はじめに・ご挨拶
はじめまして、栗野泰成(くりのたいせい)とターニャ・ゴメスと申します。私たちはこれまで主にスポーツというツールを使い、世界の子どもたちを幸せにするための様々な活動に取り組んできました。
このプロジェクトで実現したいこと
【1人でも多くの子どもたちに、より質の高い「運動×英語」のプログラムを届けたい!】
このプロジェクトでは、「運動や遊びを通じた英語教育プログラム」であるMovEnglishという幼児向けプログラムを1人でも多くの子どもたちに届け、子どもたちが幸せになれる環境を整えます。
近年、「非認知能力」という言葉が注目されていますが、初めて聞いた!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
非認知能力とは、IQやテストの成績で測れるような力である「認知能力」ではない力。つまり、目標に向かってやり抜く力や他者とのコミュニケーション能力などのような力のことです。
ノーベル経済学賞を受賞した教授の研究結果により、非認知能力を伸ばすことが、子どもの将来の経済的安定や幸福に結びつくことが分かり、とても注目されています。
さらに、いくつかの研究結果で運動が非認知能力を高めることが示唆されているため、子どもたちの非認知能力を高める最適なツールが運動や遊びだと考えています。
MovEnglishの共同代表は2人ともスポーツ・体育に関する学問を専門としているのに加え、カンボジアの体育・スポーツ分野に関する協力および研究に関する多大な功績を認められ、1905年から続く由緒ある「モニサラポン大十字章」を受賞した筑波大学の山口拓助教をアドバイザーとして迎え、より質の高いプログラムの提供を目指しています。
また、カリフォルニア大学アーヴァイン校脳老化・認知症研究所所長のカール・コットマン氏は、学習のプロセスで重要な働きをする分子を運動が刺激することをはっきりと証明し、運動と認知機能が生物学的に結びついていることを突きとめました。つまり、ただ単に子どもに学習させるより、運動を取り入れた学習は子どもの能力を引き出すということです。
例えば、英語学習について考えてみましょう。上記の研究結果から分かるように運動や遊びを通じた学習は、文法のように規則を覚える必要があるときに役立つでしょう。さらにそれに加えて、瞬間的に頭の中で英作文せざるを得ない環境を自然に整えることができるのではないでしょうか?子どもたち同士で遊びやスポーツのためのルールを決めなければならないときのような場合ですね。
小学校英語教育の早期化(2020年には3年生から「必修化」、5年生から「教科化」)に対応する必要がある昨今。幼児期から遊びや運動を通して英語に触れることで、子どもたちの基礎力を下支えできるのではないかと考えています。
そして、なぜ小学校教育ではなく、幼児教育をやるのかというと、下図のように経済学では教育は「投資」とみなされており、そのコスパが1番高いのが幼児期だという研究結果が出ているためです。リソースには限りがあるので、まずは幼児教育にフォーカスすることで多くの子どもたちを幸せにできると信じています。
プロジェクトをやろうと思った理由
【Impossible is nothing】
共同代表であるターニャ(写真右)は、発展途上国であるエクアドル出身です。彼女は人々が経済状況のせいで能力を制限される場面を何度も見てきたそうです。エクアドルでは「自分にはそれをする資格がないからできない。」・「自分ではなく、その資格を持っている人に任せる」というのが普通だそうです。結果として、エクアドルのたいていの人々は彼らの目標、夢そして彼らの幸せさえもあきらめていくそうです。
ターニャは幸運にも、エクアドルで剣道に出会い、多くのチャンスに恵まれました。彼女は「日本で剣道をする」という最初の夢を達成し、それが想像していた以上に難しくない(アルバイトをし、お金を節約し、そして日本行くだけ)ことに気付いた後、彼女はもっと大きく夢を見始め、お金を言い訳に夢をあきらめることはしなくなりました。自分の能力を高めることで夢を叶えられると信じています。
そして彼女は今、「不可能なことは何もない」という言葉を座右の銘に掲げ、日本そして世界の子どもたちが自分の人生を自分で選べるようにMovEnglishを立ち上げました。
【自分さえ幸せになれない既存の教育をそのまま児童たちに教える違和感 / 異国の地での衝撃の現実】
MovEnglishのもう1人の共同代表である私(写真左・栗野)は、大学卒業後、小学校2年生の担任として働きました。
しかし、私は自分自身の存在価値はないと思い続けた暗黒の大学時代を過ごしたので、児童たちに自分が教わってきた教育を伝えることに自信が持てず、精神的にも追い込まれてしまいました。
その後、青年海外協力隊(JICA)として逃げるように東アフリカ・エチオピアに渡航し、衝撃的な現実を見聞きします。
路上で物乞いをしてくる子どもたちの中には手足がなく、地面を這って声をかけてくる子どももいました。初めは驚いていた光景も、生活に慣れると日常となります。しかし、ある雨が降っていた日だけは何かいつもとは違う感じがしました。いつも路上にいるはずの手足のない子どもや大人の姿が見えなかったんです。
周りにいた人の話によると、その路上にいた人たちは、どこかから連れてこられていたというのです。よりお金が集まるからという理由で、誰かによって手足を切り落とされて。。。
私は幸せとは何かについて深く考えさせられました。
そして、出てきた答えが「生まれた環境に関わらず、自分で自分の人生を決められる」ことが人間にとって1番の幸せではないかということでした。
事実、いくつかの研究でも「ありのままに・自分らしく・自己決定できる」方が幸福度が高いといわれています。
そこで、様々な本や論文を読み漁り、下図のように子どもたちが自己決定できる環境を構成する3つの要素にたどり着きました。(現時点での考えであり、今後新たなエビデンスが見つかり次第アップデートします。)
それは「①金融資本 ②人的資本 ③社会関係資本」という3つの資本を持つことです。
それらの資本それぞれにMovEnglishを通じて育まれる「認知能力」と「非認知能力」が密接に関係しています。私たちはつくば市を拠点にMovEnglishを展開することで、世界中の子どもたちが「自らの価値観に従って意思決定できるようになり、世界の幸せの総量が最大化される」のではないかと考えています。
これまでの活動
これまで30名以上のつくば市の子どもたちにMovEnglishを届けてきましたが、
私たちの力だけでは到底世界中の子どもたちが幸せに生きられる社会にすることは不可能です。
そこで、少しでも多くの子どもたちに質の高いプログラムを届けられるように、ご協力・ご支援いただきたいと思い今回このクラウドファンディングを立ち上げました。
どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします!
資金の使い道
目標金額は30万円です。正直、30万円だけではすぐに資金は尽きてしまいますが、より多くの人にMovEnglishを知っていただくため、クラウドファンディングを実施しています。運営費については、外国人留学生の方を企業様にご紹介することで持続可能な運営をしていきたいと考えております。
以下が主な資金の使い道です。
・講師への謝礼金(時給1500円)
・施設利用料(1時間あたり1500円~3000円)
※これまではつくば市の交流センターで開催していましたが、規模を拡大するにあたって他の施設を利用するため、費用がこれまでの倍以上になる概算です。
・教材の購入費
・運営費(0円)
※運営にかかる人件費は含まれません。
実施スケジュール
まずは週に2回1時間ずつのペースで開催していきますが、研修修了済みの講師や開催場所の確保が出来次第、順次拡大していきます。(Facebookグループ【MovEnglish in つくば】で開催情報をシェアしていきます。)https://www.facebook.com/groups/811268262569305/
最後に
運動や遊びを通して幼児教育をアップデートし、子どもたちが幸せになれる環境を整えていきます。
応援よろしくお願いいたします!
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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