2019/08/14 02:16

以下、今回のプロジェクト遂行責任者である生形秀之より報告させていただきます。


7/25〜28に行われた、<FIM世界耐久選手権最終戦 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会>参戦報告です。

例年より1日早く水曜から始まった走行。水曜、木曜は、事前テスト時にはできなかったことを含め、多くの時間帯において 自分が確認のための走行を重ね、トミーとブラッドリーに走行してもらい、また調整を…という作業に費やしました。

金曜午後の予選は、3名のライダーの出したベストラップタイムの平均が結果になるので、その前の朝のフリー走行時には 、「一年をかけ準備をし、膝のケガからも復帰した今の自分の出せるタイムはどれほどか」確認するつもりでした。走行スタートの 合図と同時にピットを出て、最大限集中もしていました。しかしアウトラップとはいえ200km/h以上出ているハイスピードコーナー で予想外の動きをした他マシンをかわし切れず、マシンがぶつかり、転倒に至ってしまいました。
右鎖骨や肋骨の骨折と肺挫傷、肺気胸、脳震盪のケガを負い、ドクターヘリで救命救急病院へ搬送されました。 この時点でレースに出ることは絶望的となり、2人のライダーと、チームに託すほかなくなりました。

ブラッドリーのスタートが決まった瞬間は歓喜しました。1周まではいきませんでしたが、3/4周をトップで走り、世界中が エスパルスドリームレーシング・IAIに注目してくれたと思います。 その後は雨も降らず、ほとんどセーフティーカーも入らなかった今年の暑い鈴鹿でしたが、終盤まで上位陣に大きなトラブル もなく淡々と進むレース展開でした。
予選9位、決勝8位。 メーカーが直接運営しているファクトリーチーム、ファクトリーチームと同じマシンを使用しているサテライトチームにもっと 食い込み、表彰台の近くでレースを展開していきたかったので、少し力不足だったと感じる部分もチーム代表としてありました。 そして金曜日以降ライダーとして何もできなかった事が非常に悔しく歯がゆい思いでした。 高い目標には届きませんでしたが、2人のライダーも全力で走ってくれました。そしてチームスタッフも懸命に動いてくれ、 そして結果を残してくれました。とても感謝しています。
先ずはチームの8耐参戦を、表彰台にのる夢を、応援していただき、ありがとうございました。
早くケガを治して復帰したいと思います。
今後とも熱い応援宜しくお願いいたします!