■あいさつ

はじめにご挨拶
皆さま初めまして!僕は福岡県久留米市にある就労継続支援A型 TANOSHIKA(たのしか)の代表 嘉村裕太(かむら ゆうた)と申します。1990年生まれで、今年で28歳になります。

僕は本当に勉強が苦手で普通高校中退後、26歳でTANOSHIKAを起業するまで定職につくことができず、小さな飲食店等を立ち上げては人に譲ったり潰したりしていた、いわゆる「社会不適合者」でした。

福祉業界全くの未経験でしたが、これまでの経験や出会い、身近な人に双極性障害の診断が下りたことがきっかけで起業を決意しこの世界に飛び込みました。TANOSHIKAは本当に「福祉を変える」という使命を持って立ち上げた会社です! 最後までお読みいただければ幸いです。

就労継続支援事業とは・・・通常の事業所に雇用されることが困難な障害者につき、就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、その知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う事業の事。雇用契約を結び利用する「A型」と、雇用契約を結ばないで利用する「B型」の2種類があります

というのが国の定義ですが、僕たちは「次のステップ(一般就労など)への中継地」と表現しています。また、利用者を共に事業を進める仲間と考え「メンバー」と呼んでいます。将来的には、一つの選択肢として他の一般企業に就職するのではなく、TANOSHIKAで継続して働いてもらえるよう就労環境や賃金体系を充実させていこうと奮闘しています。

現在、久留米市の基幹産業である農業の人手不足解消また就労支援の課題である賃金の上昇のため、農業に取り組んでいます。最初は「農作業は障害者には難しい」と言われ敬遠されましたが、なんでも挑戦して結果を残し信頼をいただき、現在では10社以上の農家さんと契約しています。また、Web事業にも力を入れています。Webサイトの作成・デザイン・動画制作・EC販売のサポート事業を行っています。

■このプロジェクトを通して皆さまにお願いしたいこと・僕たちがやりたいこと

TANOSHIKAは現在、久留米市津福本町に事業所があります。今回、Web・ITの事業部門に特化した2つ目の新しい事業所『TANOSHIKAワークス(仮)』を開所することになりました。これに合わせこのプロジェクトを立ち上げました。

プロジェクトで実現したいことは大きく2つあります。それは、

 【1】多様性のある仕事場を作る


『TANOSHIKAワークス(仮)』完成イメージ

「多様性のある仕事場」とは、障害の有る無し、年齢や身体の自由度、社会的な立場や職業にとらわれず、豊かな個性が自由に行き交い、みんながそれぞれの能力を最適に発揮できる場所です。

創業時は「福祉業界をより良くしさえすれば、障害に対する価値観が変わる」と考えていました。でも今はそれだけじゃダメだと痛感しています。

社会的には「障害者」と呼ばれる方々と たくさん出会い、毎日毎日、共に働き、共に悩み、互いに励まし合い、共に挑戦してきました。毎日共に働くTANOSHIKAのメンバーは、一人一人違います。「知的障害者だから」とか「統合失調症だから」など、一括りでは語れないし、語りたくない!!!!

共に働いているからこそ感じるのですが、

一体、「障害」とは「障害者」とはなんなんだろう?

ひたすらひたすら、とにかく考えました。

TANOSHIKAがやるべきことは、
障害の有無に関わらず、「生きづらさ」や「働きづらさ」を少しでも取り除くことではないか?身体も心も一人一人違う多様な皆んなが行き交い、より能力を発揮できる「環境」や「仕組み」を作ることが必要だ、と考えるようになりました。

そして弊社、株式会社SANCYOのmissionである
『「生きづらさ」や「働きづらさ」のない世の中を創る』にたどり着きました・・。

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現在、働いているメンバーのBさんは、パソコンを使った作業は得意ですが、難病を抱えていて長時間椅子に座って作業することが困難です。現在の事業所には休憩できるスペースがなく彼は全力で仕事が出来ずにいます。「くつろぎワークスペース」で体の負担を和らげ仕事に思う存分に力を発揮できます!


障害で四肢麻痺があったり身体が疲れやすかったりする方が、
本来の実力を発揮するための「くつろぎワークスペース」(イメージ) 

メンバーのCさんはTANOSHIKAきってのデザイナー。彼は、周辺の音や環境に敏感です。周りで別の作業が始まり騒がしくなると、どうしても集中力が続きません。静かに働ける「個別集中ワークスペース」さえあれば、さらにすごい力を発揮してくれます!


