2021/11/30 09:00

支援者の皆様、おはようございます。
本プロジェクトの趣旨や活動報告にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
11月も今日で終わりです。今年1年を振り返るにはまだ早いかもしれませんが、あと1か月で何ができるか、来年からの本格的な活動のために、やるべきことは何か、日々考えて過ごしております。


さて、先日実態情報の遣り取りをした小学4年の保護者さんのお話です。

娘のN子さんが、帰宅するなりランドセルを投げつけ「明日から学校に行かない、あんなの先生じゃない、〇君にばかやろうって3回言って、その子の絵を、空はこんなんじゃねえって色塗り替えた。許せない!」と、めずらしく感情をむき出しにし、怒りをあらわにしたそうです。

保護者のOさんは、しばらく学校を休ませることにし、行ける時は保健室登校をすることになりましたが、その後の話も耳を疑うものでした。

欠席することが多くなったことで、連絡帳を登校班に持って行くと、同級生が逃げる、隠れる、睨むなど、ものすごく嫌そうにする、そのため仕方なく電話連絡にすると、担任から休んで迷惑かけているんだから、ルールぐらいは守ってほしい」と言われてしまった。

それ以降も担任とのやり取りでは話がかみ合わず、ある時その担任がだんだんとヒートアップ。
「クラスの子はクソ寒い中、学校に来て、クソ寒い教室で、クソ面白くない授業受けて、クソ美味しくない給食食べてクソ頑張ってる。N子さんは自分の好きな時間に学校に来て、あったかい保健室で好きなことして自分勝手に過ごして、当番とかクラスに迷惑かけているんですよ。分かってますか?
そして最後に、「今日は言いたいことが言えてスッキリしたわ(笑)

保護者のOさんは頭が真っ白になり、何を言われたのか受けとめきれなかったとのことです。
帰宅後、教頭に電話すると、「担任はそんなつもりで言ったんではないと思います。誤解です。」

その後、その担任については他の保護者からも教頭あてにクレームが入り、N子さん以外にももっと辛い思いをした子がいることを知ったそうです。その担任教師は圧力で抑え込む方法でクラスを統制してきており、今まではそれが通用し、良しとされてきた。しかし、N子さんのクラスの子どもたちには、その方法が通じなかった…と。
教師の不適切な指導が、不登校や保護者からのクレームという形で現れたケースでした。


このような事例はレアケースだと思うかもしれません。
しかし、残念ながら、日々実態情報を収集していると、こうした実例はとても「レア」とはいえないのが実情です。

教師による生徒いじめ、「ばかやろう」「てめえ」「よけいなことすんなバカ」「うっせえだまってろ」等の暴言・・・
そのような言葉のあと、机を蹴られた、というケースもありました。そして先生が怖いという理由で不登校に。
・・・教室では何が起こっているのか。第3者からは見えません。

「先生が怖い」という理由の不登校、そして、「先生が許せない」という嫌悪感での不登校があるという現実。

大前提として、子どもたちのことを第一に想い、本当に良くしてくれる先生方もいます。
学校の理不尽をなくすため、同僚や管理職と闘っている先生方もいます。

それでも、残念ながら不登校の大きな要因の一つに「教員」がある、これは隠しきれない事実です。この問題に、どう真剣に向き合っていけば良いのか。

以下のデータは、今年10月に文科省が公表したものです。
小学校の不登校の最初のきっかけは「先生」が約30%を占め、‟最多”となっています。↓


中学校でも、30%近くを占めています。↓

有識者会議では、不登校の課題は多種多様でコロナ禍も加わって複雑化しているため、精度の高いアセスメントが求められるとしつつも、学校(先生)回答では1.2%しかない「先生」要因が、児童生徒回答では30%というこの大きな食い違いついて、戸惑いや問題提起する声が上がったそうです。

「従来の学校回答のアンケートでは、実態は見えていなかったのではないか」という疑問。
これは、深刻に受け止めるべき大きな問題です。そこには学校側の無意識な見落としだけでなく、アンケートの改ざんや故意の事実湾曲もあり、その結果をもとにこれまで国の支援策が練られてきた、ということになるからです。
今後の文科省の支援策や方針に注視し、来年計画されているパブリックコメントやあるいは議員への報告・情報提供などをもって、アンケート方法の見直しや問題の根本的解決への舵取りなどを求めていきたいと思います。


子どもたちを取り巻く学校環境が大きく改善されていくように、来年は情報収集や発信だけにとどまらず、組織として具体的なアクションをしていきたいと思います。
そのための資金集めとして本クラウドファンディングに挑戦しています。
もし可能であれば、ご友人や知人等への本プロジェクト拡散のご協力を、今一度お願い申し上げます。

そして、活動への応援・励ましの言葉、ご意見ご感想など、いつでも歓迎いたします。
どうぞよろしくお願い致します。