2021/08/26 13:37

こんにちは!School Voice Projectを応援してくださっている皆さん、ありがとうございます。
この間、クラウドファンディングと先行ユーザー登録キャンペーンを実施する中で、複数の方から寄せられたご質問がいくつかありました。

そこで、この活動報告欄にて、順次ご説明したいと思います。
以下の3つのご質問について、3回に分けてお伝えします。

1)「"フキダシ"には誰が登録できるの?」
2)「個人情報やアンケート結果の扱われ方はどうなるの?」
3)「今後の運営資金はどうしていくの?」


1つ目は昨日投稿済みになります。(気になる方はお読みください^^)
今回は2つ目、「個人情報やアンケート結果の扱われ方はどうなるの?」についてです。

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この間、教職員の方を中心に、
ユーザー登録するにあたって、気になること・不安なこととして、

「登録した個人情報は誰が見られるの?
 教育委員会などに声を届けるときに、個人が特定されることはありませんか?」
 
「現場の声といっても多様で、いろいろな意見があると思いますが、
 運営側の意図によって、恣意的に"現場の声"が利用されてしまわないか」


といった声が届いています。

いずれも、不安に感じられるのも、もっともだと感じました。
そこで、現時点で考えている仕組みや、School Voice Project としての考え方・方針を、以下の通り、お示ししたいと思います。

●ユーザー登録時に入力していただく個人情報の扱い等について

ユーザー登録時に入力していただく情報については、「"フキダシ"には誰が登録できるの?」の投稿でも詳しく紹介しましたが、以下のようなことをお書きいただいています。

勤務校の校種、設置者、学校規模、雇用形態、職種、教科(教諭のみ)、校内での役職・立場、生まれた年、勤務年数、担当部活、性別、勤務自治体、ニックネーム 等

これらの情報のうち、ニックネームと職種については、サイト内の「みんなに聞きたいこと」のコーナーに書き込んだ際には表示される仕様になっています。その他の情報を見ることができるのは、運営者(School Voice Project事務局)のみで、オープンになることはありません。

プライバシーポリシーの詳細については、以下からご確認いただけます。
School Voice Project /フキダシの個人情報保護方針


●アンケート結果をメディアや行政等に届ける際の個人情報の扱いについて

こちらについても、複数のご質問をいただきました。例えば教育委員会にあるテーマについてのアンケート結果を届ける際に、「○○小学校の□□先生がこんな意見を言っている」ということが分かってしまって、不利益が起こらないか?というご不安を抱かれる方もいらっしゃると思います。

その点については、School Voice Projectでは、「この属性の教職員の方の、何割がこう答えています」というように、あくまでも個人が特定されないかたちで、メディアや行政にアンケート結果を届けてまいりますので、ご安心ください。

また、WEBアンケートサイト「フキダシ」では、ユーザー登録の際、実名と勤務校については「必須」ではなく「任意」で、抵抗がない方のみお書きいただく仕組みになっています。
アンケート結果の信頼性をより高めるという意味では、実名と勤務校付きで登録されている方が、(個人が特定されないかたちをとるにせよ)、メディアや行政にとってのインパクトは大きくなるのは確かです。ただ、現段階では、不安に感じられてユーザー登録を断念する方が多くなる可能性を考え、「任意」とさせていただいています。この点については、本プロジェクトを応援してくださる方々の中でも、ご意見が分かれるところかと思いますが、内部でも時間をかけて議論し、現段階ではこのような判断になっております。ご理解いただければ幸いです。

●運営側の意図によって恣意的に「声」が使われないかというご心配について

この点については、ご指摘いただいて、不安を抱かれるのももっともであると感じました。
特に、呼び掛け人の武田や、運営サイドのメンバーとつながりのない方にとっては、「そこの信頼が担保できなければ参画できない」と思われても仕方ない部分だと思います。

この点について、私たちが考えていることは以下の通りです。

まず、集まった声を、「School Voice Project」「フキダシ」としては、あくまで中立性・客観性を担保したかたちで発信します。武田個人や、それぞれのメンバーは、もちろんテーマごとに「自分の意見・主張」は持っていますが、それを主張するために、「フキダシ」に集まった声を利用することはしないことをお約束します。

WEB記事や、行政に対しての情報開示、メディア向けに会見をする際などの、発信のイメージとしては、以下のようなものになります。

「この件について、フキダシに登録している現場の教職員の方たちのうち、何%は賛成、何%は反対、何%はどちらとも言えないと答えています。賛成については、大きく分類すると、3つの理由があることが読み取れました。理由A、理由B、理由Cです。例えば、理由Aとしては、このような意見が自由回答に寄せられています。クロス集計をすると、こういう現場の実態があることが考察できます。」

このように、集まった声をもとに言えることを、ニュートラルにお伝えするということが基本となります。恣意性が介在する懸念があるとすれば、理由の分類と考察のところだと思いますが、この点については、複数のメンバーや、プロジェクトに協力・参画してくれている教職員=アンバサダーの方の間でアウトプットの仕方を揉み、さらに場合によっては研究者の方などともご相談しながら、極力中立性を担保するための手立てを打っていく予定です。今後の私たちの活動や社会発信のあり方を見ていただく中で、「バランスがとれているな」「現場の声を悪用されることはないのだな」という信頼を感じていただけるよう、継続的に努力していくつもりです。

同時に、一方で、あるテーマについて、「フキダシ」でのアンケート結果を活かして、政策提言や推進/反対のためのアクションが起こっていく、ということは私たちの願うところでもあります。ですが、その際には、あくまでもその主体を「School Voice Project」「フキダシ」とは区別し、フキダシでアンケートに答えてくださったユーザーの皆さんの意見を代表しているわけではないこと(総意ではないこと)を明確にすべきだと考えています。

武田個人や、アンバサダーの有志、あるいはその時に「この指とまれ」で集まったプロジェクトメンバーによる提言アクションである、というふうに整理することは当然必要です。

極論を言えば、あるテーマについて、「フキダシ」でのアンケート結果が、賛否二分するようなものになったとして、「賛成・推進」のためのアクションと、「反対・歯止めをかける」ためのアクションが両方展開されていく、というようなことも場合によっては起こってよいのではないかと考えています。

この辺りのバランス感覚は、本プロジェクトを運営していく上で、非常に重要なところだと思います。ご質問・ご指摘をいただき、アウトプットする機会を得られて非常にありがたく感じています。

さらに掘り下げたご質問があれば、お気軽にお寄せください。