このコミュニティについて
<モザンビークのいのちをつなぐ会> の活動地は、最貧困国モザンビークの中で最も
貧困度の高いカーボデルガド州です。その州都ペンバ市のスラム・ナティティ地区に
事務局と住居、”スラムの学び舎・寺子屋” を主とした支援施設を構え、
2013年4月から活動を続けています。
スラムの青年やママさんと一緒に働く、スラムの小さなNGO団体。
小さいけれど、力もち!を目指して、地味に地道にコツコツ、確かな活動を継続し
私たちは、スラムのみんなと、少しずつ成長していきたいと思っています。
<モザンビークのいのちをつなぐ会>は、現地での草の根活動に力を注ぎ
教育、公衆衛生、環境、緊急支援など様々な活動を展開していますが
すべてダイレクトな、直接支援活動です。
活動資金はすべて、スラム地区に住む、顔も家庭状況も熟知している
仲間との協働で、確実に、一人ひとりに、生きます。
(2019年の演劇ワークショップの様子)
(コロナ対策をし、勉強をする寺子屋の子どもたち)
「資本主義最後の楽園」と言われるアフリカ。
54カ国あるアフリカの国の どこか を旅行した人も多いでしょう。
でもその多くが、旅行しやすいアフリカでも先進国の国々だと思います。
「モザンビークに行ったことがある!」という方に出会うことはとても少ない…。
認知度が低い国。貧困度が高い国。外国人がスムーズに入りにくい国。
だから、日本の人たちからモザンビークへの支援が、とても難しいのが現実です。
このよく知られていない国、モザンビークの北部に位置する当会活動地では
日本の官民が参加する巨大天然ガスプロジェクトが進行しています。
そして「資源の呪い」とも言える、テロ攻撃が2019年から激化しています。
海外のニュースでは毎日のように、カーボデルガド州でのテロのニュースが
発信されていますが、残念ながら、日本では、なかなかメディアが取り上げて
いないのが現状です。
スラム地区では失業率は7割にものぼり、栄養失調率は6割超、州での乳幼児死亡率は
18%程度とされています。コレラやマラリアをはじめとした細菌や虫等による感染症で
亡くなる子どもも多いです。
水道をひいているスラムの事務局でも、水道から水が出るのは月に3-5回。数時間。
料理は、私もですが、木炭を使って、毎日料理しています。
ペンバは首都から1700キロ離れた最も遠い州にあり、物流コストが加算されるため
首都の1.5倍-2倍、物価が高く、暮らしていくのが通常でも大変です。
ナティティの子どもたちは両親が揃っている子どものほうが珍しく、大半がお母さんや
おばあちゃんと暮らしています。シングルマザーが多く、毎日の食費の捻出にとても
苦労しており、<モザンビークのいのちをつなぐ会>では美化活動や食育、農業活動などを
通して、少しでも子どもの保護者の収入になるよう知恵を絞っています。
スラムの学び舎・寺子屋は、子どもたち青年たちが「好奇心を磨き、学びの力を育む場」として
また「健やかに生きるセーフティーネット」として機能しています。
なお、ナティティ地区に外国人が入ってくることは珍しく、住んでいる非アフリカ人は、
当会代表の榎本のみです。スラムの皆と一緒に暮らしていくことで、
先進国が支援ビジネスとして行う戦略ではなく、現地のひとが「ほんとうに必要なこと」
に重点を置いて活動しています。
(モザンビークのいのちをつなぐ会 事務局兼住居の入り口にて)
死者2,000名以上、避難民57万人以上。(2021年1月現在)
2017年に天然ガス開発エリア近隣で勃発したテロは、2019年から激化し、
多くの死傷者を出し、拉致・誘拐、公共施設や家屋への放火なども起きています。
当会の農村協働組合の事務所が焼かれたり、行方不明、避難しているスタッフもおり
悲しい被害を受けています。
このテロ攻撃により<モザンビークのいのちをつなぐ会>の活動地
カーボデルガド州の死者数はモザンビーク全体の死者数の、なんと97%!
と悲惨な数値を叩き出しています…。
日本も参加する天然ガス開発の不公平な利益構造、開発側と地域での酷い貧富の格差、
搾取により、地域住民はますます貧しくなり、テロを誘発。
なお、この地で産出されたガスの3割は、日本の安定的なエネルギー利用に
使われます。遠い国のお話では、済まされないことが起きているのです。
テロを起こしているのはイスラム過激派ですが、東アフリカの過激派思想の
流入からのグループ化と、中央・東アフリカのIS(イスラム国)の勢力拡大も
あり、実際のところ、どの攻撃を誰がやっているのか不明瞭な点が多いです。
イスラム過激派は、同じイスラム教徒でも思想が違うと不信心者とみなすため
斬首など非情な手段を用います。
なお、スラムの学び舎・寺子屋には、キリスト教徒、イスラム教徒ともに
通所しており、いままで皆無だった宗教の違いによる偏見を生み出さないよう
去年から平和教育も実施しています。
テロ被害の多い農村地区から、ペンバへ帆船に乗って避難してきた人たちは
13万人とも言われ、スラムの住民は避難民を受け入れ、ひとつの家に
30人から40人で暮らす家庭も増えています。
一家の主は、一日一食のごはんも、用意するのが難しい状況です。
でも、スラムのナティティ地区は、コミュニティの相互扶助力を高めているので
”とても貧乏でも、誰かにできることはする" 習慣があるので
餓死することは非常に珍しいです。
子どもでも、障がい者や困っている人がいると、(大人が一緒にいるときに)
積極的に、施しをします。
また日本のように路上で寝るホームレスはほぼいません。
家はない人は沢山いますが、そんな人には家の敷地内で安全に寝れるように
場所を貸しています。
<モザンビークのいのちをつなぐ会>では、2018年から直接攻撃を受けた
農村地区でテロ被災者支援を開始。2020年からはペンバのスラム地区でテロ被災者
支援活動を展開しています。2021年からの支援内容は下記のようになります。
特に2020年末から、例年よりも、子どもたちの”お腹が減った!”コールが多く
一日一食も食べていない、という子どもたちが目立つようになっているため
寺子屋に通う子どもたち、300人への食料配布を続けていくことが
急務となっています。
現地の状況が緊迫しており、治安状況が悪化していること、またネット環境が
不安定なこと等から、ご期待に添えるお礼ができるか自信がありませんが
支援くださる一人ひとりの要望をお聞かせいただき、お礼をさせていただければ
幸いです。
【ご用意できるお礼】
<メンバー特典:毎月、お届けするもの>
●活動のマンスリーニュースレター(例:2021年1月のマンスリーニュースレター)
<適宜、お届けできるもの:毎月お届けするメンバー特典以外>
●寺子屋キッズが書いたイラストのポストカード
●モザンビークの人気アーティストで、寺子屋ディレクターを務めるナジャのCD
●寺子屋と支援者さまをつないでのオンライントーク
●日本での講義・公演へのご招待(これまで200回以上の公演・講義を実施しています)
(ナジャのCD:日本で発売されている2アルバムから選択いただけます)
(寺子屋キッズのイラストのポストカード:写真も混じった5枚組)
(日本での音楽公演・講義の様子)
榎本 恵 Megumi Enomoto
一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会 代表・モザンビーク事務局長
<プロフィール>
福岡県北九州市小倉生まれ。ペンバ・ナティティ地区在住。
(テロの影響により2021年は日本にいる予定です)
大学卒業後、広告代理店で販促・ブランド開発・商業開発に関するプランナーとして勤務。
2000 年、起業・事業拡大支援を行う Planning MAY を開業。
インキュベーション事業、販促、人材育成などを行う。
主に環境・農業系企業、通販・教育系企業の支援を手がける。
2012 年、日系企業のモザンビーク進出をきっかけに、初めてアフリカの地を踏む。
半年間、新規事業開発業務を行う。
それまでの国内外の事業経験から、環境問題と貧困問題のジレンマ、
先進国と後進国の都合論の不調和の根深い問題を痛感。
グローバル化による先進国の繁栄の影で、不可視化される人たちのいのちと
暮らしの質を向上すべく、
2013年 4 月 『 モザンビークのいのちをつなぐ会 』 を設立。
ここからNGO活動のみに集中して生きていくことを決める。
2018年12月、非営利型・一般社団法人化。
2019年、ペンバのスラムの青年発・協同組合PVMを設立。
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