<<ご挨拶>>

皆様初めまして!一般社団法人もひかん王国代表理事の津戸絵理と申します。

2016年7月1日に動物愛護団体設立以降、「殺処分ゼロ」を目標に、愛護活動を続けてきました。

この7年間、愛護活動をとおして、たくさんの経験から犬猫を取り巻く人間社会の厳しさを知りました。しかし、目を覆いたくなるような現状からも、決して目を背けることなく全力で向き合ってきました。その中で生意気にも、行政の動物愛護に対する姿勢に対して思うこともあり、私にできることは何か?できないことをできるにようにする為にはどうしたらいいのか?そんなことを常に考えながら活動してきました。

<<もひかん王国の活動の特徴>>

7年間の全ての経験が、現在の活動の軸となっており、周囲の方々と協力し合いながら様々な現場の対応ができるようになりました。その結果、現在もひかん王国の保護施設では、どんな大怪我を負った子でも、どんな病気を抱えた猫でも、適切なケアをできるようになりました。

埼玉県動物指導センターに飼い主不明として収容される猫のうち、大怪我を負った猫、障害や病気を抱えている「傷病猫」譲渡不適切」とされ、多くが殺処分に追い込まれます。

もひかん王国では、その生きる場所のない「傷病猫」を「全頭」引き出し、保護しています。(動物指導センターからの引き出し以外にも子猫は年間70〜80頭、成猫は50〜60頭を保護しています)  ※引き出し=引き取りのこと

傷病猫を引き出した後はもひかん王国の保護施設で、適切な医療や個性(障害や性格)に合わせた食事や環境づくりのもと、ケアを継続します。残念ながら亡くなってしまう子もいますが、まずはどんな状態でも家族として迎え、多くの幸せを感じて暮らすことができるように平等に惜しみない愛情を最期まで注いでいます。

<<動物殺処分の現状>>

譲渡会や保護猫カフェ等では、かわいい子猫や病気のない猫たちが幸せを掴むチャンスが増えている一方で、猫の殺処分数はゼロに近づくどころか、この数年は停滞しています。2020年度全国で殺処分された猫は約2万頭、埼玉県では約600頭以上にものぼります。また残酷なことに、飼い主が持ち込んだ傷病猫」の多くは殺処分されます。信頼していた飼い主に置いていかれ処分される、、人間社会の勝手な都合で犠牲になる命を前に耐え難い気持ちになります。殺処分は「安楽死」だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、二酸化炭素による窒息死です。もがき苦しみながら処分される動画を観た時の衝撃は忘れられません。

埼玉県庁HPより    犬猫の殺処分数はこちら

環境省統計資料より 全国 犬猫の殺処分数はこちら

しかし、犠牲にするのも人間なら、そこから救い出せるのも人間だけなのです。人間に辛い思いをさせられたのに、人間を信じて慕う健気で無邪気な命たちの姿に、もひかん王国ではいつも笑顔が絶えません。

<<「傷病猫」の特徴と莫大な医療費>>

①交通事故などにより重傷、重体で引き出し直後に緊急手術や入院が必要

長期的、または生涯をとおして通院投薬や食事介助、排泄介助等、多くのケアが必要

③過酷な外の生活の影響で、治る見込みがない病気や感染症があったり、免疫が低く常に全身状態の観察が必要

④何らかの障害が残り、里親さんが見つかりにくい

⑤ガーゼや軟膏、オムツなどの消耗品が大量に必要 

などがあります。

つまり、保護した多くの猫が生涯もひかん王国の保護施設で暮らすことになり、結果的に医療費や食費も膨大にかかります。

令和2年度の医療費は300万円程度、令和3年度には700万円を超えました。

しかし残念ながら、犬猫の保護活動には国、行政機関からの公的な支援制度はありません。

(※収支報告はこちら)

もちろん私も、ボランティアさんも、皆さんと同じ家庭や仕事のある一般市民です。関わる方と協力し合わなければ、命のバトンをつなぐことはできません。


<<活動を取り巻く社会情勢の変化>>

これまでも常に医療費に悩みながら、活動に賛同頂いた方からのご寄付やご支援、最善を尽くしてくれる獣医さん、ボランティアさんたちの力で、たとえ今日命の灯火が消えそうな子でも、一頭も諦めることなく引き出し、もひかん王国の家族として迎えてきました。