自閉症など外的な刺激に敏感な方向けに上下左右が囲まれた「個別集中ワークスペース」(イメージ)

 

『TANOSHIKAワークス(仮)』はメンバーだけが仕事場として利用するのではなく、地元の学生や地域で活動している方、フリーランスや個人事業者の方にも開放します。

共に空間を共有しメンバーと地域のみなさんと交流できるための「キッチン・カフェ」、打合せや仕事が出来る「コ・ワーキングスペース」のようなフリーアドレスの席、イベントや動画配信に使える「多目的ステージ」も作る予定です。Wi-FiやハイスペックPCも無料で一般に開放します。


すべての人が自由に使える「フリーアドレスワークスペース」(イメージ)

 


 交流が進む「キッチンカフェスペース」(イメージ)

もちろん、ハードの整備だけではなく、ソフト面や運営の仕方も工夫して「多様性のある仕事場」を作っていきます。みなさんに気軽に利用してもらえるように工夫を重ねて頑張ります!!

 

▼頂いた資金の使い道について

【各設備の設置費用】

くつろぎワークスペース:25万程度

個別集中ワークスペース:20万程度

フリーアドレスワークスペース:20万程度

キッチンカフェスペース:15万程度

 

目標金額を超えて資金を集められた場合は、トイレや空調設備の拡充(ビル自体が古いため)、パソコン備品の拡充などに大切に活用させて頂きます。その際には詳細を掲載いたします。

 

 

【2】世の中の「障害」や「障害者」に対する価値観を少しでも変える

『TANOSHIKAワークス(仮)』の運営を通して、障害があるから「働けないんじゃないか?」「何もできないじゃないんか?」「どう接していいかわからない・・」といった世の中の空気を変えます!

その為には、精神的な脆さや身体的に動かない部分があっても、知的な発達に偏りがあっても、環境を整えることや工夫次第で、そして、みんなでサポートし合えば「働けるんだ!」「輝く場所があるんだ!」という事実をより多くの人に知ってもらうことが必要だと思っています。(本当にバリバリで活躍してるメンバーがたくさんいます!!)

もちろん容易いことではないのは承知しています。ですが、これまで実際に取引先の農家さんから「今まで自分は偏見を持っていた...TANOSHIKAと仕事をして価値観が変わった」というお言葉をいただきました。・・本当に本当に嬉しかったです。

より多くの方に今回のプロジェクトやTANOSHIKAに関わって頂き、このような「小さな変化」を一つ一つ積み重ねることが、世の中の価値観を変えることにつながると考えています。新しい事業所はそれを地道に実践していくための場所の一つにしたいんです!!!!!

■TANOSHIKA、これまでの活動について

2016年3月に運営会社を設立し、同年9月1日から事業所「TANOSHIKA(たのしか)」を運営しています。運営開始から約1年半で支援員含め約45名(2018年3月現在)のメンバーと働いています。


TANOSHIKAの創業から現在までのお話の動画です


事業所にて、野菜調整作業

ガラス張りの事業所で障害者福祉=【暗い】というイメージを払拭したいという思いがあります。


昨年末の忘年会

久留米市の基幹産業である農業の人手不足解消また就労支援の課題である賃金の上昇のため、農業に取り組んでいます。最初は「農作業は障害者には難しい」と言われ敬遠されましたが、なんでも挑戦して結果を残し信頼をいただき、現在では10社以上の農家さんと契約しています。

農業は本当に大変な仕事ですが、自分が育てたお野菜を食することもできるので、とてもやりがいがある仕事ですよ(^^)


日本テレビの番組でオヤサイマフィアが紹介されました

農作業だけではなく、メルカリ生配信を利用し採れたての野菜を直接販売する等、新しい販売ルート開拓や農家と消費者のコミュニティ作りにも挑戦しています。今回のリターンにもご協力頂いている大和農園さん(久留米市)と共同で行っているメルカリ生配信での野菜販売は、日本テレビ 朝の情報番組「スッキリ」でも紹介され(2018年2月1日OA)全国的に注目されています。今では約3,800件ものフォローを頂いている人気チャンネルに成長しました。

 
渡邊さんからお米の提供

このような挑戦を通じて、新しい連携や協力の輪も広がっています。作業療法士で米作りもされている渡邊健さん(福岡県直方市)からは今回、「少しでも役立てて欲しい」とご支援返礼品として美味しいお米をご提供頂きました。本当にありがとうございます!m(__)m

 

 

 
農家さんの業務受託

Web事業にも力を入れています。Webサイトの作成・デザイン・動画制作・EC販売のサポート事業を進めています。そして、受託業務だけではなく2017年11月から『暗闇を照らす Webメディア「AKARI」』を運営しています。社会的に「障害者」と言われる方ご自身が自らの経験や実情を発信する機会は多くありません。

