はじめに

 農業で地方再生をしたい。地元の衰退を少しでもくい止めたい。
 農業の課題は大きく二つあると思います。
 一つは栽培。化学肥料・農薬の弊害。さらに温暖化による致命的な災害。これを酵素肥料と瀬戸内連携で解決の糸口を示したい。
 もう一つは販売。特に経営問題は最大の課題。「農業は儲からない」と。これを解決する方法は強力な販売所を作る事だと考え「尾道観音山フルーツパーラー」をオープンします。経営を安定させ、永続させることにより地方再生を行いたい。

解決したい社会課題

【酵素肥料でSDG‘s、温暖化・寒波・減農薬・不使用農薬にチャレンジ】

 尾道しまなみファーム合同会社(以下しまなみファーム)は大阪の株式会社大国酵素(以下大国酵素)と連携し地域にある余剰有機物で良質な酵素肥料を作り畑に還元します。

 日本全土が温暖化し柑橘などの栽培地域が北上しています。ある研究機関の報告によれば2060年代までに関西以西の大部分、関東、中部地方の日本海側が温州ミカン栽培適地になると予想しています。逆に今までの栽培適地が栽培に適さなくなるとしています。これは40年後の予想です。

『島根県はもう瀬戸内だ! 日本海側・島根県でミカン栽培にチャレンジ!』
 しかし、島根県美郷町のある農家さんの庭先に現在数本のミカンが植わり美味しい実が採れています。既に栽培適地の北上は進んでいるのです。しまなみファームは島根県美郷町の方々と連携し、島根瀬戸内化計画を遂行していきます!

↑島根県美里町のみかんと水稲のコラボ

『嫌気性発酵でエネルギーチャージ~酵素肥料で寒波を乗り越え減農薬栽培にチャレンジ』
 大国酵素の酵素肥料+鶏糞or牛糞+余剰有機物(工場で出る柑橘類の皮など)をビニールなどで覆います。酵素肥料中の微生物の酵素による嫌気性発酵(空気を入れない発酵)により良質の酵素肥料をより多く作ることができます。嫌気性発酵は比較的低温で徐々に反応が進みます。それに対して好気性発酵(酸素による発酵)は高温で反応が進むためエネルギーの放出も多く、処理中にアンモニア(チッソ分を含む気体)が大気中に揮散し、チッソ分(肥料成分)が少なくなります。
 酵素肥料は土壌生物多様性を生み出し、酵素発酵で農地にエネルギーを蓄積させます。これにより良質な柑橘を作り、収量を増加させる効果が期待できます。さらに地温が高くなる(僅かですが)という実験結果があり、寒波対策としても期待しています。寒波対策、減農薬、農薬・化学肥不使用などのチャレンジに必要な資材です。

『山口・岩国の神東ファームとも連携!酵素肥料栽培にチャレンジ』
瀬戸内農業仲間が柑橘酵素肥料栽培に取り組みます!
 神東ファームの主な生産物はマイヤーレモンです。これはレモンとオレンジの交配種と言われ、栄養価が高く、高血圧予防効果も期待できるなど注目の果物です。マイヤーレモンの本格出荷まであとわずかです。神東ファームとも酵素肥料で協同していきます。

↑大国酵素で尾道、島根、岩国の酵素肥料についてのレクチャー

『さらに地域にある余剰有機物を再生。「ゴミ」か「資源」か!』

 酵素肥料は先述の効果を期待すると共に現地で発生する余剰有機物を有効に利用することも目的としています。産業廃棄物(ゴミ)を有効資源に変え、優良な肥料として還元します。

 尾道造酢株式会社(以下尾道造酢)さんが橙果皮酢を作りました。これは橙果汁を絞った後の皮を溶かし酵素で発酵させ酢に加工したものです。それでもまだ多くの皮廃棄物が出るそうです。しまなみファームでは廃棄されるこれらの皮を酵素肥料として再生し、畑に還元します。

↑酢の道440年、尾道造酢 創業天正10年(1582年)「んー、すごい!」

『酵素肥料で農業が変わる~瀬戸内実験で汎用性を検証!』

 尾道しまなみファーム、岩国・神東ファーム、島根・上野自治会・百笑未来と連携をし、酵素肥料を使った柑橘栽培実験を行う予定です。尾道、周防大島などにある加工後の柑橘の皮を酵素肥料化、畑に還元します。百笑未来は水稲、耕作放棄地を利用した放牧畜産を行っている農業法人です。耕作放棄地の草を食んだ牛のフンはフンダンにあります。

↑ケンタです。僕のも再利用して下さい…

『島根、地元の方たちとせとかなどを植え付け。2日間で延べ10人の方に参加して頂きました。』

【日本の農業の現状と懸念~新たな農業のモデルで地方再生を】

 農業就業者の7割を占める60歳以上の世代が高齢化等によりリタイアし、農地などの経営資源や農業技術が適切に継承されず、農業の生産基盤が一層ぜい弱化することが危惧されています。地域コミュニティーの維持も困難になると懸念されています。

 尾道から一つ目の島=向島でも同様な現象が起こっています。もうしばらくするとコミュニティーの維持も出来なくなる日はもうすぐです。
 まず向島のこの地域を柑橘畑(普通野菜・花含む)に変えていく。酵素肥料と販売力のある店舗。販売所を設置してから生産農作物を考える。経営を考える。この農業モデルで地方再生を目指します。

