はじめに・ご挨拶

はじめまして。認定特定非営利活動法人桜ライン311代表理事の岡本と申します。私たちは、東日本大震災の教訓を未来に伝承するため桜を植樹しています。「津波がどこまで到達したか」を後世に視覚的に伝え、残していく非営利事業です。桜を植樹する場所は、岩手県陸前高田市内の津波到達点です。距離にして約170㎞に、17,000本の桜並木を作ろうと、2011年10月団体として活動を始め、同年11月6日より継続的に植樹を続けてきました。

この度、私たちは暗闇の中でも避難の目印となるサクラがわかるように、ライトアップを実施いたします。その運用資金をご支援いただきたくクラウドファンディングを立ち上げました。皆さまのご声援をよろしくお願いいたします。

前回のプロジェクトでは「津波到達点を知らせる看板(サイン)を設置したい!」を実施し、目標金額3,100,000円に対して、3,678,000円のご支援をいただきました。本当にありがとうございます。
↓前回のプロジェクトページはこちら↓
https://camp-fire.jp/projects/view/384377

2021年8月撮影 看板(サイン)を設置した場所へ寄附者さまをご案内する様子
このプロジェクトで実現したいこと

私たちが2011年11月6日に初めて植樹を行った高田町浄土寺のカワヅザクラを、東日本大震災発災日である3月11日と月命日、桜の満開時期にライトアップしたいと考えています。

東日本大震災で亡くなった方への追悼の意を表し行います。そして震災を「忘れない」という思いとともに、防災や減災を考える日として、月命日の毎月11日にもライトアップをしようと考えました。同規模の災害が起きた際には、「この桜より高いところへ避難する」というメッセージを伝え、災害で生まれる悲しみを2度と繰り返さない社会を実現したいです。

また合わせて、私たちがライトアップに込める思いが伝わるよう看板(サイン)を設置し、任意ではございますが返礼品としてお名前を表示させていただきます。

2022年4月テスト実施の様子
プロジェクトを立ち上げた背景

2011年3月11日 東日本大震災発災

2011年3月11日、大地震による津波により東日本大震災発生。
私たちが桜を植樹する場所は、津波の到達地点です。地権者さまは大なり小なり被害を受け、その土地を離れた方、同じ土地に住み続けている方もいます。
震災で受けた心の傷は測りしれないものがあり、「桜を植えた場所」=「津波が来た」と連想し辛い思いをする方もいました。私たちが桜の植樹を始めてからすぐ、桜のライトアップをしたいというお申し出もありました。しかし、花見や夜桜といった観光色が強くなってしまうため、地域住民の感情なども考慮して実施できませんでした。

あれから11年。

震災によって負った大きな心の傷も少しずつ癒え、桜が満開にとなれば花見をする地域住民も増えてきました。また世間では震災の風化が叫ばれるようになり、市内に住んでいる中学生たちですら保護者や学校の先生から聞いた程度といった、震災を体験しなかった世代も増えています。
桜をライトアップすることで、津波の到達点ということを改めて多くの方に知っていただき、桜を避難の目安「防災・減災の桜」としてもらえるようにプロジェクトを立ち上げました。

初回の点灯は、東日本大震災から12年となる2023年の3月11日前後を予定して各種準備を進めていきたいと思います。

桜巡りをして楽しむ地域の方々 

プロジェクト協賛者からのコメント

桜ライン311正会員 野村泰寛

映像照明のスキルを陸前高田の復興に役立てたい。このプロジェクト立ち上げに際し、桜ライン311発足当初からずっと抱き続けていた想いです。

震災から11年が経ち、桜の植樹も進み、嵩上げされた新しい街にまた灯りが戻ってきました。

その灯りの中で桜ラインの桜も一緒に街(陸前高田)の一部になり、そしていつかまた起こり得る次なる災害に備える。人々の記憶の中にこのライトアップが、防災減災のシンボルとしての桜と共に後世に語り受け継がれて行くことを願っています。


桜ライン311正会員 堀川元基

僕は、東日本大震災発生時は愛知県にいたのであの震災を現地で経験しておりませんが、実際に経験された方が受けたこころの傷は計り知れないものがあると思います。

今度の春であれから12年。当時生まれたお子さんは中学1年生になります。
あの震災を経験してない世代が増えてきている中、一緒に桜の植樹をしたり、講演会を行ったりと継承活動は行っておりますが、より多くの方に桜の意味を伝えていきたいと思い、このライトアッププロジェクトを立ち上げました。

