差し伸べ、彼らの将来をより良いものにすることが、この国のより良い未来にもつながると思います。学校の先生方と連携し、本人やご家族と進むべき道を一緒に考えながら、スクール、学校、家庭の三者で子どもたちを支援し、彼らの未来の可能性をより大きく広げるために全力で取り組んでまいります。

 そのために、このプロジェクトを皆様と一緒に実現させていただければと思います。皆様からの支援金は、スクールの教材費や備品、運営費などに使わせていただく予定です。

 皆様の温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 教材費や備品、その他の運営費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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