・はじめに・ご挨拶
・メンバーの紹介
・綾町の紹介
・「照葉樹林文化」の町・綾町
・綾町が抱える課題
・改装する古民家の様子
・古民家の場所
・横町憩苑の魅力
・横町憩苑でしたいこと
・このプロジェクトで実現したいこと
・資金の使いみち&実施スケジュール
・リターンについて
・最後に、代表の想い


↑少し長い(約3分)ですが、古民家の様子と代表の想いを一本におさめました。
ご笑覧ください。



初めまして。
プロジェクトメンバーの生駒です。
本日は、数あるプロジェクトの中からこのページをご覧いただきありがとうございます。

私たちは、宮崎県綾町・横町にある古民家を活用して、民泊と八百屋プロジェクトを始めようとしている横町憩苑(よこまちいこいえん)です。
横町憩苑は、綾町に足を運ばれる方が農村文化を体験・体感しながら憩える場所を創っていきたいと考えています

みなさんが「なんだか懐かしいな」と感じるような場所。それは、夏休みの子どもたちが、田舎のおばあちゃんの家に遊びに行く、そんな感覚で使っていただけるような場所になれば、理想的です。
もちろん、子どもだけではなくてご高齢の方まで、「なんだか休みたいな」、と思ったときにふと頭に浮かぶような場所にしていきたいと考えております。

代表の早川は、綾町で30年間、化学農薬・化学肥料をいっさい使用しない農業(自然生態系農業)を実践してきました。
今年、農業者としての一線を退き、協力者の生駒との出会いをきっかけに、このプロジェクトに挑戦することになりました。

この場で少しでも綾町のこと、私たちのことを知っていただき、応援していただけたら、これ以上嬉しいことはありません。



早川ゆり  Yuri HAYAKAWA

1947年、名古屋市出身。
父親の事業の後継者(農業資材販売)として宮崎県に移住。1990年から通い農業開始。1992年、自然生態系農業を実践するため新規就農者として綾町に移住。綾・早川農苑、(有)シードカルチャーを設立し、代表を30年間続ける。2021年、娘夫婦に承継。同年、横町憩苑の設立に向けて活動開始。
現在は、宮崎県男女共同参画センター「ひむか woman」メンター、 宮崎県農業経営指導士、綾町人権擁護委員等を兼任。

生駒忠大 Tadahiro IKOMA

1994年、山梨県出身。
北杜市の薪ストーブのある有機農家で育つ。大学時代は環境科学を専攻。2017年〜2019年、青年海外協力隊としてフィリピンに赴任、有機農業の普及活動に従事。2021年2月、初めて綾町に入り、早川農苑でインターン。2017年より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科在籍。現在は、博士課程の学生としてアジアにおける有機農業の普及について研究中。
綾町のもつ可能性に惹かれ、横町憩苑設立に向けて活動中。

(一緒に活動していく熱意ある仲間も、募集中です!)


宮崎市内から大淀川と本庄川に沿って車で40分ほど走らせると、美しい2本の川の合流点にたどり着きます。「東の白神山地、西の綾川」とさえ称された、日本を代表する川、綾川です。
人口7,000人程度の小さな、でも面積の80%は森林に覆われる緑豊かな綾町です。


綾町は、「照葉樹林都市」「有機農業の町」「水の郷」「手づくりのさと」と数々の呼び名で知られ、森・川・土の恵みを活用し、自然との共生をめざすまちづくりを実践してきた地域でもあります。

「照葉樹林」は、冬でも落葉しない広葉樹で、葉の表面の光沢の強い深緑色の葉を持つ樹木に覆われた森林のことです。綾町には、2,500ha(東京ドーム約535個分)の日本で最大級の照葉樹林が残っています

2012年には、先達の数々の取り組みが評価され、ユネスコエコパークに認定されました。
(まちづくりの歴史についてもっと知りたい方は、綾ユネスコエコパーク推進室をぜひ訪れてみてください)


皆さんは、日本の食文化の代表ともされる納豆が、他のアジアの国にもあることをご存知でしょうか?
実は納豆は、照葉樹林の恵みを受けて発展した「照葉樹林文化」の一つの形と言われています。

「照葉樹林文化」とは、アジア地域の照葉樹林帯に共通してみられる文化のことです。「日本の文化の源流」ともいわれます。
納豆の他にも、味噌・醤油、魚を自然発酵させて作るナレ寿司、水さらし法であく抜きをしたクズ粉やワラビ粉、そしてコンニャク。
サトイモやヤマノイモ(ナガイモ)が栽培され、モチ米、モチアワ、モチキビなどの粘り気の多い種子澱粉を持つモチ種も共通に分布しています。

めでたい時には赤飯、餅、甘酒を振る舞う習慣も同じです。
食物以外でも、野生の繭から作る絹の利用、ウルシの木などからうるしをとって漆器を作る技術も照葉樹林帯が発祥の地です(参考:九州森林管理局ホームページ)。

綾町は、日本の文化をつくってきたとさえいえる照葉樹林が、日本で最も残っている地域なのです。

綾町の照葉樹林
出所:綾町役場ホームページより


綾町は、「自然生態系農業に関する条例」に代表されるように、自然と共生するための取り組みで知られてきました。
特徴的な取り組みや照葉樹林の恵みに魅了される人々も多く、町外からの移住者も含めて、狩猟農業林業工芸染色織物を営む人がたくさん在住しています。


しかし、近年の綾町には多くの課題もあります。

観光客の滞在時間の短さ
一つ目は、毎年約100万人の観光客が足を運ぶにもかかわらず、そうした観光客が町内に滞在する時間がとても短いことです。照葉樹林大吊橋や「綾 手づくりほんものセンター」、また最近はおしゃれなカフェや飲食店等がありますが、ほとんどの人が町内に泊まらずに帰ってしまいます。綾町には、観光客がぜひ泊まりたいと思う宿泊施設が少ないのです。
(コロナ禍の影響を受けて観光業はさらに大きなダメージを...)

●人口減少
綾町は、これまで人口にほとんど変化がなかったのですが、2020年には初めて大きく減少しました。

●農家数(特に専業農家数)の減少
2020年には、2015年から4割も専業農家が減少しました。

●町内の資源に外の人が繋がる機会が限定的
町の中には、狩猟農業林業工芸染色織物といった、自然との関わりの中で生きているたくさんの方がいらっしゃるのに、そういう方々と外の人をつなげる場所が、ほとんどないことです。

町づくりの成功例と方々から評価されてきた綾町でさえも、これからは難しい未来が待っているかもしれません

綾町の人口と農家数の推移
出所:農業センサスと綾町ホームページを基に作成


このプロジェクトでは、古民家を活用することを考えています。
この古民家は二棟に分かれています。
一棟は民泊や公共スペース一棟は気軽に立ち寄って浜子の水を感じながら飲食できる空間にしたいと考えています。


野菜ジュースや軽食の提供を考えている空間の天井です。

野菜ジュースや軽食の提供を考えている空間の床です。

床下からは昔使われていたであろう囲炉裏が出てきました。

民泊とワークスペースにしたい空間です。

民泊スペースの廊下です。

2階の景色です。


実は、古民家の位置にも大事な意味があります

この古民家がある横町地区は、昔は綾町の中心でした。
古民家が面している旧街道には、もともとむしろ屋さんや鍛冶屋さんといったお店が立ち並んでいたといいます。


古民家の横には、町内では浜子(はまっこ)の水と呼ばれる、山から湧き出る水の流れがあります。この水の流れが、昔は町の血液だったのです。
古民家の敷地内にある池にも水神様が建立されており、この地域にとって水が重要だったことがわかります。

↑横町憩苑(古民家)は、綾町立町(たてまち)地区の横町という場所、
くるりカフェさんの目の前にあります。
町の中心部から近く、町役場からも徒歩圏内です。


古民家の外の魅力は
綾の命の源である浜子の水が引かれ、涼しい音を奏でます。水道がない時代 、まさにこの水の流れが生命線だったのだと想像すると感慨深いものがあり、この古民家からメッセージを感じたのでした。