「もしまた津波が発生した時、この桜より上に逃げて命を守ってほしい」
我々はこれからも、このメッセージを桜と共に後世に語り継いでいきたいと思います。

これまでの活動

2011年の植樹開始から11年で市内395箇所に2,052本の植樹ができました。それは目標の12%にあたります。活動に参加をいただいた方は延べ7,609名。全国を対象とした植樹会は春と秋の年2回の開催、小中高生対象の学校植樹会はこれまでに55回行っています。(いずれも2022年12月末時点)

「もしまた津波が発生した時、この桜より上に逃げて命を守ってほしい」

このメッセージを伝えるべく、津波を経験していない世代、未災地の方にも災害を「他人事(ひとごと)」ではなく「自分事」として感じてもらえるよう、県内の小中校生をはじめ全国から参加者を募る植樹会という形で桜を植えています。

2022年11月16日に累計植樹本数は2,000本を超え、一つの節目を迎えることとなりました。しかし、私たちの目標とする植樹本数は17,000本です。これからもご参加いただく皆さまのお力を借り活動を継続してまいります。

市内小学生の力を借りて桜を植樹

2022年秋の植樹会では300名を超える方が参加
資金の使い道

皆さまからいただいたご寄附は、桜のライトアップ機材設置にかかる費用として充てさせていただきます。

≪費用の詳細≫

ライトアップ機材購入費   @90,600-×12        ¥1,087,200-(税込)
設置工事費                        ¥635,800-(税込)
看板デザイン費                      ¥100,000-(税込)
看板設置工事費                      ¥30,000-(税込)
専門家への謝金(ライトアップの具体的検討/プランニング)  ¥400,000-(税込) 
ライトアップ機材設置に関わる事務費・消耗品       約¥390,000-(税込)
クラファン手数料                     ¥270,000-
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合計                           ¥2,913,000-(税込)

実施スケジュール

クラウドファンディングが終了しましたら、桜のライトアップに必要な機材の発注し、高田町浄土寺に設置をいたします。3月上旬に機材の設置と電気工事を行う予定です。
看板(サイン)については、4月中旬に浄土寺に設置いたします。

2月下旬           機材の発注
3月上旬           機材の到着・設置工事を実施
3月10日、11日、12日      サクラのライトアップ
以降毎月11日         月命日ライトアップ
4月中旬             看板(サイン)設置・満開時期にライトアップ

リターンのご紹介

3,000円/5,000円 心のこもったお礼メール+桜のライトアップ時の動画+寄附金受領書
10,000円     上記+活動報告書への氏名記載(任意)
30,000円     上記+マンスリーサポーター会員限定会報誌「とびゃっこ通信」春号・秋号
50,000円     上記+看板(サイン)への氏名記載(小)
100,000円     上記+看板(サイン)への氏名記載(大)+桜ライン311スタッフが心を込めて作った桜の草木染めハンカチ

=リターン予定=

3月頃--------- 心のこもったお礼メール、寄附金受領書、「とびゃっこ通信」をお届けいたします。
3月下旬------- 3月11日に撮影するライトアップ時の動画をメールでお送りいたします。
4月中旬------- 看板(サイン)が届きましたら、浄土寺の桜へ設置いたします。
4月下旬------- 満開のライトアップ時の動画をメールでお送りいたします。
11~12月------ お名前の掲載(任意)がある活動報告書をお届けいたします。

最後に

最後までプロジェクトページをご覧いただきまして、ありがとうございました。
東日本大震災から丸11年が過ぎました。私たちの事業は、未来のこの地域の命を守る避難のラインを作ることを目的に始まりました。
今もその根底は何一つ変わっていません。私たちの地域だけではなく、日本全国の皆さまに津波への備えの意識を持ってもらいたいと明確に思っています。また植えられ育っていく桜は、街の景観と防災・減災を融和させていくものになっていきます。

これから10年、100年、1000年先まで17,000本の桜並木の意義が、後世の人々に正しく伝わっている未来。私たちが経験した悲しみを2度と繰り返さない未来を実現するために、皆さまのご支援とご協力をよろしくお願いします。 

代表理事 岡本翔馬


税制優遇について

本プロジェクトへのご寄附は桜ライン311への寄附となり、当団体が寄附金の受付及び領収証発行を行います。
このプロジェクトの寄附は寄附金控除の対象になります。
「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。
※「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」(寄附金受領書)の提出が必要となります。
※領収証(寄附金受領書) はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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