熊本県人吉市の中にある、約100世帯が暮らす小さな町。
私は町内会長の いわい幸江(73歳)です。
この町は温泉が豊かで、
その名も『温泉町(おんせんまち)』
なんと「25世帯に1つの温泉」がある計算。
夕方になると、湯桶を持って温泉へ歩いていく……そんな光景が日常でした。
そして、この温泉町には、2つのお堂さんがあります。
湯の元 観音堂(ゆのもと かんのんどう)
湯の神 神社(ゆのかみ じんじゃ)
温泉町ならではのお堂に、私たちは誇りを持ってきました。
▼湯の神神社の歴史を伝える看板(上)と神社そばに湧く温泉で遊ぶ子どもたち(左)
湯の元観音堂の聖観音像様(右)▼
しかし2年前、そんな日常が突然なくなりました。
令和2年7月の豪雨災害です。
球磨川(くまがわ)のすぐそばにある温泉町は、4mもの濁流が押し寄せ、
町民全員が被災者になりました。
悪夢のような出来事でした。
昼間はひたすら泥をかき分け、自宅の復旧作業に明け暮れました。
夜は炊き出しのご飯を求めてあちこちをめぐり、慣れない避難所で過ごしました。
温泉はおろか、お風呂に入れない日もありました。
みんなまずは「我が家のこと」で精一杯。
温泉町全体のことも、
大切なお堂も、後まわしにせざるを得ませんでした。
▼屋根まで泥水に浸かった神社(上)と観音堂(下)▼
あれから2年。被災を機に町外へ移った人もいますが、
約6割の世帯は、それぞれの避難先や仮設の住まいから温泉町に戻ってきました。
やっと町の復興、お堂の再建と向き合える。これからだ!
私たちは、互いに励まし合って、町の再建へ歩み出しました。
▼町に残る流木や泥を掃除したり、被災したゴミ置き場を建て直したり▼
頭を抱えた、観音堂と神社の再建費用
ただ、自らも被災し生活再建の途中である私たちにとって、
難題だったのが2つのお堂の再建費用。
住民で話し合いを重ね、全国の皆様にご支援を募ることにしました。
観音堂・神社ともに工事はすでに発注済みで、2023年3月末に完了予定です。
▼観音堂の再建まで、別の場所で待機中の観音様たち▼
湯の元観音には、こんな固有の御詠歌があります。
(江戸時代の作と言われる歌)
ここは、"心と体のあかを落とす" 湯のまち。
心と体のあかを落としてくれるような、
温泉町のあたたかさを感じていただけるような、
温泉町らしいリターン
をご用意しました。
被災から復活を遂げた温泉施設で使えるリターンや、
温泉町の生産者が作ったお米(特別栽培米)、などもございます。
さらに、観音堂のすぐそばにあった樹齢350年のイチョウの木で作った
お守りやお名前札(支援者の方のお名前を書いて奉納します)もございます。
このイチョウの木は、温泉町の御神木として大切な存在でしたが、
豪雨災害で被災したために倒木の恐れが出てきたため、やむなく伐採することになったものです。
2022年の夏にお祓いしてもらい、町の人に見守られながら伐採されましたが、
この度、お守りとして生まれ変わります。
湯の元観音と、湯の神神社。
子どもたちの遊び場で、町の人たちの集いの場で、
毎年お彼岸には町外や観光客の皆様をお迎えする場。
2つのお堂は、温泉町のシンボルであり、心の拠り所。
これらを再建することは、被災した私たちの決意表明でもあります。
これからも私たちは、
ここで、ともに、生きていく
資金の使い道
両お堂の再建費/約271万円
両お堂の清掃・備品・神事等費/約25万円
GoodMorning手数料/約9万円(100万円達成時)
リターン品費、及び諸経費/概算約20万円 ……計 約325万円
※ 2年前もクラウドファンディングで約17万円のご支援をいただきました。
そちらも合わせて今回の再建費にあてさせていただきます。
スケジュール
2023年2月中 クラウドファンディング終了
2023年3月末 お堂の工事完了(予定)
2023年4月末 リターン発送完了(予定)
最後までご覧いただきありがとうございます!
クラファンサポート/Hit-Biz、温泉町Hさんの友だちY
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※本プロジェクトはAll-in方式です。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンをお届けします。
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