はじめに・ご挨拶

はじめまして、南米パタゴニア地方でトレッキングガイドやTV取材コーディネーターをしております、平岡健二(ひらおかけんじ)と申します。1993年にこの仕事を始めて以来、もう30年くらい南米パタゴニアに関わっています。

そしてもうひとり、現地パタゴニアで親子二代に渡りペンションのオーナーをしていたセシリアさんがパートナーとなって、日本とチリを絆いでこのプロジェクトを進めています。



このプロジェクトで実現したいこと

南米パタゴニア地方は、南米大陸の南端部に広がる荒野です。氷河や岩峰群と原生林からなる美しい風景で有名な場所で、世界中から観光客が訪れる南米屈指の観光スポットでした。

でも、それもコロナ前までのはなし。

2019年末に始まった未曾有のパンデミックの影響で、パタゴニアは約1年半にわたりロックダウン状態にありました。その間の観光収入はほぼゼロです。最近になりようやくパンデミック収束の兆しが見えてきたところで、感染再拡大により再びロックダウン状態に逆戻りしてしまいました。さすがにこれには心が折れます。

パタゴニア、パイネ国立公園(チリ)パタゴニアの観光業は死にかけています。それでも男性達は都市部へ出稼ぎに出ることができますが、女性たちはなかなか街を離れることができません。そこで私達は、街に居たまま特別なスキルがなくてもパンデミックに関係なく収入を得る方法を創り出すことができないか考えました。それがこの毛糸プロジェクトです。

かつてパタゴニア地方には羊毛生産のための広大な牧場(エスタンシア)が広がっていました。最盛期には地平線まで広がるほどの牧場がいくつもあったと言います。しかしその後、化学繊維の発達に押されて衰退して、今では牧場の数は大きく減ってしまっています。

パタゴニアの羊たちそれでも羊毛は今でもパタゴニアの特産品です。私達は、このパタゴニア産の毛糸を牧場から仕入れて、荒野に生えている草木を使って草木染めしたりアンデス古来の手法で染めたりして味わい深い色合いの毛糸を作ることにしました。

それをオンラインで世界中の編み物ファンに販売して、パンデミックに負けない新しい収入源を創り出せないかと考えたわけです。スマートフォンが通じればどんな奥地でもショップを開ける時代だから可能になった新しい辺境ビジネスモデルです。

前回、第二弾までのクラウドファンディングでは、この毛糸を使ってオリジナルのニット製品を作るという計画でしたが、編み物の得意でない人でもプロジェクトに参加できるように、今回は草木染め毛糸の生産までで区切りました。

この第三弾プロジェクトでは、(1)パタゴニアの特産品ウール毛糸を、(2)パタゴニアの草木やアンデス伝統技術を使って染色して味わい深い色合いの毛糸を作り、(3)それをネットで販売して収入を得る、というモデルのサイクルを回して、よりはっきりと経済的自立への道筋をつけていきたいと考えています。

今回は日本国内への製品販売ですが、製作に慣れてきたら、自分たちのネットショップを開いて、広く世界中の編み物ファンに向けて「パタゴニアの毛糸」を販売していき、"Hands of Patagonia" を新しい毛糸ブランドにまで育てていきたいと思っています。


資金の使い道

頂いたご支援は、素材の生糸購入費、染色材料費、人件費、送料及び手数料に充てさせて頂きます。
製作サイクルを回して、経費の見直しをして将来の製品価格設定の参考に致します。


実施スケジュール

1月下旬:クラウドファンディング終了

2月上旬:製品製作開始

3月頃~:随時製品発送

5月下旬:製品発送完了予定


リターン

- 自然素材で染色したパタゴニア産ウール毛糸を、約100gごとにまとめて1かせとしてリターン製品とします。

- 色については、これから素材を採りに行くのでどのような色をお届けできるかわかりません。これまでにタンポポ、南極ブナの樹皮、コケ類、カラファテの実、などを試してみましたが、もっと色々な素材の発色を試してみたいと思っています。ですので、お届けする毛糸の色についてはサプライズということでご理解頂ければと思います。

- 素材毛糸:今回ご用意するのはパタゴニアの牧場で生産されたコリデール種の手縒り毛糸です。手縒りですので、太めで太さも一定ではありません。ミトンや帽子、ソックスなどを編むのに向いていると思います。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

最後に

日本の皆さんも、コロナと自粛で大変な思いをされているかと思いますが、地球の反対側の人たちも同様に大変厳しい状況です。世界地図を見ながら、ちょっとだけ遠い異国の人たちのことに思いを馳せて頂ければ嬉しいな、と思います。


チーム/団体/自己紹介・活動実績など

- "Hands of Patagonia" は、長くパタゴニアのガイドをしてきた私(平岡)と、パタゴニアの街プエルト・ナタレスに親子代々住んでいる友人セシリアさんの二人で立ち上げたプロジェクトです。

- これまで2回クラウドファンディングで資金支援を頂いてリターンをお届けしてきました。今回は更に実際に即した形にプロジェクト計画を見直して来ました。

ご支援よろしくお願い致します。


このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください