『I.D./Private View』について

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(※写真はイギー・ポップ)

フォトグラファー マーク・ヒガシノが30年近いニューヨークでの活動で出会ったパーソナルな仲間のポートレイトをライフワークとして撮り続けているポートレイト作品。イギー・ポップ、ツイギー、ジム・ジャームッシュ、チック・コリア、中山美穂、永瀬正敏など様々な人々との撮影までのエピソードや撮影方法等のエピソードを写真と共に魅せる”読む写真集”です。

今回のプロジェクトについて

『I.D./Private View』は、「パーソナルな人と人とのつながり」で出来上がったもので、今の日本に必要なことを訴えることができるチカラのある作品です。

今回、マーク・ヒガシノ氏のライフワークとも言えるこの写真集『I.D./Private View』を世の中に出したい。

そんな想いで彼に魅せられた私たちクリエイターが集まってプロジェクトチームが発足しました。

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(※表紙 仮デザイン。モデルはツイッギー)

今回写真集自体のリリースは御陰様で共感いただいた出版社さんで2013年1月に決定しています。
ただし、この作品の素晴らしさを皆様に伝えるために、あと少しの予算をUPしてより良いプロダクトに仕上げたいと考えています。(80頁、予価2,500円)

現状予算では、ソフトカバー仕様になります。

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(※目下デザイン作業が進行中です。右に写真、左にキャプションという80ページの構成です。また撮影エピソードは巻末に掲載いたします。)

ただ、ほぼ正四角形のサイズでしかも被写体のクローズアップされた力強い作品なので、僕たちはかなう事ならボックスケース入りの存在感のあるプロダクトに仕上げたいと考えています。
写真集を手に取る人それぞれのココロに、レコードをジャケットから取り出す時のようなワクワク感を生み出せるようなそんなプロダクトに仕上げたいのです。

プロジェクトのきっかけ

はじまりは2011年の3月。
私が、2012年2月に広告プロダクションを退社してクリエイターやアスリートなどの活動を世の中にもっともっと広めるためにプロデュースしていく会社を作るべく準備していた頃でした。

NYで活躍しているフォトグラファーのライフワーク的作品を、日本で写真集として展開したいと俳優の友人(現チームメイト)から相談を受けたのがきっかけでした。

そしてほどなくして起こった東日本大震災。

世の中の混乱とともに当然私自身も何をしていけばいいのか、困惑していました。

そんな折、マーク・ヒガシノに実際に出会ったのはそれからほどなくしてからでした。

「すごい華々しい経歴の人だけど、一体どんな方なのだろう。。」

緊張しながら会ったマーク・ヒガシノは、そんな不安感を優しく裏切るような、もの静かで誰とでもフラットに接して、ときおり無邪気な笑顔を見せる本当に素敵な人でした。

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この作品集は被写体の職業、人柄を現すだけでなく、マーク・ヒガシノだけにしか捕らえられない彼らのある意味で裸の姿を見せていてその裏には彼らと、人として、友人として繋がっていられるマーク・ヒガシノ自身の魅力があると心から感じました。

実はこの作品集は2001年にニューヨークで出版する話が持ち上がっていました。しかし、その年に起きた9.11の出来事と共にすべてがリセットされてしまったのです。いつしか、再びこの写真集を世に出したいと思い続け、10年の歳月がたちました。
そして2011年、マーク・ヒガシノは丁度帰国中に3月11日に起きた東日本大震災に遭遇したのでした。ショッキングな出来事を二度体験した中で、人と人との繋がりの大切さを想ったということを聞いたとき、

「絶対にこの写真集を世の中に今だからこそ出すべきだ。それも日本から」

そう決意しました。

それを機にマーク・ヒガシノに共感する、プランナー、俳優、プロデューサー、編集者そしてデザイナー、映像作家、などのクリエイターが集まっていき今回のプロジェクトチームが生まれました。

マーク・ヒガシノについて

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マーク・ヒガシノ。

20代で単身ニューヨークに渡り、以来フォトグラファーとして活躍し続けています。
エンターテイメント関係のアーティスト写真を中心として、彼の作品はアメリカ、ヨーロッパ、アジアの国々で、アルバム、CDカバー、映画のポスター、単行本、雑誌等などで数多くの人の目にふれています。
代表的なものとしては、チック・コリア, イギー・ポップ、マイケル・モンローをはじめ、日本では永瀬正敏、中山美穂、久保田利伸、Dreams Come True などなど、数多くのアーティストを撮影してきました。

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そして、クインシー・ジョーンズ の "Listen Up" のプロジェクトでチーフ・フォトグラファーとして起用され、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラ、バーバラ・ストライザンド など、超大物アーティストを世界中で撮影しました。このプロジェクトは単行本として出版され、フェスティバルのポスターにもなっています。

昨年の第53回 グラミー賞は、彼が撮影した Dee Dee Bridgewater のアルバムが、ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム 賞を受賞しました。

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また、ファッション写真家としても、目先のトレンドだけでなく、本物のモード写真として、世界最年長の現役ファッションモデル Carmen Dell'Orefice、また60年代のスーパーモデル・ツイッギーからも高い評価と支持を受けています

作品について

マーク・ヒガシノのライフワークとも言えるパーソナルなポートレイトシリーズが今回の写真集プロジェクトを彩る作品です。

これまでのNYでの生活の中で知り合い共感した様々な人たちの顔にクローズアップし、その周りにその人をイメージさせるオブジェクトをおいて撮影された特別な「記念写真」。

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(※写真は撮影風景です)

「ここ数年間に渡り撮り続けている I.D. / Private View のこれらのパーソナル作品は、32年近いニューヨーク生活の中で、僕自身が色々と影響を受けた人達、一緒に成長してきた人達、仕事をして来た人達を独自のアイデアをもとにお互いにコンセプトを煮詰めて、再度僕のスタジオに招き撮影をしていく、言うなれば写す側と写される側の密接なコラボレーションです。ミュージシャン、パフォーマンス・アーティスト、フィルム・ディレクター、デザイナー他、様々な顔ぶれがラインアップされています。
デジタルでの合成写真でなく、小道具を顔の周りにディスプレイして、キーライト1つの完全アナログ、フィルム撮影です。僕自身こうしてニューヨークで生活をしている中で、自分自身のライフワークだと考え、この先また色々な人達が参加してくれる事でしょう。」

このようにマーク・ヒガシノが言う通り、それは、デジタルで合成されたものではなく、被写体との関係性の中でのクリエイティブのセッションを通して手作りで創られていきます。また丁寧に時間をかけて準備した後に、あえてキーライト1本という制約を自身に課して、少ない時間の中で撮影されていきます。

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(※写真は、ジム・ジャームッシュ)

そうした撮影までのエピソードや、インタビューのテキストを盛り込んだ“読む写真集”にすることで企画が決まっています。

今回CAMPFIREさんを通じてこの作品をご支援いただける皆様とともに創りあげられたらマーク・ヒガシノはじめチームメンバー一同すごく幸せです。
よろしくお願いいたします。

  • 2012/12/11 00:36

    ご支援、応援いただいたみなさま本当にありがとうございました。 短い期間で8名もパトロンになっていただき、感謝感激です。 残念ながら、サクセスにはいたりませんでしが、来年1/11からの 展覧会およびレセプションなどで、マーク・ヒガシノ氏、チーム一同お会いできるの楽しみにしております! ...

  • 2012/12/06 22:28

    先日ご報告しましたマイケルモンローバンド(ex:ハノイロックス・ニューヨークドールズ)のSamiからメッセージの日本語訳してみました! Mark and I go back some 20 years, I've been a fan of his since the first t...

  • 2012/12/04 21:16

    元ハノイ・ロックスメンバーのSami Yaffaからも 今回の写真集プロジェクトにメッセージいただきました。 ワクワクする〜 Mark and I go back some 20 years, I've been a fan of his since the first time I...

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