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“Time”は児童養護施設の子供達に
時間とお金を寄付するボランティア団体です☺︎
お金やモノの寄付だけではまかなえないもの、
子供達の心に響くものを提供したいと考えています。
このコミュニティについて
はじめまして、代表の奈良輪美幸です。
大学で心理学を専攻後、児童養護施設で職員として働いていた経験から、「もっと子どもたちに寄り添った支援がしたい」と2017年7月、ボランティア団体「Time」を立ち上げました。
お金の支援だけでなく、子どもたちと遊ぶための”時間”を提供する団体だからです。
公園やプールで遊んだり、2018年10月には社会人サークルISTコミュニティ代表・川畑様の支援でディズニーランドにも行くことができました。
ディズニーランドはもちろん、市民プールや公園の活動でも、施設の子にとっては特別なこと。毎回、子どもたちは生き生きと目を輝かせて喜んでくれます。
ここまで活動を続けてくることができたのも、クラウドファンディングをはじめ各方面からご支援いただいた皆様のおかげです。
■目次 ・児童虐待、ニュースのその先 ・児童養護施設の現状 ・施設職員だった私の悩み ・人生の宝がみつかる遊びボランティア ・Timeの足あと(活動実績) ・なぜ「継続型支援」が必要なのか |
子どもの虐待件数は年々増加の一途をたどっています。身体的虐待のほか、精神的虐待やネグレクト(育児放棄)が増えているのが特徴で、明らかになっていないものを含めるとかなりの数に上ります。
発行:Time事務局 (厚生労働省資料より作成)
記憶に新しいのは千葉県野田市の小学4年生栗原心愛(みあ)さんの事件ですが、ニュースになるのは児童虐待のごく一部でしかありません。
平成28年度の虐待による死亡人数(心中以外)は49人。一週間に1人の割合で虐待により子どもが亡くなっているという計算になります。
「児童虐待による死亡事例の推移(児童数)」社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会による検証結果より
それでは、虐待などの環境から逃れられた子どもは、どうなるのでしょうか。
保護された後、家庭に戻すことができないと判断された場合は「児童養護施設」で生活することになります。
虐待、死別、親の精神疾患や経済的理由から養育困難となり、親族の元で生活することが出来ない2才から18才までの子供が共同生活を送っている福祉施設です。
親と暮らせない事情は様々ですが、児童養護施設は全国に615施設あり、約3万人の子供たちが生活しています。
虐待などの環境から逃れられたとはいえ、やはり児童養護施設が子どもの心身育成のうえで最良というわけではありません。
施設での共同生活では、施設にもよりますが一つの生活空間に子供が20人以上いることもあり、個人のプライベートな空間を持つことは叶いません。ルールに沿った集団生活では、子どもなら当たり前の要望も我慢して暮らすことになります。
施設によっては資金や職員の不足で、我慢が強いられることも。公園にいきたい、おもちゃが欲しい、外食がしたい…それが些細な要望でも「同伴できる職員がいないから」「あなただけに買うわけにいかないから」と、いろんな理由で叶わないのが現状です。
また、親や家を失う経験をした子どもは、周囲の人を信じることが難しくなり、あえて嫌われるような言動(試し行動)をすることがあります。集団生活では「問題児」だと決めつけられ、余計に周囲との関わりや精神をこじらせてしまうことも。
担当の施設職員も諸事情により退職することがあり、その度に子どもたちは、親がいなくなったような感覚に陥ります。せっかく信頼できそうな大人に出会えた子供にとっては辛い体験です。代わりに新しい職員が来ても馴染めないこともあり、そのたびに子ども達は困惑しています。
大学で心理学を学んだ私が施設職員として働いていた頃、子どもたち一人ひとりとコミュニケーションをとる余裕がないのがジレンマでした。
職員の仕事は、買い出しや料理からはじまり、洗濯、掃除といった家事全般、ミーティングや他機関(幼稚園や学校、児相や医療機関等)との連携、その日の記録といった事務作業…宿直の日には子どもの宿題を見たり、お風呂に入れるなどの生活支援をしたりと、とにかく慌ただしく、子ども一人一人と充分に関わる時間をもつには、あまりにも時間が足りないのです。
それもそのはず、「職員1人あたり18人の子供を担当する激務*」とも言われるハードワークで、子ども一人ひとりの細やかなケアにまで手が回らないのが実情です。(*施設により異なります)
一方子どもたちは「大人を独り占めしたい」との思いから、担当職員の取り合いになることも。自分の存在を受容してもらうことが重要な時期に、十分に大人に話を聞いてもらったり甘えたりすることが叶わない状況です。
私は、施設を退職後「もっと子どもたちと関わりたい」「施設の子どものために支援したい」と考え、賛同してくれた友人と3人で活動をはじめました。
その活動をするなかで「子どもたちにとって本当に必要な支援ってなんだろう」と湧いてきた問い。
職員だった頃の経験やジレンマから「ただ毎日の生活を共にするだけでなく、子どもたちがよりよく生きることを目的に長期的な視点で関わり、支援することが重要だ」という想いが芽生えました。
そこで、同じ子どもの成長を見守りながら、遊びを通して信頼関係を築いていきたいと考えたのです。
軽視されがちな「遊び」ですが、遊びのなかから好きなことや得意なことがみつかったり、コミュニケーションや人間関係を築く土台ができたり…「遊び」のなかには、子どもの未来を支える重要な要素がたくさん含まれています。
家庭の事情をそれぞれに抱えたまま施設で過ごした子どもは、施設退所後、人生に意欲的になれないケースも少なくありません。
子どもたちにもっと広い視点でたくさんのことを知ってほしい!
・暴力を振るわない大人も世の中にはたくさんいること
・頼れる大人が自分の味方として身近にいること
・人生には多くの選択肢があること
・夢を抱く権利は誰にでもあること
・生き生きと楽しそうな大人もいること
Timeとの関わりのなかで、遊びを通して施設外のことも体験してもらうことで、子どもたちになにかしら感じてもらえたら。
そして、「自分にとっての宝物」をみつけてもらえたら...と考えています。
私たちの根底にあるテーマは、子どもたちと一緒に「人生の宝さがし」をすることです。
私たち、Timeが考える「人生の宝」とは、信頼できる人との繋がりや思い出、叶えたい夢、未来への希望です。
長い人生、生きていれば誰もが辛い出来事にぶつかることもあります。
そんなとき心強い支えになるかけがえのない思い出や信頼できる人の存在は、まさに「人生の宝物」といっても過言ではありません。
特に幼少期の経験は、その後の人生に大きな影響を与え、大人になっても鮮やかに記憶に刻まれているもの。
さまざまな経験から「好き」をみつけ夢を抱いたり、出逢った大人の何気ない言動に影響を受けたり、その思い出自体が、その人にとってかけがえのないものになることもあります。
しかし、一般家庭の子どもと違い、児童養護施設で過ごす子どもたちにとって、様々な経験や人との出逢いを得るのは、簡単なことではないのです。
Timeの活動では、施設での暮らしでは叶えることが難しい「あらゆる経験」を子どもたちにプレゼントしたいと考えています。
きっとその経験が、子どもたちの未来に繋がると信じて。
ひとつの児童養護施設で約1年活動し、施設との信頼関係もできてきました。職員さんの声や子どもたちの反応から、着実に私たちの理想とする支援に近づいていると感じています。
【 心理的アプローチを盛込んだ活動内容 】
活動中に子どもの安全面配慮とコミュニケーションを目的として、子ども1人につき大人1人の担当を決める「ペアリング制度」や「少人数チーム制度」を導入しました。それにより子どもが相談事をもちかけてくれるなど、より親密なコミュニケーションも生まれています。活動毎に試行錯誤を重ね、子どもにとってよりよい支援を目指しています。
現在私たちは1つの児童養護施設と提携し、約20人を対象に遊びの企画を行なっています。(2019年6月現在)
2017年7月に3人で発足したTImeも、今では総勢20名になりました。外部に相談できる施設退所者や有識者も合わせるとその数は30人以上。