↓耕作放棄ハウスを再生しています。ここには倉庫、休憩所を作り作業の拠点にします。

↓ハウスすぐ横。ここは水田だったので水はけが悪い。土を入れています。ここにレモンを植えます。

人生2回目の乗車。平らにしている積りが凸凹(´;ω;`)ウゥゥ。

↓仕上はプロに頼みました。真っ平になった😲ふ~…


【こんな商品でお出迎え~強力な販売所を目指して尾道観音山フルーツパーラーを設置します】 

★広島産農薬不使用和紅茶レモンパフェ~このパフェはしまなみファームの象徴です。

 この無農薬和紅茶ゼリーと瀬戸田農家さんの減農薬レモン使用パフェを提供します。瀬戸内連携農家さんとの連携。数年後、自社酵素栽培レモンでこれを作ります。しまなみファームの象徴であり、 瀬戸内の頑張っておられる農家さんにも貢献します。

  • ★イチジク・南高梅パフェ~向島の万汐農園さんは自然栽培でイチジクと南高梅を栽培。

 万汐農園さんは自然農法にこだわって栽培されています。切り上げせん定、有機肥料、有機JAS農薬使用でイチジクと梅の木を元気に穏やかに育てています。

 TVにもよく出ておられます。

★旬な瀬戸内ミカン・柑橘パフェ~マドンナみかんで柑橘パフェを作ります。

 尾道・瀬戸田、向島。愛媛・松山から集めたミカンをふんだんに使ったミカンパフェです。ミカンとレモンは尾道向島店舗・ネットでも販売をいたします。

「秘密基地の様な奥地にある柑橘圃場と露地野菜の圃場で育つ美味しい農産物!!」がこだわりです。

やはり松山のアグリベースさんも無農薬・減農薬栽培にこだわっています。そして耕作放棄地解消に努めています。

★フィリピン産農薬不使用の珈琲です。竹本君が毎週手焙煎してくれます。

 大農園のプランテーション栽培ではなく、山岳地域に住む小さなコミュニティの農家さんたちが森を残す活動をしながら、そこからいただいた恵みの一部で生計を支える、そんなコーヒーです。

「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)日本事務局の竹本泰広くん。CGNのコーヒーを手焙煎して「大家族珈琲」として販売したり、台風被災地の手作りホウキを販売して収益を被災地復興のために送ったり、3人もかわいい子がいて振り回されまくりのパパしながら、フィリピンの山奥のことまで心を配ってくれています。(広島県尾道市向島)

★こだわりを持った農家さんが結集しました( ´艸`)。

 皆さんとお会いし仲間として尾道フルーツパーラーに関わって頂いております。この紙面では紹介できなかった沢山の方たちとも連携しています。その切っ掛けは大したものではありませんが、一つ言うなら一生懸命な方はそんな場所に集まる、かな。「色々なセミナー(勉強会)」で繋がりました。

資金の使い道

 農業は栽培と販売が両輪。きれいな海に囲まれたレトロな街、尾道。店から直接海は見えませんが柑橘に囲まれた空間にし非日常を演出したいと思います。瀬戸内農家の力を結集した店、瀬戸内農家の発信基地を作りたいと考えております。 

↑11月から工事に入っております。12月16日に開店いたします。 

↑地図も自分で作りました( ´艸`)
尾道市向島町兼吉551一番街。尾道大橋下りて西へ車1分。兼吉渡し(渡船)降りて600m


具体的な資金の使い道 

農業資材費:95万円
 苗代、ハウスビニール代、錆止め用ペンキ代、レモンツリー用鉢 約40万円
 潅水用モーター、電気設置費用  約25万円 
 圃場整備代:重機レンタル代(1万円/日)、土・運搬人件費(4万/日) 6日で約30万円
瀬戸内連携、酵素肥料経費:13万円
 学習会・交流経費(交通費含む)  約4万円
 酵素肥料代(牛糞+柑橘皮運搬費) 約9万円 
運転資金(一部): 70万円
 農家さんからの仕入れ資金、交通費(結構掛かるのです。飛び回っているので)
店舗設備費(一部):82万円
手数料:  約30万円 (9%+税)

実施スケジュール

2021年
 11月1日 工事開始
 12月16日 新店舗オープン
2022年
 1月順次リターン発送
 3月26日27日 レモン定植

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に

 「農業は儲からない」だから「農業はやめておけ」と子どものころから農業を続けてきた母親に言われる。現実はその通りだと思う。 Uターンで地元に帰り農地を相続。農家をすることを決意。このままでは自分が年を取ったら共同溝掃除もできない地域になることは間違いない。農業で地域を再生させる。そのために栽培と経営、2つのプランを実行していくつもりです。

チーム
尾道市向島町・尾道しまなみファーム合同会社
尾道市向島町・万汐農園さん
尾道市向島町・コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)日本事務局の竹本泰広くん
尾道市瀬戸田・KATAOKA FARMさん
広島県世羅町・TEA FACTORY GENさん
愛媛県松山市・アグリベースさん
島根県美郷町・百笑未来さん
山口県岩国市・神東ファームさん
和歌山紀の川・観音山フルーツガーデンさん
大阪府大阪市・株式会社大国酵素さん
まだたくさんの農家さんと連携をしております。

自己紹介・活動実績など
1968年 生まれ
2018年 Uターン。地元尾道向島島に戻る。父親の農地を相続し農家になりました。
2021年 尾道しまなみファーム合同会社設立。同時に、尾道観音山フルーツガーデを開店
現在  尾道しまなみファーム合同会社代表社員村上幸志 

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