はじめに【自己紹介】

2020年春、同じ群馬県館林市で暮らすロヒンギャの人たちと出会ったことをきっかけに、僕たちにできることはないかとクラウドファンディングで支援活動をスタートした小中学生のグループです。

前回のクラウドファンディングでは、2020年8月25日~10月25日の2か月間で、1118人の方々から3,056,000円のご支援をいただきました。ありがとうございました!! 前回のプロジェクト

自分たちの目標だった10万円をはるかに超えたご支援をいただいたので、支援方法をたくさんの人に相談しながらこれまで6回にわたって文房具、サッカーボールやなわとび、毛布、Tシャツ、パソコン、プリンター、スクールバッグ、教科書などを支援してきました。何を支援するかは、毎回支援先の学校の先生と連絡を取り合って決め、ビデオ通話で子ども達ともコミュニケーションを取ってきました。

支援先から届いた写真、詳しいリポートはホームページに掲載しています!

そして、2023年2月、ついに活動当初から目標としていたバングラデシュの難民キャンプへの訪問を実現し、支援してきた皆と実際に会って7回目の支援品を手渡ししてきました!!ビデオ通話で会っていた子ども達は僕たちの事を覚えていて、笑顔で「会えて嬉しい!」と伝えてくれました!

直接会って話せたことで、グッと心が通い合えた気がしてとても嬉しかったです。

日本テレビ news everyの特集で、難民キャンプ訪問の様子が放送されました

彼らは歓迎の言葉が書いたボードと共に、「僕たちはサポートが必要です」と書いたボードも掲げていました。そして僕にも直接「僕たちは足りない物だらけなんだ」と話してくれました。僕たちはこれまでの3年近い活動の集大成の気持ちで現地を訪問し、「やり切った」とちょっとした達成感まで感じていたので、その言葉を聞いてはっとしました。

そうか、彼らの状況は何も変わっていない。故郷に帰れる可能性は見えてこないし、ずっとこの難民キャンプにいるしかない。僕たちはやり切ったと思ったけど、彼らのゴールはまだまだ見えてもなかった。僕たちがここで支援を辞めてしまったら、彼らは見捨てられたとまた希望を失ってしまうかもしれない。。。「支援金がなくなったから終わり」ではなくて、みんながミャンマーへ帰れる日まで、とにかく続けないと!

と、思ったのです。

だから、今回、これまでの支援をこれからも継続するために、第2弾のプロジェクトを立ち上げて、皆さんにご協力をお願いする事にしました。


【僕たちのここまで】

僕たちが住む群馬県館林市には、実はたくさんのロヒンギャの人たちが住んでいます。

僕たちはそのロヒンギャの一人、アウンティンさんと2020年に出会い、ミャンマーやバングラデシュの難民キャンプに住むロヒンギャの人たちの話を聞かせてもらいました。

ミャンマーでのロヒンギャ問題は昔から根強くありましたが、 2017年8月にミャンマー軍の武装部隊などにより、ロヒンギャの村全体に火がつけられ、罪のない人々が次々と殺されるというロヒンギャ大虐殺が起こりました。

 

この迫害により、約74万人以上のロヒンギャの人々が隣国バングラデシュへと避難し、難民となりました。

母国ではお医者さんだった人、先生だった人、農家だった人…みんなちゃんと働いて自分たちで生活できていたし、子ども達は学校に行って勉強できていました。しかし、このままでは殺されるという恐怖で逃げざるを得なくなってしまったのです。

なんて理不尽なんだ、どうにかしたい、この状況を変えたいという気持ちが沸々と湧いてきました。

そして2020年にクラウドファンディングを立ち上げ、支援活動を開始しました。

(↑2020年 ドキュメンタリー映像作家の久保田徹さんが、作ってくださった動画)


【このプロジェクトで実現したいこと】

僕たちはこれまでの支援の継続を実現したいです。

1年に4回、文房具や教科書、パソコンやスクールバッグなど、子ども達の教育に必要な物と、モンスーンなどで壊れた学校の修繕費などを支援したいと考えています。

難民キャンプには、毎年雨季に大きな台風(モンスーン)が来ます。地球温暖化の影響でその規模は毎年大きくなり、被害も大きくなっています。台風の季節になると、「学校の床が水浸しだ」「屋根がこわれて子どもたちが勉強できない」と現地から写真が送られてきます。

どうして弱い竹で学校を作るんだろう、どうして最初から壊れない建物に出来ないんだろう?

疑問がわきましたが、すぐに答えがわかりました。それは、そこが難民キャンプだから。彼らが「「逃げてきた、一時滞在の難民と言う立場」だから、安全で居心地の良い建物で暮らすのは正しくないからだそうです。

その判断をしているのは誰なんだろう。政治的な背景や宗教のこと、そういう大人の事情が理由で子どもたちはいつまであの環境で過ごすんだろう。

どうせまた壊れると知っていての修理。でも、毎年台風が来ることも、その規模が大きくなることも、学校が竹で作られることも、そして、自分が難民として生まれたことも、なにひとつ彼らの責任ではないのです。

僕たちの活動は、結局いつもここに立ち返ります。

僕たちは恵まれた日本に生まれ、不自由なく勉強もできている。

だからこそ、僕たちが彼らの為にできることをしたいと思うのです。

活動の中で、僕たちは本当にたくさんの大人の人たちからアドバイスをいただきました。どれもとても勉強になり、学ぶきっかけになりました。その中でも、とても心に残っているアドバイスの一つをご紹介します。ずっとバングラデシュのロヒンギャ難民のために尽力してきた方に、僕たちの支援がミャンマー帰還に少しでも役立っているのか質問してみました。その時のお返事とアドバイスがとても心に残っています。

「難民の人たちがミャンマーに戻ることは実際とても難しいことです。それを目的と考えてしまったら、自分たちの支援活動の意味はないんじゃないかと思ってしまうかもしれない。でも、支援をすることで今難民キャンプにいる子ども達が少しでも良い環境で教育を受けることができるのなら、それはミャンマーに帰還した時に大きな意味があると思います。長い目で活動を続けていくこと、それが一番大切なのではないでしょうか。」

今回実際に難民キャンプを訪れて、その言葉の意味が良く分かりました。僕たちが会ったロヒンギャの子ども達は学校が大好きで、学ぶことも大好き。「医者になりたい」「先生になりたい」と話していました。教科書があれば学べる、文具やパソコンがあればもっと学べる、そしてバッグや傘があれば雨の日でも学校に行ける。こうして日々学んでいることが、いつかミャンマーに帰った時に自分がなりたい職業に就ける道につながっていくし、そのことが彼らの希望につながっていくんだと。

実は今回、子どもたちの「アワード」を作るというアイデアを現地の先生と話してきました。アワードをもらうのは誰だって嬉しい。僕たちだって嬉しい。そのために頑張っちゃうこともある。単純かもしれないけど、頑張ったことを褒められるとまた頑張ろう!って思える。何か頑張れるきっかけがあったら良いんじゃないかと話すと、現地の先生も「それはいいアイデアだ!ぜひやりたい!」とおっしゃってくれました。出来れば、今回の支援に組み込んでいきたいと思っています!

 「僕たちは、忘れない。」

これからも、支援を続けていきたいです。


【応援メッセージありがとう】

前回のクラウドファンディングを応援してくれた人たちからは沢山のメッセージが届きました。活動サイトに貼り付けて、ときどき見て力をもらっています。


【資金の使い道】

2つの学校に対して、3カ月ごと、4回/年に分けて支援を計画しています。

支援先:難民キャンプ内 Heiwa学校 BRAJ学校
(生徒数 : Heiwa学校 200人 / BRAJ学校 250人)

【支援のスケジュール】

開始月:2023年7月~支援再開(3か月に一度のペースで現地へ以下の支援を送ります)

【支援内容】

これまで同様、以下の支援を一緒に活動しているアウンティンさん経由で、現地の学校へ届けます。支援品は、バングラデシュの経済支援のためにも現地で購入しています。

●文房具購入費:約8万円/回 /1学校 年4回 合計64万円
●教科書:15万円/1学校 年2回 合計30万円
●スクールバッグや傘などの用具:15万円/1学校 年1回 30万円
●パソコン・プリンター:8万円/台/1学校 年1回 合計16万円
●校舎修理費用:約10万円/回/1学校 年1回 合計20万円

●広報費(リターン制作費など):約5万円 

毎回支援するものは文具で、それに加えてその時々に必要な物を追加で支援します。

第1回 文具、教科書 23万/1学校 ×2 46万円
第2回 文具、学校修繕 18万/1学校 ×2 36万円
第3回 文具、パソコン・プリンター 16万/1学校 ×2 33万円
第4回 文具、スクールバッグや傘などの用具 23万/1学校 ×2 46万円

※この内容は、現地との相談の結果次第で変更する可能性があります

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

【リターン】

ーオリジナルフォトカード

*現地で撮ってきた写真を組み合わせて、メッセージを入れてデザインします。世界でひとつだけのカードとステッカーを手作りします! 

ーオリジナルステッカー

*こちらも、現地で撮ってきた写真と僕たちの活動のロゴを入れて、オリジナルで手作りする予定です。

ー子どもたちが描いたイラストやメッセージの缶バッジ

2023年7月発送開始予定


チーム/団体/自己紹介・活動実績など

群馬県の小中学生のグループ『僕たち私たちにできること』 活動サイト

【メディア】

【受賞歴】

2022年12月 Youth UNHCR主催「みんなの未来そうぞうコンペ」 クリエイティブ賞

2021年2月 2020年シチズンオブザイヤー賞 

CAMPFIRE Youth部門 ベストプラクティス賞


【展示会・イベント等】

2022年9月 太田スポレク祭 太田市

2022年8月 新畑克也 写真展『ロヒンギャを忘れない –Remember the Rohingya–』 館林市

2021年8月 新畑克也 写真展 『DIGNITY-尊きミャンマーの人々‐ in Rakhine State』 館林市

  • 2023/10/09 17:29

    こんにちは、僕たち私たちにできることです。8月25日~27日で館林で開催された新畑克哉写真展「ロヒンギャを知る旅」内で、僕たちの活動展示をさせてもらいました。これまでの活動を振り返る良い機会になりました!そしてロヒンギャ難民キャンプの子ども達へのメッセージを届ける「想い届ける『僕たち便』」にも...

  • 2023/07/13 23:36

    こんにちは、僕たち私たちにできることです!先月17日に渋谷で開催された 、YouthUNHCR主催の「なんみんフェス」に参加させてもらいました。「想い届ける僕たち便」というプロジェクトでは、ぼくたちが支援する学校の子どもたちからメッセージをもらい、日本の皆からのメッセージも現地に届けるという双...

  • 2023/05/21 21:51

    このプロジェクトも残りわずかになりました!!これまでに171名の方から100万円を超えるご支援をいただけて、とてもうれしく思っています!!残り約2時間ですが、最後までよろしくお願い致します!!

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