はじめに・ご挨拶

はじめまして。株式会社人と音色の武藤紗貴子(むとう さきこ)です。
『ひときわ音楽祭』のプロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます!

わたしたち人と音色は『ちがいに耳を傾ける』を合言葉に、特別支援の視点を取り入れた音楽レッスンやアートイベントなどを展開する教育研究チームです。2017年に音楽教室「ツナガリMusic Lab.」を設立して以来、公認心理師の先生や、現役バンドマンの先生など、いろんな仲間と共に、発達に特性のある子どもたちの成長をご家族と一緒に支え、一緒に喜び合い活動してきました。

少し長くなりますが、私たちの目指す世界観と本プロジェクト『ひときわ音楽祭』への想いをお伝えさせていただきます!

このプロジェクトを通して伝えたいメッセージ

普段、障害のある人々と接点が無い方にとって、自分とちがう人との付き合い方は難しく感じるかもしれません。相手のことがわからず、怖くなり、ついつい距離をとってしまうことも、決して珍しく無いと思います。しかし、腰を据えて向き合うと「ちがうと、怖い」ではなく「ちがうから面白い」ことがわかってきます。

型にハマらない自由な発想。
クスっ、としてしまうような言葉選び。
体全体を使って刻むリズム。

くもりない素直な音色。
レッスンの合間にみせる気の抜けた表情。
誰とでもすぐに仲よくなっちゃう距離感。

好きなことをとことんやり続ける熱中力。

わたしたちは、日々子どもたちと関わる中で彼らのありのままの姿や、秘める可能性に惚れ込む瞬間が沢山あります。好きなこと、得意なこと、身体的特性や不自由さもひっくるめて、一人ひとりと丁寧に向き合えば向き合うほど、それぞれの独自の魅力が伝わってくるのです。

「ちがう」から、もっと知りたくなる。
「ちがう」から、惹かれ合う。
そして、あなたの「ちがい」も、もっとステキに感じられる。

わたしたちはこのインクルーシブな音楽祭をとおして、ちがいに耳を傾ける体験を一人でも多くの方に届け、お互いのちがいや障害を乗り越えること自体を楽しめる社会にしていきたいと思うのです。
まずは、『ちがい』というものをフラットに知ることや、互いを認め合えるコミュニティや社会をつくっていくことが、自分や周りの人の魅力に気づいたり、自分のよさや強みを発揮していったりすることに繋がると考えているのです。
言葉で表現することも、実現していくこともとても難しいテーマですが、一緒に考えていっていただけたら嬉しいです

『ひときわ音楽祭』とは

この度のプロジェクト『ひときわ音楽祭』は「ちがいが響き合う」がテーマの無料野外音楽フェスです。
障害の有無に関わらず多様な人々が一緒になったインクルーシブなステージには、ひときわ元気な声が響き、ひときわ優しいメロディが聞こえてきます。ひとりひとりの”ひときわ”が、音楽やダンスの表現を通して魅力になって響きあったとき、そこに居合わせた人々はきっと心の底から「ちがうって面白い!」と感じられます。お互いのちがいをもっと知りたいと思えたり、もっと仲よくなってみたいと思えたら大成功!

この音楽祭を通じ出演者も観客もスタッフも、お互いの視点や感性を尊重して「ステキだね!」と心から讃え合える体験を目指しています。そんな場所や体験を作っていくことで、この社会がもっと多様になり、誰かに優しくできたり、自分が大好きだと思える世界になっていくと信じています。

イベント概要

イベント名:ひときわ音楽祭
開催日: 2022年10月22日(土)
時間:12:00〜18:00
場所:三宮プラッツ(兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目1−3)
料金:入場・観覧無料
※大雨等で実施が困難となる場合は、延期予定です。


三宮プラッツについて

三宮プラッツは、三宮と元町、旧居留地の中心(へそ)部分に位置し三宮中央通りに隣接している少しくぼんだ広場です。三宮センター街など行き交う人が多く、まちを回遊する多くの人たちに活動の姿を観ていただける空間です。

都心にある貴重な公共空間を活用し、新たな「にぎわい」「いこい」の空間となるよう、これまで、音楽ライブやヨガ教室など活用してきました。令和2年度に施設をリニューアルオープンし、みなさんに「まちなか広場」としてさらにご利用いただける空間に生まれ変わります。

三宮プラッツ:https://platz-kobe.com/

出演予定アーティスト(AtoZ)

光陽師想真(自閉症ダンサー・狐神)
視覚,聴覚,触覚過敏などあらゆる感覚過敏や、識字障害・記憶障害・躁うつ・パニック症とともに地球で生きる。宇宙人150億才。ホームレス。狐舞ソロパフォーマンスをメインに、カンボジアやパレスチナ、ペルーなど各国のフェスや、テレビや映画にも多数出演。東京2020パラリンピック開会式出演。2021年、2022年の2年連続で東京都美術館 ZEN展 優秀賞を受賞。

酒井響希(全盲ドラマー)
2006年生まれ。2歳で全盲となってから音に強い興味を持ち、4歳からドラムを習い始める。ラジオ、テレビ出演、イベント出演等で活躍の場を広げ、東京2020パラリンピック閉会式、DefTechサマーライブ等大舞台にも出演。将来の夢は「世界中の人に勇気と希望を届けられるドラマーになること」

TOMOYA(SOCIALWORKEEERZ創設者/会長)
『SOCIAL WORKEEERZ』創設者。『SOCIAL WORKEEERZ』では、DANCE FOR SOCIAL INCLUSIONをテーマに掲げ、ダンス・アート・エンターテイメントの非言語コミュニケーションを通じて、障害の有無関係なく、遊ぶ・作る・表現する空間を幅広く提供。高校時代から17年に渡って福祉☓エンターテイメントのムーブメントを牽引してきた。平日は発達障がいのあるご家庭の相談員。TOKYO2020パラ開会式出演。HIPHOPCREW CHAMPIONSHIPS優勝。Eダンスアカデミー/NHKWORLD/はなまるマーケット/ひるまえほっと等のテレビにも多数出演。

鈴木凜太朗(右手のないダウン症のピアニスト)
1991年1月11日生。兵庫県伊丹市在住。ダウン症候群。障害の判定は重度。右手首から先は先天的に欠損している。左手と右手首でクラシック曲などを演奏。11歳頃からピアノを始め、国際障害者ピアノフェスティバルに2度出場。第17回全球熱愛生命獎章授章(台湾)。

vongsign
2003年大阪にて結成された60年代ジャマイカ音楽の空気漂う超ルーディで激ユルいスタンスのオーセンティックなSKAバンド。ナニワのDUBマスターであるHAV氏(SOUL FIRE / SF Recordings)による録音~マスタリングを経て、初の7inchヴァイナル『C.H.O / Dahil Sayo』を2018年4月にリリース。翌年には活動16年目にして初の全国流通mini album『I’M A SKA 』をリリース。現在、ONE MUSIC CAMPをはじめとする全国各地の様々なイベント&フェスなどへの出演や、The Aggrolitesの来日ツアーでの共演など、vongsign的SKAを精力的に拡散中。イッツァーショータイム!

Lenon
やさしくて スリリング
ノスタルジーで クラシック
ジャンルをこえて SEKAIへ
それは まるで
にちじょうの ミュージカル
どこにもなく自由で
凄まじく独創的で生々しい音作りをモットーに、ちいさな子供から やさぐれた老人まで楽しめるLenon world musicを奇天烈にplaying!!!

まるで映画を観ているかの様に、その世界に潜り込んでしまったかの様に。ハートに響く スペシャルなshow timeを共有出来れば。オリジナル曲をメインに、様々なカヴァーソングも取り入れ bar/hotel/cafe/restaurant/live house/streetにてパレード開催!!!<Lenon instagram> https://www.instagram.com/lenon_band/

irodori
年中サンダルをはいているアメリカ人のSean Rodriguezとサンダルははかない日本人Sachi Rodriguezによる音楽ユニット。夫婦で音楽教室FigTreeを運営しながら神戸を中心に全国各地でライブ活動を行っている。フォークミュージックをメインに、声のハーモニーを大切に楽曲作りを行う。2019年7月に初のEPをリリース。

AYANO with ごりぽん
全身をつかって音を表現するAYANO。それをサポートするゴリポン——遺品整理人のSAX横尾将臣(ゴリ)と、音楽療法士でキーボディストのえみりん(ぽん)—— のスリーピースバンド。エネルギッシュにパワフルな音楽をお届けします!

ツナガリ子どもバンド
ツナガリMusic Lab.に通う子どもたちと講師陣による大所帯バンドを結成!一人ひとりの得意や魅力を引き出し合い、この日この場所で生まれる新しい音楽の可能性に出会える!

and more..

メインMC

しまだあや
関西大学卒業後「HELLOlife」に入社、教育・就活分野のソーシャルデザインに10年間取り組んだのち、2020年に独立。note「小学1年生ぶりに、父の前で真っ裸になった話」や「今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く」が話題となり、作家活動スタート。Webや雑誌などにて、主にエッセイを執筆。 また、自宅の94%を開放しながら暮らしつつ、いろんな生活を実験中。出演番組に「垣根のない家」「私だけかもしれない講座」(いずれもNHK Eテレ)など。その他、企画やMC、通信制高校のカリキュラム作りなどにも携わる。

紙芝居屋のガンチャン
ニッポン全国街頭紙芝居大会2018大賞受賞。 全国のイベントなどで活躍している昔ながらのスタイルの紙芝居屋さん。 演目は全てオリジナルの紙芝居。 子どもからお年寄りまで幅広く楽しめる作品。 今までに作成したオリジナル紙芝居は300作を超える。 シアトル、ニューヨーク、メキシコ、台湾、ベトナムなど海外のイベントにも招待されるなど、紙芝居を通じての国際交流にも力を入れている。

プロジェクトメンバー

株式会社人と音色
人と音色は「ちがいに、耳を傾ける。」をテーマに、ひとりひとりの「ちがい」と向き合う教育研究チームです。学校や家庭、地域の習い事教室などあらゆる場所が子どもたちにとって「安心して挑戦できる場所」となるように、障害児教育の専門家として地域の人びとと力をあわせ「挑戦のユニバーサルデザイン」に向かって活動しています。
https://hitoto-neiro.jp/


プロデューサー 番長
ドラマー、2児の父。日本を代表するレゲエバンドBAGDAD CAFE THE trench townをはじめ、さまざまなバンドでドラムを担当。自身のバンドやサポートドラマーとして、国内ではフジロック、サマーソニック、などなど全国の様々なフェスに、海外のフェスにも多数出演。レゲエミュージックの祭典「MEETS THE REGGAE」主催。細やかな気配りと明るいキャラクターで子どもたちにかなりモテる。「番長」は高校時代からのあだ名。

資金の使い道

今回のクラウドファンディングでは「80万円」を目標金額として、皆さまにご支援いただきたいと思っております。

会場・設備・装飾費:30万円
ステージ出演費:15万円
人件費:19万円
広報費:6万円
リターン・システム手数料:10万円

最後に

特別支援教育の世界に飛び込んでちょうど10年が経ちます。
日々子どもたちと向き合い、どうしたら一緒に楽しめるか、できることを伸ばしていけるか、工夫を考える仕事は刺激的で、「できた!」の瞬間を共有できることは何事にも代えがたい喜びがあります。ぐんぐん成長していく子どもたちを見ていると「ステキな表情だな」「こういう感性が大好きだな」と、自分自身が豊かになっていく感覚があります。この仕事が大好きです。
一方で、わたしが特別支援の仕事をしていることを話すと「大変でしょう」「優しいのね」と言われることがよくあります。私はこう言われる度に、違和感を感じてきました。

「わたしの仕事の楽しさや喜びは、どうしたら伝わるのだろう。」
そう考えたときの答えの一つが、この音楽祭を一緒に楽しむことでした!

ちがう、見えない、分からない。そういった壁を一つずつ緩めていくこと。
世界の内側に入り”障害者”ではなく、一人ひとりのステキな姿と出会ってもらいたい!と思ったのです。できることや生まれもったちがいが魅力になって輝いているアーティストの姿や、ステキな表情を沢山感じ、「君をもっと知りたい、また会いたい」と思えるようなフェスにしたいと思います。是非、この未知へのチャレンジを一緒に楽しんでください!

武藤 紗貴子


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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