最近ではペットブームで安易にペットを飼い、遺棄や虐待をしたり、不妊手術を怠った多頭飼育崩壊、飼い主が高齢で飼えなくなった飼育放棄など、私達の活動を取り巻く状況は社会問題そのものを反映し、相談内容も多岐にわたるようになりました。相談件数も非常に増え、電話が常になっているような状況です。一般の方々からの相談以外にも、公的機関からの相談も多く寄せられるようになっています。


「助けて、生きたいよ」 そんな訴えに、これからも目を背けずに向き合っていくために。

大切な命を救う活動を継続し、生きる場所がない子たち、殺処分されてしまう子たちをこれからも救うために。

このたびクラウドファンディングに挑戦することに致しました。より多くの皆様のご支援を、よろしくお願いいたします!      2022/7/1  


<団体の沿革>

2016年7月1日 

動物愛護団体「もひかん王国 〜いのち部 愛の手課〜」設立(保護施設始動)

彩の国動物愛護推進委員委属

2019年    

埼玉県動物指導センター本所より、飼い主不明の傷病猫「全頭」引き出し開始

2021年   

埼玉県動物指導センター南支所より、飼い主不明の傷病猫「全頭」引き出し開始

一般社団法人「もひかん王国 いのち部 愛の手課」設立


<もひかん王国が埼玉県動物指導センターから引き出した飼い主不明の傷病数の推移>

(2019/3/16〜12/31 ) 16頭

(2020/1/1〜12/31)      28頭

(2021/1/1〜12/31)  49頭

(2022/1/1〜6/6現在) 20頭

<施設運営にあたっての安全管理>

・頭数管理等については、第2種動物取扱業認可に伴う埼玉県動物指導センターによる施設受け入れにて対応

・毎日必要なケアが終わるようボランティアを配置

・ボランティア同士での報告、引き継ぎ

・動物の状態を全員が把握できるようグループラインで情報共有

・毎日専用消毒剤にて全部屋全個室、トイレ、床の清掃

・毎日毛布類の洗濯と交換

・毎日食器の洗浄と交換

・保護時にワクチン接種、ウィルスチェック

・感染症ごとに部屋わけ

<保護活動>

殺処分対象猫の引き出し以外にも、一般の方々からの相談を受け付けております。「そのままでは生きていけない命」を優先して保護活動をしていますので、もひかん王国には次々と傷病猫が運び込まれてきます。

<譲渡活動>

初期医療または必要な医療にかけて状態が安定した子達は、広い範囲で里親さんを募集しています。必要な審査をした後に、譲渡しています。

<TNR活動>

不幸な猫を増やさないために、毎月20頭前後の野良猫の不妊手術活動に取り組んでいます。年間をとおして200頭近くのTNRをおこなっています。

(TNRとは・・T=Trap 捕獲、N=Nuter不妊手術、R=Rtern もとの場所に戻す)

<啓発活動>

月1度の譲渡会を開催しており里親様を募集するとともに、野良猫問題の相談や殺処分の現状、TNRの必要性などをお伝えしています。

<その他>

埼玉県動物指導センター、各市町村の環境課と連携しながら各地域の野良猫問題の解決に取り組んでいます。



もひかん王国の日々の様子はブログにて更新しております!(不定期更新)



「愛護活動」には、終わりがありません。

保護施設は、保護した猫たちがより良い環境で暮らせること、より健康を考えた食事、より適切な医療やケアに努め、常に向上していかなければいけません。もひかん王国での暮らしで、もっともっと幸せにしてあげたい。人間のせいで不幸になった子たちへのせめてもの償いだと思います。


そして今この時も、殺処分は当たり前のように行われています。殺処分から助けてあげることのできない「譲渡不適切」の命がまだまだいます。そして外には飢えやケガや病気に苦しみ、誰にも助けてもらうことなく命をおとす不幸な野良猫も溢れています。


私達はこのような「助けてあげないと生きられない」どん底の子達こそ保護すべきとと考えています。どんな障害が残っても、どんな病気を持っていても、どんなに人慣れしていなくても、家族として迎え平等に愛情を注ぎ、生きる場所を提供し続けたいです。


もひかん王国設立以降、全ての活動が寄付金から成り立っています。前述したとおり、現在犬猫の保護活動には国や行政機関からの支援制度は全くありません。


団体設立前、私は個人的に子猫の保護と譲渡をしていました。保護数はどんどん増え、あっという間に資金源に行き詰まりました。「これ以上助けてあげることはできないかもしれない、見て見ぬふりをしないといけないのか」と悩んでいた頃、同じ想いの人たちとの出会いをきっかけに、たくさんの人と協力していけば、たくさんの命が救えると強く感じたのです。


もひかん王国は埼玉県熊谷市にある小さな小さな団体です。にも関わらず、多くの人達と協力しあい、活動の幅や分野はどんどん広がり、今ではその頃は想像もつかなかった数の命を救うことができるようになりました。


このクラウドファンディングをきっかけに、さらに多くの想いの人たちと一緒に命を救う活動をしていきたいと想い、プロジェクトに挑戦することになりました。


もひかん王国の活動は前述した通り「保護活動」「譲渡活動」「TNR活動」「啓発活動」「その他」があります。

今回のクラウドファンディングで集まったご支援は、「保護活動」に使わせていただきます。保護活動での使い道は、主に「医療費」と「特別療法食」です。


傷病猫の保護には、ワクチン、ウィルスチェック、不妊手術、駆虫薬に加え、すぐに手術や入院が必要であったりと、保護初期から医療費が高額にかかります。傷病猫の命と健康を維持するには、ケアに使う消耗品や備品などの費用が(下半身麻痺の子のオムツ代、皮膚保護のための塗り薬、洗浄材、寝たきりの子のペットシーツ、患部を清潔に保つための包帯やティッシュなど)継続してかさんでいきます。


交通事故などで顎の骨折や脳に後遺症が遺ると、生涯固形物が食べられない子もいます。その場合は高栄養のウェットフードなどをあげるので、食事代も高額になります。またほとんどの子が外の過酷な生活でで生まれ育ったので、エイズまたは白血病、もしくはWキャリアで免疫力が低く、病気の予防のためサプリや専用薬も飲ませています

(※収支報告はこちら )


医療費以外

飼料費・・・月額15万円程度
CAMPFIRE手数料・・・32万円
リターン品作成・郵送費・・・5万円

※もひかん王国のスタッフは皆ボランティアのため、人件費はかかりません

7月1日~8月31日 クラウドファンディング期間

8月31日 終了

9月中旬以降 リターン品発送

傷病猫の保護活動は里親様へつなぐことも難しく、行き場のない子達を迎える活動です。たくさんの力が集まれば繋ぐことができる命も、見て見ぬふりをしていたら、この社会では、一瞬にして「無かった命」にされてしまいます。

殺処分の現実、、、

知らない人もいれば、あえて目を背けてしまう人もいるでしょう。

知らない人は、知って下さい。

目を背けている人は、ほんの少しでいいので向き合ってみて下さい。

気持ちさえあれば、ほんの少しでも殺処分されてしまう子達のために、なるはずです。

そしてこの殺処分は

子供たちに、説明のしようがありません。そしてそれは、人間社会の道徳にも必ず大きな悪影響があります。

「私には何もできないから、、、」そんなことはありません。個々のちいさな力を集めたらもっともっと、たくさんの子達を救えます。もひかん王国は、そうして今まで活動し、たくさんの命を救い続けてきました。「不要」とされて処分されている命の全ては、私達大人が生み出しています。


今この瞬間も、殺処分に追い込まれている犬猫がたくさんいます。その子にとっては代わりなんていない、たったひとつの命。「すべての犬猫たちが<生きていてほしい>と想われ生きることができますように」

賛同してくださる皆様からのご協力を、よろしくお願いします!


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/10/15 10:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/09/01 01:16

    クラウドファンディングの挑戦も、残り30分となりましたこの活動報告があがる頃には、終了間近か終了後、、、この投稿のために、本日は作業を終え、急いで帰宅しました!ヨーダをダッコしながら、この活動報告を打っています手を尽しても、どうにも出来ないひとつきりの命を前にこれからの私にできるのは、この子の...

  • 2022/08/31 10:00

    日頃、もひかん王国を応援してくださり誠にありがとうございます。クラウドファンディング、本日最終日となりました。昨夜の時点で78%、支援者様は196名となりました。アナログ団体故に、クラウドファンディングって何なの?どうやるの?何したらいいの?だれがやるの?と、スタートからバタバタでしたが何とか...

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