「AKARI」を立ち上げた、ある切っ掛けがありました。

メンバーのAさんは、自ら身体を傷つける自傷行為をしてしまいます。Aさんが実践していた対策の一つに『傷つけたいと思ったら手首に赤い油性マジックでー(線)を数本書いて手首を見てーを血液と思って心を落ち着かせる』という方法があるという話を聞きました。

僕は本当に衝撃が走りました・・・同じ悩みを抱える人の中には、この情報が役立つ人が必ずいるかもしれない!!そう思いました。(実際の記事はこちら→「自分を傷つけてしまう私とあなたへ」

入所するメンバーは社会との接点を失い孤立しがちで、自分の事を否定する傾向にあることは否めません・・・

 


「AKARI」では、これまであまり表に出ることがなかったメンバー自身の
障害に関わる経験談や知見を150件以上発信してきました!!

結果、全国の同じような悩みを抱える皆さんはもちろん、福祉・障害・教育関連に従事する方たちからも「メンバーと関わる上で非常に参考にさせてもらってます」「メンバーの本音が聞けました」など、反響の声が続々と届いています。これからも試行錯誤しながら続けていきます!!!

 

■なぜクラウドファンディング?

TANOSHIKAのメンバーは比較的コミュニティや社会との接点が少ない人が多いのが実情です。その接点を少しでも増やしたいという想いがあります。また、この僕らの考えやTANOSHIKAのこれからの活動を独りよがりのまま進めたくありません。より多くの方に関わって頂き、より多くの皆様に問いかけ、共に考えていただく為にもクラウドファンディングという手段をとりました、どうか!みなさんの力を貸して下さい!!!

■これからのTANOSHIKA

ここからはTANOSHIKAの未来について語らせていただこうと思います。

TANOSHIKAの未来について語らせていただきます。


これからのTANOSHIKAをどう運営していくか、毎日毎日考えています。

A型就労継続支援事業社として、メンバーのみなさんに「一般就労してもらう」ことだけが、僕たちのやるべき事ではないと思っています。

障害とは?

本当はただ「活躍出来る場所がなかった」だけだとしたら・・
まだまだ出来る事、やらなければならない事はたくさんあります。

「生きづらさ」「働きづらさ」の無い世の中をつくる。

そのためには僕たちが変えないといけない事、伝えないといけない事はまだまだあるんじゃないかと思っています。

TANOSHIKAには学生時代に受けた「いじめ」や自分の可能性に気づけなかったことが、精神疾患の引き金になっているメンバーもたくさんいます。既存の「教育」だけでなく、もっと選択肢を増やすことが必要だと思っています。

「生きていくとは?」「働くとは?」

これまでの常識にしばられ、苦しんでる人達がたくさんいます。これから迎える「新しい時代」は大きく変わってくるんだよ、明るい未来があるんだよ、と苦しんでる人達にちゃんと伝えないといけません。

AR、VR、MR、パーソナルモビリティ、シェアリングエコノミー・・。新しいテクノロジーや考え方は、困っている人々の為に平等に活用されるべきと考えています。例えば、パーソナルモビリティを使えば移動することの「つらさ」は取り除けるはずです。

大きく時代が変化している今、テクノロジーも駆使しながら前へ進んで行きたいと思います。

全ては「生きづらさ」や「働きづらさ」のない世の中を創るために。

 

■最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます(^^)

TANOSHIKAはちょっぴり福祉っぽくない福祉かもしれません。でもそれは、みんなの可能性を追求してるからだと思ってます。僕たちはみんなの可能性を信じてます。もっともっと追求し続けます。

だけど、僕たちの考えだけではいけないと思ってます。

どうか皆様のお力、お知恵を貸してください。

どうぞ皆様よろしくお願い申し上げます。

  • 2018/03/25 11:31

    こんにちわ! リターンの1つ渡邊さん家のお米が売り切れました! 渡邊 健さんとは実は1度しかお会いしたことがなく、やり取りは基本的にFacebookなんですが そんな渡邊さんとの出会いは、TANOSHIKAが関わってるプロジェクトの1つオヤサイマフィヤが朝の情報番組「スッキリ」で紹介され...

  • 2018/03/22 22:31

    皆さんこんばんわ! 始めて、3日目が経ちました! 現在は…達成率35%パトロン29人です(`_´)ゞ もちろん達成率も大切ですが、パトロンの数はもっと大切です!それはなぜかと言うと、どれだけ多くの方に支援してもらってるいるかに勝る事はないと思っています。 僕達の今回の目的として目標金額...

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