たとえ施設にいるたった一人の子どもの人生でも変わる可能性があるなら…私たちが活動し続けることには意味があると考えます。
社会的に大きなテーマである「児童虐待」は、育児環境の改善や親のフォロー、子どものメンタルケア、施設退所後のアフターフォローなど、あらゆるサポートが必要な問題です。
そのなかでTimeにできることは限られているかもしれません。でも、私たちだからこそできることを大切に、根気強く活動をしていきたいと考えています。
「活動はできないけど、Timeを応援したい」という方がいらっしゃったら、私たちの励みにもなります。
育った環境に関係なく、子どもが意欲的に自分の人生に向き合える土台づくりがしたい。
その子のベースとなる子ども時代を見守り、一緒に成長を喜べる大人でいたい。
そして、この活動の輪を10年後、20年後には全国615箇所の児童養護施設に行き渡らせたいと考えています。そのためには長く活動を続けていくことが重要なので、継続型の支援をお願いしたいと思いました。
設立当初は、Timeメンバーのポケットマネーを活動資金とし、その資金でできる範囲の遊びをしていました。その後、子どもたちや施設職員さんの声を反映し、より多様な「遊び」を盛り込みたいと、クラファンで支援をいただき実現しています。
しかしこれでは予算が常に不安定と言わざるを得ません。Timeの活動は長期的な視点で行うことが重要だという思いがありながらも、半年後この活動を続けている予算がないのが現状なのです。
さらに、活動費の中には運営費も含まれます。子供たちと楽しく遊べるのは、職員さんとの連携からはじまり、当日の段取りや下準備、ボランティアスタッフの取りまとめと育成、様々な資料作り…など、膨大な事務作業があってこそ。
組織作り・仕組み作りもしっかり行い2019年中にはNPO法人化を予定していますが、まさに普通の会社を立ち上げるような仕事量があります。他のNPO法人では活動費が発生するような仕事も、今は運営メンバーがすべて無償で行っている状況です。
これらの作業を担ってくれているスタッフはみな意識も能力も高く、児童養護への想いも強いスタッフです。しかし一人一人仕事や家庭があって、無償でハードワークをやり続けてもらうことには限界も感じています。
Timeとしては、継続可能な体制であることが、長く活動を続ける上では重要だと考えています。
子どもたちに会う度に親密度が増して色々な話ができたり、「背が大きくなったね!」と成長がみられる嬉しさがあったり、「ありがとう」「ごめんなさい」がさり気なくいえる優しさに感動したり。
好奇心の「種」が、今にも芽をだそうかという時期にある子どもたち。
自分の「好き」を発見しその芽を大きく育てていけるよう、あらゆる経験をさせてあげたいと考えています。
そして多くの出逢いや経験を通して、多様な生き方や幸せがあること、人生の選択肢はたくさんあることを知ってほしいと願っています。
未来の希望である子どもたちは社会の宝です。育った環境でその子の人生が左右されることのないように。
子どもたちの明るい未来を私たちは信じています。
月に1000円〜の支援が、子どもの未来に代わります。
毎月のランチ1回分をTimeにご支援いただけないでしょうか。
▼支援金の使い道
①子どもたちとの活動費…商業施設や公園などの入場料、交通費、食事代、遊び用具の購入など
②運営資金 …活動に関わる交通費、コピー代などの雑費、みなさまへの活動報告作成費
③最低限必要な仕事を担ってくれたスタッフへの活動費用(時給1000円程度を想定)
※本文中で使用している画像は主にTimeメンバーと子供たちの画像、一部は著作権・商用利用可のフリー画像となります。
CAMPFIREコミュニティは以下のお支払い方法に対応しています。
※1 d払いは参加費の上限5,500円まで(物販の場合は1,100円)
※2 Apple Payを利用できるのはSafariのみ、初月無料の特典への支払いは利用対象外
その他詳細や注意事項は対応しているお支払い方法についてをご覧ください。
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