小さな川のせせらぎを聴きながら、野菜ジュースや軽食を楽しんでいただける空間を創ろうと考えています。

池の水源は敷地内にあります。水神様はなんと明治33年に建立
この土地の歴史を物語っています。これからもこの水を護っていかなければなりません。


古民家の中の魅力は、五右衛門風呂囲炉裏です。
今ある屋内から屋外へ移設し、皆さんに体験してもらえるようにしたいと考えています。

こちらは囲炉裏に改装したいと考えている掘り炬燵です。床の下から出てきました。


私たちは、この綾町にあるモノ・コト・ヒトといった資源を結びつけ最大限に活用することで地域を盛り上げる方法を考えていきたいと思っております。
それは例えば農業でみれば、農産物であり、田畑であり、生産者になります。綾町外から訪れた人が、そういったモノ・コト・ヒトと繋がれるような場所。
農業の他にも林業、狩猟、工芸、全てのモノ・コト・ヒトを、綾町の資源として売り出していく、というのが目標です。

綾町の資源モノ・コト・ヒトを体験・体感するためのサービス(例)

それを私たちは、地域の資源と人々をつなぐ「八百屋さん」と呼んでいます。
昔は、八百屋さんが生産者と消費者をつないでいました。八百屋さんが納品する生産者一人ひとりの状況をしっかり把握し、それを商品に乗せて消費者に伝えてくれていました。

八百屋さんと同じことを、農産物だけに対してではなく、「綾町」全体にする、それが私たちの目指す「八百屋さん」です。

横町憩苑が目指す、綾町の「八百屋さん」


道路と反対側から見た横町憩苑。上側には水神様と湧水が。敷地内に涼しい音を奏でながら流れてきます。
少し登ると向こうには町役場が見えます。

古民家では、日本の農村らしさを大事にしたいと考え、修理を宮崎キネマ館を手掛けられた「注文の多い建築料理店 ゆうぼく人」の川添英司さんにお願いしました。
川添さんとの打ち合わせ(ゆうぼく人にて)
古民家にもともとあった五右衛門風呂掘りごたつ(囲炉裏として活用予定)を修繕し、そしてかまどを設置することで、と水のなかで生きる昔ながらの生活を体験できる場所にしたい、そんな思いがありました。

五右衛門風呂は、身体の芯から温めてくれます。
囲炉裏では、町内で採れた野菜や鮎、ジビエの本当の味をご賞味いただきたいです。
薪で炊いたかまどのご飯の味を知っていただきたいです。

しかし、五右衛門風呂やかまどのことがわかる職人さんは、もう数少なく、工事を進めるのは簡単ではありません。

五右衛門風呂の設置だけにかかる見積もりは、以下のようになります。

五右衛門風呂造り 500,000円
煙突造り 150,000円

浴室解体 150,000円
壁補修 50,000円
合計 850,000円

他にも、かまどの設置や囲炉裏の補修、水回りの工事等の費用がさらにかかってきます。
そこで、このプロジェクトに挑戦することにいたしました。


集まった支援金はすべて、五右衛門風呂を設置するために使用させていただきます。
一部CAMPFIRE手数料にも使用れるため、今回は100万円を目指して、挑戦させていただくことにいたしました。

2021年10月16日〜11月30日:クラウドファンディング実施
2021年12月末:改装工事終了、開業届提出

2021年12月〜2022年6月:返礼品の送付等のリターン対応
2022年1月9日:クラウドファンディングサンクスパーティ開催
2022年1月:軽食提供・公共スペースの運用開始
2022年4月:民泊事業開始
2023年:一般社団法人化(目標)


クラウドファンディングにご協力いただいた皆様には、以下のようなリターンをご用意させていただきました。本当は、もっとたくさんの綾町の魅力をお伝えできるようなリターンも含められれば良かったのですが、情勢もこちらの体制もまだ難しいため、選択肢を絞らせていただきました。

もし横町憩苑にお越しになられた際は、綾町の案内をさせてください。


★★★綾町になかなか来られない方向け★★★
(1)お気持ち応援:パーソナルトレーナー生駒の腕立て伏せ100回
3,000円
(2)手書きのお礼状(オリジナル絵葉書にて) 
5,000円
(3)綾町と事業に関するオンライン説明会交流会(45〜60分) 
10,000円
(4)綾の季節の野菜・果実と加工品5点大山食品株式会社綾・早川農苑より)の詰め合わせ 
15,000円

★★★綾町に来られる方向け★★★
(5)グラスアート黒木または綾の手紬染織工房の10%割引券
10,000円
(6)代表早川との食事(2名まで) 
10,000円
(7)五右衛門風呂体験(3名まで、またはご家族様) 
15,000円
(8)サンクスパーティご招待(2名まで) 
20,000円 
(9)古民家一棟貸し(五右衛門風呂利用付き、6名まで) 
40,000円
(10)特大サポート(スポンサーとしてお名前を明記) 
100,000円

※(2)〜(4)は綾町紹介パンフレット付き
※(5)〜(10)は手作りウェルカムドリンクでお待ちします


代表の早川です。
私はこの度、第四の人生を迎えるに当たり、今までしてきた経験を基に賛同して頂いた皆様方と活動していける「八百屋プロジェクト」を企画致しました。

父親の事業を継承すべく、名古屋から宮崎に移住し、そこで食の現場を目の当たりにし、命の源に疑問を持ちました。その後は紆余曲折ありましたが、皆様方の多大な応援をいただき、綾・早川農苑、(有)シードカルチャーを30年間経営する事が出来、今年の4月には無事娘夫婦に承継する事も出来ました。

人生100年まだまだ活動できると思い一念発起し、綾町中心部の古民家を購入し、農村の自然、文化、農の体験、体感が出来る場所を提供し「自然生態系農業」とその農産物について消費者に伝える活動をしていきたいと思っております。

そこで、今この綾町に必要なモノ、コト、ヒト」を伝えられる場所(八百屋・「横町憩苑」)を設立するに至りました。

皆様方の熱い思いと私の30年の辛い、苦しい、そして楽しい経験、又このプロジェクトに特別な思いを持ち参加してくれている若者の生駒さん、そんな中思い切って設立してしまいました。


私たちが目指す綾町の未来は、在住する人、外から足を運ぶ人が、自然と人とのふれあいを体験・体感することを通して、活気ある農村へ発展していくことです。そのために何かお手伝いができないものかと思い、今回のプロジェクトの実施に至りました。

もちろんですが、この事業には地域の方々との協力が欠かせません。
最近は、綾町内の地域づくりに積極的に取り組む個人や団体も増えて参りました
そういった方々との協力体制を構築していきながら、持続可能な組織づくりを模索していきます。

皆様のご協力を、何卒よろしくお願いいたします。

末筆にはなりますが、本プロジェクトにご協力いただいている、注文の多い建築料理店 ゆうぼく人様、大山食品株式会社様、グラスアート黒木様、綾の手紬染織工房様、綾・早川農苑様には感謝申し上げます。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

・ 販売事業者名:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
・ 事業者の住所/所在地:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
・ 事業者の電話番号:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
・送料:送料込み
・対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
・ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
・その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

  • 2022/01/10 11:20

    みなさま遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。昨年はクラウドファンディング等を通じて皆様には大変お世話になりました。年の暮れはオープンに向けた準備等で年末の雰囲気を感じる暇もなく、バタバタでした。そしてなんとか、1月8日にお店を無事に(?)オープンすることができました。(写真は当...

  • 2021/12/21 10:39

    みなさまおはようございます。古民家の改装は年末に向けて急ピッチで進行中です!来週28日にはプレオープン企画といたしまして、(ほぼ)改装できました古民家の内覧会と、町内産のお米を用いた餅つき大会を開催いたします!参加費無料、入退場自由です。平日での開催となりますが、ご都合のよろしい方はどうぞ奮っ...

  • 2021/12/16 20:06

    この度は、皆さまからのご支援、本当にありがとうございました。寒い日が続いていますが、お元気でいらっしゃいますか?皆さま方から応援していただいている綾の古い物を残しての改装!!着々と進んでおります。 五右衛門風呂は完成し、竃も匠の技術で頑張ってくれています。 ただ…心配なのは後10日余りで完成す...

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