はじめに・ご挨拶
皆さんこんにちは、秋葉山大宝院の住職 天野秀栄です。
私は2011年3月に発生した東日本大震災への災害ボランティア活動を機にそれまで奉職していた真言宗本山を退山、2012年4月より宮城県石巻市に移住し同10月に総本山醍醐寺より大宝院住職を拝命しました。
当初は六畳一間に本尊である不動明王像を置くだけ、檀家さんも信徒さんもゼロからのスタートでした。避難所や仮設住宅で暮らす人々の心が癒やされ心の復興につながるよう、ただひたすら祈願しました。
多くの方々に支えられて2015年に一軒家を購入、改装して大宝院護摩道場としています。震災のいち早い復興と犠牲者の菩提、ご参拝の方々の所願成就を日々祈り続けております。
このプロジェクトで実現したいこと
大宝院の不動明王さまの像はかつて静岡県の真言宗寺院、秋葉山榮松院の本尊として奉られていました。2012年春に石巻へ勧請しお奉りし始めましたが経年劣化と度重なる地震により尊体に痛みがあります。東日本大震災の余震がいまだ続くこの地で末永くお奉りを続けていくことには一抹の不安が残ります。
そこで勧請から10年を機に尊体を補修し、併せて耐震性のお厨子の新調を計画しています。今後もこの石巻で人々が安心して祈り続けられるようご協力をお願いいたします。
不動明王について
不動明王とは真言密教の根本の仏「大日如来」の化身とされています。火炎を背に右手に剣、左手に縄を持つ恐ろしい姿をしていますがその本性は人々を救済する優しい慈悲の心に満ちています。
弘法大師さまは唐で学ばれた密教を日本に持ち帰る際に師の恵果和尚から頂いた霊木に不動明王の尊像を刻み、船にお奉りされました。風波に襲われた際、一心に祈願するとお不動さまが現れ、剣で波を切り払い海を静めたといいます。
大宝院はその伝承にあやかり津波で大きな被害を受けた石巻が守護されるよう、また人々の悲しい記憶も断ち切っていただけるよう不動明王を勧請しお奉りすることにいたしました。
東北移住のきっかけ
平成23年3月11日に発生した東日本大震災に私は大きな衝撃を受け、当時関西に住んでいましたが「何か自分に出来る事は無いか」と考えました。そして勤め先の本山から休暇をいただき、震災ボランティアとしてがれき撤去等の活動を始めました。
石巻専修大学のグラウンド・キャンプ場・河原の土手などにテントを張って滞在し、災害ボランティアとして汗を流し、作業の合間に亡くなられた方々のご供養をしました。
そのような活動と様々な人と出会ううちに、この地に残り復興を見届けたいという思いが生まれました。10年経った今も祈り続けていられるのは私自身、このお不動さまに支えられているからでもあります。
支援活動について
大宝院は仮設住宅や復興住宅の集会所にて写経会など行う「出張寺子屋」を行っていました。
また宗教活動とは別に、他の支援団体や町内会と協同で地域情報紙作りの支援活動をしていました。コミュニティの再生と活性化を目的としたこの活動は全町内会が再開するまで4年半続きました。
経費の一覧
修復 不動明王像 約13万円
新調 角厨子 約60万円
手数料 約10万円
リターン・送料 約17万円
計 100万円
清和佛具株式会社に依頼し修復・新調いたします。
返礼品のご紹介
大宝院では毎年3月11日に東日本大震災慰霊法要を行い、震災犠牲者の菩提を祈念しています。令和4年東日本大震災慰霊法要に併せて10周年を記念し、新調された厨子のお披露目を行います。その際の護摩供にて祈願される護摩木や10周年の記念品などを返礼品といたします。
代理支援について
CAMPFIREでご支援いただくには会員登録が必要となります。しかし 「登録のやり方がわからない」「熨斗袋に入れて直接渡したい」という方には代理支援という形で対応いたします。メールにてお問い合わせください。
メールの件名は「クラウドファンディング代理支援の件」としてください。
他に何かご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
最後に
震災から10年経った現在、我々はコロナ禍という新たな脅威に直面しております。感染対策や現代医療の助けは当然必要ですが、心を強く持ち不安など心の病をはねのける力も必要です。不動明王とは心の力そのものです。このプロジェクトを機に安心と功徳を得られましたなら幸甚です。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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