はじめに

当社は、海の砂漠化と言われる磯焼け(魚のご飯の一つである海藻が無くなってしまう現象)を解決するために、地元の漁師と連携したウニの養殖を行います。

(出典:岩手県 農林水産部)


解決したい社会課題

磯焼けとは、「浅海の岩礁・転石域において、海藻の群落(藻場)が季節的な消長や多少の経年変化の範囲を越えて著しく衰退または消失して貧植生状態となる現象」を言います。
簡単に言うと、魚や貝等の漁をする近場の海の海藻が、無くなってしまうことです。
海藻が無くなると、新たな海藻が育つまでに時間が必要な上、海藻を食べて生きている魚や貝がいなくなります。
また、魚や貝がいなくなると、漁をしている漁師さんが生活に困ったり、日常の食卓から魚や貝が無くなったりという影響が出ます。
(そもそも魚や貝が売っていない、魚や貝が売られていても高くて買えないということが起こります。)
さらに、海藻が無くなると巡り廻って、温暖化や異常気象等も増えると考えられます。
(海藻が無くなる⇒海藻が光合成をしない⇒海の二酸化炭素濃度が濃くなる⇒空気の中の二酸化炭素が海に溶けにくくなる⇒空気の中の二酸化炭素濃度が濃くなる⇒気温が高くなる⇒海水温が高くなる⇒空気の中の二酸化炭素が海に溶けにくくなるという悪循環になります。
因みに、二酸化炭素は、海水温が高いほど溶けにくくなると言われています。)
磯焼けの原因は、沿岸・河川流域環境の変化等と考えられています。
また、磯焼けが続いている原因は、植食動物(ウニ等)による食害であるという報告が多いです。

文章だと少し難しいと思うので、絵や写真で表すと以下の様な感じになります!
(出典:水産庁)


磯焼けが続いている原因で、ウニによる食害が多いという理由は、大きくは2点あります。
①ウニは、生命力が強い!
 ⇒何も食べなくても3か月程度は生きると言われています。

  人間の場合は、水が無い場合だと2~7日しか生きられず、
  水のみが有る場合だと1ヶ月程度生きられると言われています。
  なので、ウニの生命力は、単純計算だと、人の3倍以上になります!

②ウニは、大食い!
 ⇒子供(体重3g) のウニの場合、
  1日に体重の30%(0.9g)の餌を食べるという研究結果があります。
  人間で例えると、5歳(体重約20kg)の子が、
  1日に6kgのご飯(+おかず)を食べている計算になります!!

  また、大人(体重45g以上)のウニの場合、
  1日に体重の10~15%(4.5g~6.75g)の餌を食べると言われています。
  人間に例えると、体重50kgの人の場合、
  5kg~7.5kgのご飯(+おかず)を食べていることになります!


それなら、磯焼けの原因であるウニを採って、美味しく食べれば良いので!?となると思いますが、そうもいかないのが実情です…
実は、磯焼けした(餌の無い)地域のウニは、以下の右の写真の様に身が入っていなかったり、身が少なかったりするため、食用として出荷することが出来ないのです。このため、本来は美味しく食べられるウニを、以下の写真の様に海の中で2つに割って駆除することもあります。
(勿体ない限りです…)

(出典:水産庁)


このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトの大きな目標の一つ目は、磯焼けした海をなるべく元の状態に戻すことです。
そのために、まずは、地元の漁師さんと連携し、ウニを捕獲します。
(磯焼けした場所にいるウニは、上の写真の様に身が入っていないため、普段は漁師さんが捕獲することなく放置され続けています。)
捕獲して貰ったウニを、当社が養殖します。
これにより、漁師さんが身の入っていないウニを捕獲する様になるため、磯焼けした場所のウニが減少することが期待されます!
この結果、磯焼けした場所で、徐々に海藻が増えていくことになるので、磯焼けから回復します。
さらに、磯焼けから回復することで、魚や貝が徐々に戻ってくることが考えられるので、地元の漁師さんの生活の安定への貢献になります。

また、このプロジェクトの大きな目標の二つ目は、当社が養殖を始めることで、地元に新たな雇用機会を作ることです。
新たな雇用機会を作ることで、地域住民の交流が増えたり、新たな活気が生まれたりするため、地域が活性します。
養殖の方法は、陸上で、完全循環型(人口海水を作り、濾過して再利用するため、河川や海に排水しない方法)で行います。
また、ウニの餌は、基本的に特許を取得した特製の物を使いますが、うま味を強くするため、出荷前は昆布などの海藻も混ぜます。

この様な自然環境を元に戻す活動+地域貢献となる活動に、皆さんのご協力を頂けると本当に嬉しいです!


資金の使い道

養殖用の完全循環水槽(大型の濾過装置含む):約530万円
非常用電源・監視システム・水温維持装置・餌用のミキサー等:約200万円
漁師さんからウニの購入・餌代:約100万円
ウニの加工費・送料:約70万円
GoodMorningへの手数料:99万円(1,000万円×9.9%(税込))


実施スケジュール

2023年4月:クラウドファンディング開始
2023年5月:クラウドファンディング終了
2023年6月:クラウドファンディング入金・完全循環水槽・非常用電源等発注
2023年7月:完全循環水槽設置・漁師さんからウニの購入・ウニの養殖開始
2024年1月頃:養殖したウニの加工・リターンのお届け(生育状況により前後する可能性があります。)

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

リターン

    5,000円:お礼状、ウニの養殖中のお写真をお送りします。
  15,000円:お礼状、ウニの養殖中のお写真、ウニ8個(120g前後)をお送りします。
  30,000円:お礼状、ウニの養殖中のお写真、ウニ20個(300g前後)をお送りの上、
       今後作成する弊社HPにご協力頂いた方としてお名前を掲載します。
100,000円:お礼状、ウニの養殖中のお写真、ウニ20個(300g前後)をお送りの上、
       今後作成する弊社HPにご協力頂いた方としてお名前を掲載し、養殖施設の見学ツアーにご招待します。
       ※養殖施設までの交通費は、ご支援者様のご負担でお願いします。

ウニのお届けは、生育状況により時期が変わりますが、2024年1月~2月頃を予定しています。
生育状況により1~2か月程度早くなったり、遅くなったりすることがあります。


チーム/団体/自己紹介・活動実績など

大株主の山口
当社代表の木村
中小企業診断士の森本
行政書士の酒井
のチームでプロジェクトに取り組みます。

今回のプロジェクトの前に、以下の概要でウニが上手く養殖出来るのか?という研究を実施しています。
結論としては、上手く養殖することが出来ています。

確認ポイント①:人工海水でウニが生きれるか?
結論①:子供のウニ8個、食用に出来る大きさのウニ3個が、元気に生きていた

確認ポイント②:特許を取得した餌をウニが食べるか?
結論②:餌を食べた上、一般的な餌に比べウニの成長よりも早く大きくなった
    (同じサイズのウニを、餌を変えて84日間養殖した結果、一般的な餌に比べ体重で約6倍の差となった)

研究時の課題:
 養殖する数にもよりますが、熱帯魚用の小型の濾過装置では水の濁り等が酷かったので、
 磯焼けの解決を目指すために、多くのウニを養殖するには大型の濾過装置が必要


最後に

最後までお読み頂きありがとうございました。
皆さんにご支援頂いた結果で、磯焼けから豊かな海へと回復させ、皆さんが豊かな日常を過ごせるように頑張っていきます!

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください